ウミガメのスープ

無茶振り三題噺36×魔導師探偵・T「深夜の畑に動く影」

作者: ツォン

★この問題は前置きが長いため、本題に入りたい方は下部の矢印から下をお読みください。


ここはとある異世界。
中世ヨーロッパを髣髴とさせる、いわゆるファンタジー世界である。
その世界の小さな村に、その世界中から依頼が舞い込む有名な魔導師にして探偵稼業を営む男が居た。

名はテト…おっと、魔導師探偵・Tと呼ばれている。

自宅兼事務所で娘トーコが淹れてくれたコーヒーをすすりながら、平和な時間を過ごしていた。

「パパ、依頼来ないね…」

「…トーコ、事務所ではパパとは呼ばないでくれと言ってるだろう」

「テト様、別にお客様がいらしてるわけじゃないんですから、構わないじゃないですか。」

妻のアカネが優しくたしなめる。

なお、アカネは諸事情により火気との相性が非常に悪いため火を扱う作業はしないそうだ。

お気づきだろうが、この事務所はTの家族だけで運営されている。

元々が超一流の魔導師であったTが、その力を活かしてやっていた探偵の仕事の依頼の中で出逢ったのがアカネで、半ば押しかけ状態で二人は結ばれたのだ。

「クエエエエエエ!!」

この世界において郵便物を届けている大型の鳥、ドードル便の鳴き声だ。

「あら、依頼かしらね。行ってきますね」

「だといいね!」

「探偵なんぞ暇なほうが良い。私とアカネの薬売りで十分稼げているからな。」

「ぶー。私の力もつかいたいよー」

「テト様、どうやら依頼のようですよ。」

アカネが手紙の差出人を見ながら先ほどの穏やかな表情とは打って変わって、凜とした声色で告げた。

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↓↓↓ここから下が本題↓↓↓
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さて、Tの元に届いた手紙は、隣国の国境にある小さな村の村長からのものだった。

中には、村人が描いたという絵ともに、こう書かれていた。

深夜、村のハズレにある、持ち主の居ないはずの畑のど真ん中で、動く人影が多数の村人に目撃されている。
まるで、頭の髪の毛を一~二本自ら抜くような仕草をしてから、地面を殴るような奇行をしており、あまりに不気味で誰も近づけない、どうにかして欲しい、と。

「おお、本格的な事件っぽい!早速準備していかなきゃ!」

いきり立つトーコ。

「いや、現場に行くまでもない。」

全く意にも介さず言い返す。

「おお?どういうこと?パパ」

「畑は持ち主が居ないんだ。」

Tはこの事件の真実にたどり着いています。

この事件の真実とはいったい?


~問題文の末尾につけよう~
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※この問題は「ニホン」「髪の毛」「動く」
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。

~無茶振り三題噺とは?~

「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』をご覧ください。
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過去問一覧:http://chat.kanichat.com/chat?roomid=SandaiBanashi

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

動く人影は、畑に誰も近づけないようにするのが目的ですか?

ノーです。

畑に何が植えられているかは重要ですか?

ノー、問題文時点では何も植えられていません。

現代日本でも成立しますか?

ノー、この魔法が存在するファンタジー世界だからこそ成立します。

人影は複数ですか?

ノーです。

「動く人影」の正体は人ですか?

ノーです。

犯罪要素は何も無いですか?

イエス

人影は「持ち主がいない畑」でのみ発生しますか?

イエス!ミスリード注意

核心動く人影はゴーレムなので、畑の持ち主=命令をくれるご主人、がいなくなっても主人の為に仕事を続けている悲しきすゴーレムですか?

御見事!どうしてここからスナイプできるのですか

幽霊は関係ありますか?

ノーです

人影は案山子ですか?

イエス!GJ!!

人影は本当に頭付近にある「何か」を抜いていますか?

イエス!

場所が畑であることは重要ですか?

イエス!

「頭の髪の毛を一~二本自ら抜くような仕草」は、頭頂部の髪の毛を片手で抜く動作という設定で成立しますか?

イエス、しぐさはそのような動作です。

野生のマンドレイクが自分の苗を植えていますか?

ノーです

深夜にかかわらず影が見えることから村人に幻覚症状の可能性があるのです

のーw月明かりにでもうつったのですよw

Tと同じだけの知識がある人物なら、Tと同様にすぐに真実がわかりますか?

ラテシンユーザーならそんなに時間は掛からないと思うのです

答え


は娘トーコと一緒に村を訪れた。

「ねえ、パパ、どういうこと?」

「…仕事に入ったら所長にと呼んでくれと言っているだろうが」

「えへへ」

「畑には、何がある?」

「え?野菜とか、果物?」

「他には?」

「え?えええ?」

「カカシだよ。」

「かかし?あの、鳥除けの?」

「ああ。この畑の持ち主は最近無くなったそうだが、かなり魔術に長けていたそうだ。」

「…あ、もしかして、魔法で動いてたの?」

会話をしながら、Tが問題にしたカカシの前までやってきた。

「そういう事だ。」

トーコにカカシを観察するよう告げたT。

いくつか特徴的なものに気付いた。

頭には何かの植物の芽野菜(スプラウト)が生えている。

そして腕に当たる棒にはめられた軍手は、土で汚れている。

加えて周囲にはカカシを支える足と同じ程度の穴が空いていた。

「もしかして、髪の毛になってるこのスプラウトを抜いて、植えてたのかな。」

「恐らくな。そして動力はこの胸の宝珠だ。こもった魔力の量からすると、一年ほどは畑仕事をしてくれるだろうな。」

「…自分が動けなくなる事を予測してカカシをゴーレムにしたんだね。」

「うむ。報告をして村長に委ねよう。」

報告を受けた村長は、そのカカシを停止させる代わりに、頭の芽を育てることにした。

畑の持ち主のトレードマークだった、アフロヘアーにそっくりな、巨大なカリフラワーが出来たそうだ。
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