ウミガメのスープ

【Ira】子供ハ褒メテ育テルノデス!【Satan】

作者: アイゼン

悪戯好きな子供に頭を悩ませる女がいた。
女が子供を叱ることは日常茶飯事で、夫はいつもそんな彼女を宥めていた。

ある日、子供が女の大切なものを壊した。
女は激しく怒った。夫の言葉すら彼女の耳には届かなかった。
そして、女は死んだ。
何故

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

母親は何か病気をもっていましたか?

んー……yesでいいかな

はい

女は子供の母親ですか?

はい。

はい

登場人物は3人ですか?

はい。ですが重要ではありません

いいえ

女は死んだとは殺されたということですか?

いいえ。

はい

女は死んだとは病気で死んだということですか?

はい!

はい

女は激しく怒ったために病気が悪化して死んだ

はい!!

いいえ

大切なものは重要ですか?

いいえ。大切であることだけが重要です

はい

彼女が死んだのは子供が原因ですか?

はい。間接的にそうなりますね

はい

子供が女の大切なものを壊した→女は激しく怒った→女は病気をもっていたため、激しく怒ったせいで病気が悪化して死亡した

はい。

はい

死亡の原因は病気の悪化ということですか?

はい。その病気(?)を特定したいただければ解説いきます

病気は心臓病?

おしいです!

いいえ

病気は肝臓の病気?

いいえ。

いいえ

病気は腎臓の病気?

いいえ。

いいえ

心臓が悪かった?

いいえ。ですが、心臓と深い関わりがあるものが異常でした!

いいえ

まさかのショック死!?!?

いいえ。

血液が悪かった?

おしいです! 血液本体ではなく……

血に異常があった!?!?

血というよりも……

いいえ

脳に異常があった!?!?!?!?!?!?

いいえ。脳自体に異常はありませんでした

いいえ

脳が狂ったとか?wwww

いいえ。確かに気が狂ったみたいに怒りましたがw

いいえ

ただ単に何かに頭をぶつけて死亡したとかじゃないよね?wwwwwwwwwwwwwww

いいえ。ですが、頭をぶつけたら出るものが……

はい

頭に異常があった?

はい。頭の中にありますが、脳ではないものに異常がありました

いいえ

ただ酒を飲んでいて酔ってただけじゃないいのか??

いいえ。ですが、お酒を飲むと高くなるかもしれませんね

いいえ

脳みそに異常があった?

いいえ。

いいえ

骨に異常があった

いいえ。

いいえ

神経に異常があった?

いいえ。

はい

核心血圧に異常があった?

はい!!! 解説行きます!

激怒のおかげで神経がブチッときれて出血して死亡?

神経ではなく血管ですが、そういうことです!

答え

お母さんはいつも僕を怒る。
だから反抗して、もっと悪戯してやりたくなるんだ。
だって、どうせ僕は悪い子なんだから。もっともっと悪いことしてやるぞ!

ということで、僕はお母さんの化粧道具で遊んでいた。
この化粧水、お母さん毎日つけてるんだよなぁー
あっ、落としちゃった。あーあ


息子がまた悪戯したみたいだ。
私の寝室の方で、硝子が割れる音が聞こえた。
怪我はしていないか。心配になってそこへ行った。

床に散乱する硝子、よりもぶちまけられた液体に目がいった。
嘘だ。あれは私の化粧水じゃない。でも瓶が、あの瓶は――
どうして。何故何故何故!
あれは、あれは高かったのよ。とてもとてもとても! 高い高い高い高い高い高い高い……

「ああああああああああああああああああああああああああ!」
「何てことしてくれたのよ! これはすっごく高い化粧水なんだから! 何てことしてくれたの?
あんた一体何がしたいの! 毎日毎日毎日毎日私を怒らせて! 憎い? 自分をこの世に産み落とした私が憎いの?
じゃあ勝手に死ねばいいじゃない! 死ね! 私を巻き込むな! 私を不幸にすんな!
出ていけ! どこへでも行って野垂れ死んでしまえ! こんなことなら産まなければよかった!
お前なんか私の子供じゃない!」

「お、おいっ……お前、興奮するな!」

「出ていけ! 死ね! 殺してや」


僕は茫然としながら、激昂するお母さんを見ていた。
聞いていて、泣きたくなった。心がとても痛かった。
僕は愛されていなかったんだ。
「殺してやる」お母さんはきっとそう言おうとした。
でも、全部言う前に、お母さんは倒れてしまった。
動く気配がない。

「お母さん? どうしたの? 謝るから、ねえ、何だってするから。起きてよ……お母さん」

僕はお母さんにしがみついた。
あの時の、温かくあり、冷たくもあるお母さんの体温は、ずっと忘れる事ができないだろう。


妻が倒れた。息子が駆け寄った。
彼女が倒れた瞬間、私は彼女の死を覚った。
あれだけ注意したのに。
高血圧の彼女にとって、過ぎた興奮は死を意味していた。
だから私はずっと彼女に言い聞かせた。けど、彼女はそれでも息子を叱り続けた。
でないと、これから息子が苦労するだろうと。彼女なりの愛だったから、私は強くは言えなかった。

けど、これは違う。
さっきの彼女には、愛情なんてものは欠片もなかった。
ただの自己愛と、高価なものへの執着心。
私はのろのろとした動作で、119番へと電話をかけた。

彼女の堪忍袋の緒と同時に、頭の血管も切れてしまった。
けれど、それ以上に、彼女の家族への愛や絆が切れてしまった事が、何よりも悲しかった。
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