けれど、それは僕に大きな後悔を残す結末になってしまった
何故だろうか
【ウミガメ】【闇スープ】

僕も殺した相手も実際の人ですか?

実際……すみません、ちょっと分からないです

僕は人間ですか?

……いいえ。

愛を知ったので殺したんですね?

はい。

登場キャラクターは僕と死んだものだけですか? [編集済]

いいえ。

オカルト・ファンタジー要素はありますか?

はい。ファンシーではないファンタジーです[編集済]

僕は生物ですか?

いいえ。生物とは呼べない代物です。

殺したは比喩ですか?

いいえ。ちゃんと生命活動を停止させました

僕は人工物ですか?

いいえ。人工物が愛を知るっていうのも一種のファンタジーですね^^

僕は植物ですか?

いいえ。

神は関係しますか?

……一応はい。神といっていますが……

僕は実体を持たないものですか?

触れることができない、という意味ならyesです

僕は悪魔?

いいえ。ですが、結構おしいです

僕は風など、自然のものですか?

いいえ。自然物ではありません

では僕は死神?

はい!

殺した後、僕が相手に会うことは叶いますか?

質問の捉え方が間違っていなければno。死んだらそのままです

死神が愛した人の恋人、もしくは想い人を殺してしまいましたか?

はい。恋人を殺しました

死神が愛した人が、後を追って自殺してしまいましたか?

……はい。

死神の愛する行動が、男に憑く結果になってしまった?

いいえ。取り憑いてはいません

男は浮気などして愛する人を泣かせましたか?

はい! 解説行きます
星とは程遠い、下品な明かりだ、と思った僕は、眉を顰めた。
視線を前に戻した僕は、前から女性が歩いてくるのに気付いた。女性はどこか寂しそうな表情をしていた。その表情の理由が知りたくて、僕は彼女に惹かれたのだろう。
その次の日、彼女のことが忘れられない僕は、頑張って昼間に外に出ることにした。太陽は嫌いなんだけどなぁ……
捜すのに苦労はしなかった。すぐに見つけられた彼女は、友達であろう人間たちと一緒に笑っていた。彼女の笑顔は、太陽のように明るかったが、太陽ほど嫌いではなかった。
しかし、昨夜のあの表情をしっている所為か、その笑顔も仮面のようにしか思えなかった。
彼女が寂しげにする理由はすぐに分かった。どうやら彼氏とやらに捨てられたらしい。恋愛なんて分からない。何故人間はそんな薄っぺらいものに振り回されるのだろうか。僕には彼女の気持ちなんて理解できなかったが、その彼氏とやらのことはどうにも許せなかった。
だから殺した。僕には簡単なことだった。ちょっと名簿を書き変えるぐらい、どうってことなかった。
しかし、彼女の寂しさは、悲しみに変わった。何で、何で何で何で。裏切られたんだ。もう愛する理由なんてないのに。人間って分からない。僕は頭を掻き毟った。
彼女を寂しがらせる男なんて死んでしまえばいいんだ。愛しきれない奴なんて近付くな。僕なら最期まで彼女を――
気付いた。これが「愛」だということを。本当にどうしようもない、悪魔のような、けれども天使のような感情。ああ、僕も振り回されてしまった。
そしてもう一つ気付いた事があった。しかし、もう、手遅れだったのだ。
気付くのが遅かった。もし気付ければ、こうにはならなかった。
だから、社長はあんなことを言ったのか。
「人間の愛を理解しようとしてはいけない」なんてこと。やっと分かったよ。
あまりの自分の愚かさに、僕は乾いた笑い声を漏らした。
その間にも、彼女は階段を上がっていき、屋上の扉を開ける。
「やめときなよ、そんなこと」「あの男にそんな価値なんてない」
僕はそう言ったが、彼女には聞こえない。触れる事もできない。視認される事もないのだから。
フェンスが揺れる音。夜風が彼女の綺麗な神を揺らす。
上には黒一色の夜空。下には煩い星が散りばめられた、人工の夜空。
僕は、とある愚かな死神は、「死」に愛された女性が星空へと堕ちていく様を、ただ唇を噛み締めて見つめるばかりだった。