ウミガメのスープ

【世界田中奇行】喜ばれる注文変更

作者: フィーカス

平日の昼食時、客がいないうどん屋「ラテシン軒」に、客の田中が昼食を食べにやってきた。
「店長、きつねうどんをくれ」
注文を終えると、田中はおとなしく出来上がるのを待っていた。しかし、いざもうすぐきつねうどんが出来上がろうとした時に、
「すまん、やっぱり親子丼に変えてくれ」
と注文を変更した。
店長は渋々親子丼を作ったがが、親子丼が出来上がろうとしていた時に田中は、
「すまん、やっぱりゴボウ天うどんに変えてくれ」
と注文を変更した。

さぞかし店長も迷惑しているのかと思いきや、店長は田中のやさしさに感動しているという。

一体何故?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

核心田中は、自分が注文した食べ物を他の人に譲るために、注文を変えましたか?

あーそうだよね、そうなるよねー(棒

はい

田中と店主の他に重要キャラはいますか?

YES! 他の客がいます。

答え

近くの生首マネキン工場で働いていた田中は、昼休みになったのでラテシン軒に向かった。相変わらず、ここは客がいないようだ。

店長「いらっしゃいませ……って、あんたかよ」
田中「悪かったな、他の客じゃなくて。しかし、相変わらず客がいないな」
店長「12時前に昼休みになるとかあんたのところくらいだよ。で、今日は何にする?」
田中「そうだな……じゃあ、きつねうどんをくれ」

田中が注文すると、店長はきつねうどんを作り始める。

田中「いやーそれにしてももう少しマンガ置いてくれないかねぇ。これだけだと、子供が退屈するだろう」
店長「子供なんかそんなに来ないよ。大体来るのは昼時のサラリーマンとか、一人暮らしのOLとかそんなもんさ」
田中「へぇ、OL来るのか。店長、そのOLを見て鼻の下を伸ばしながら飯を作ってるんじゃないのかい?」
店長「そんなことしないよ。ってか話しかけるな。麺のゆで時間間違える」

そうこうしているうちに、もう一人客がやってきた。

客1「店長、きつねうどんをくれ」
店長「あいよ、ちょいと待っててくれ」

その様子を見た田中。

田中「店長、すまん、やっぱり親子丼に変えてくれ」
店長「へ? もう出来るのに変えるのかよ。ったく……」

店長は渋々、親子丼を作る準備を始めた。と同時に、きつねうどんを仕上げて最初の客に出した。

店長「はい、きつねうどん、どうぞ。そいつが注文してたんだがキャンセルしやがったから、さっき出来たばっかりだよ」

あまりの早さに驚く客だったが、客は田中をちらりと見ると、一礼してきつねうどんに箸をつけた。
そうこうしているうちに、さらに別の客がやってきた。

客2「店長、親子丼を頼む」
田中「あ、店長、すまん、気が変わったんだ。やっぱりゴボウ天うどんに変えてくれ」

既に親子丼も仕上げ段階。店長はようやく田中の思惑を察した。

店長「はい、お先に親子丼。ちょうどこいつがキャンセルしたところだから、出来立てだよ」

2人目の客もあまりの早さに驚いていたが、田中に一礼すると親子丼に箸をつけた。

店長「どうしたんだい? いつもは他の客なんか気にしてないのに」
田中「まあまあ、今日はたまたま時間があるからさ。店長とも話したいしね」
店長「よく言うよ。うちとしては助かるんだが、どういう風の吹き回しなんだか」

自分の注文を他の客に譲るなんてやけに優しいな、と思いながらも、店長はゴボウ天を揚げ始めた。

要約:田中が頼んだメニューが次に来た客とかぶっており、田中が自分の注文をキャンセルしてそのメニューを客に譲っていたから

しばらくすると、また別の客がやってきた。

客3「店長、ゴボウ天うどん頼む」
田中「すまん、やっぱりカツ丼が喰いたいからカツ丼に変えてくれ」
店長「お前はエスパーか!」
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