ウミガメのスープ

ウミガメのスープと3番テーブルの客

作者: 屋上

ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」

彼はこのあともスープを飲むのですが、このやり取りを横で聞いていた、別のテーブルでウミガメのスープを飲んでいた男がいました。
そして、別のテーブルにいた男はやおら立ち上がると勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。

何故でしょう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

別男は勘違いしましたか?

NO.「思い込み」かもしれませんが「勘違い」ではないかと。

いいえ

話しを聞かなくても自殺をしますか?

NO. 話していたさまが彼を自殺に駆り立てました。

はい

シェフを呼び止めた男が飲んでいたウミガメのスープと、自殺した男が飲んでいたウミガメのスープは全く同じものでしたか?

YES!

いいえ

別男は犯罪をしたことがありますか?

NO.

はい

男は本家ウミガメのスープを知っていますか?

YESですが本筋には関係ありません。

いいえ

カニバリズムは関係ありますか?

NO.

いいえ

別男がシェフから直接話を聞いたとしても自殺しますか?

NO.別テーブルの男がシェフに直接聞くことはないでしょう。

はい

別男の職業は重要ですか?

YES.7で言うとおり、少なくとも「これは本当にウミガメのスープですか?」などとは自分から聞くはずのない人物です。

いいえ

男・別男・シェフ以外に重要人物は居ますか?

NO…ですが、「登場しない人物」の存在が重要かもしれません ※ミスリードかも

△

男は話しを聞いて急いで自殺しましたか?

YESNO.関係ありません。

いいえ

男と別男が飲んでいたウミガメのスープを作ったのは別男ですか?

NO.シェフが作りました

いいえ

男は毒を飲んだと勘違いして取り出そうと腹を切りましたか?

NO.

いいえ

別男もシェフですか?

NO…ですが成立するかと思います。

△

自殺の方法は重要ですか?

YESNO.重要ではありません。

はい

別男は故意に死にましたか?

YES.自殺していますので。

はい

別男は絶望して自殺しますか?

YES!!!その理由が鍵です。

いいえ

別男はその話に自分の死なら言ことを聞いてショックでしたか?

NO.別のテーブルにいた男の知らないことは会話に含まれていないです。

?

男は自殺しますか?

シェフに訊ねた男、であればNO.

はい

別男とシェフの関係は重要ですか?

YES. 別のテーブルにいた男はシェフの店を贔屓にしています。

はい

登場人物の関係性は重要ですか?

YES. 19に加えて「シェフに訊ねた男」と「別のテーブルにいた男」が赤の他人であることはある程度重要かもしれません。

はい

別男は自分の舌に絶対の自信を持っていますか?

YES!!

?

味音痴ますか?

「シェフに訊ねた男」が、という意味であればYESと言っていいでしょう!

はい

ウミガメのスープはメニューに記載されている正規のメニューでしたか?

YES.

はい

19より、別男がシェフを贔屓していた理由は重要ですか?

YES!「ウミガメのスープ」に理由があります。

いいえ

シェフは別男の悪口を行ってしまいますか?

NO.

いいえ

別男は自分の飲んでいるものがウミガメのスープだとは思っていませんでしたか?

NO!疑いようもなくウミガメのスープです!

はい

ウミガメのスープは客観的に言って美味しいスープでしたか?

YES.

いいえ

男やシェフの冗談を別男が真に受けてしまいますか?

NO.男もシェフも冗談は言っていません。

はい

メニューには「ウミガメのスープ」と書いてありますか?

YES. (あまり本筋には関係ありません)

いいえ

自殺した男は、元ソムリエで自分の舌に絶望して自殺したのですか?

NO!自分の舌には絶対の自信を持っています

いいえ

21 その自信がなくなっちゃいますか?

NO!!その自信は崩れていないのです

いいえ

別男は「これは本当にウミガメのスープですか?」と自分も聞けばよかったと後悔しましたか?

NO.聞くことはありません。

?

核心味音痴の客が入り込んでくるほどに、贔屓にしているこの店の客質が落ちたのか・・・と絶望しましたか?

その通り!!

★
いいえ

「ウミガメのスープ」には、海の亀を使ったスープ、以外の意味がありましたか?

NO.

はい

男の振る舞いに別男は嘆きましたか?

YES!!「これは本当にウミガメのスープですか?」と訊くこと自体、別男にはありえないのです。

いいえ

別男「私の完璧な舌も、とうとう時代に置いて行かれたか……」ますか?

NO.

いいえ

別男「私が唯一の、この店のご意見番だったのに……あの男がいると言うことは、私はもういらないのか……っ!」ますか?

NO.

いいえ

シェフの腕が素晴らしく、ウミガメのスープとは思えないくらい洗練された味でしたか?

NO.間違いなく「ウミガメのスープ」です。

いいえ

ウミガメの旨みが主張し過ぎない程度に織り込まれた繊細なスープだったので、素人にはウミガメの味がわからないようになっていますか?

NO.

いいえ

男は、ウミガメのスープを食べる=カニバることだと思っていますか?

NO:)

答え

巷間に進行し続ける食文化・味覚嗜好の崩壊を食い止めるべく啓蒙活動を進めている料理研究・評論家の男。

長年親しまれていたウミガメのスープも例外ではなく、近年ウミガメのスープとして供されているそれはほぼ全て似て非なる肉が用いられている。
(居酒屋で出るししゃもが実はししゃもではないとか、サーモン≠鮭とかそういったことを想像していただきたい)

そんな評論家にとって最後の砦とでも呼ぶべき、正真正銘のウミガメのスープを出す信頼できる店がある。
その店に向かうといつものようにウミガメのスープを注文。一口飲む。間違いようのない、類似品とは比べようのない、本物のウミガメのスープだ。

至福の一時に浸っていると、落ち着いた店内に鳴り響く不釣合いな電子音。
訝しげに目をやると、何の断りもなくスマートフォンでスープを撮影する男。
評論家のもっとも嫌いなタイプだ。

しかもあろうことか、スープを飲んだ男はシェフを呼び止め「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」などと訊いている。
最初は水平思考の例題を真似たのかとも思ったが(最近そういう通ぶった客が跡を絶たぬらしくこれもまた腹立たしい)、シェフが当然のように肯定してもなお首を傾げながら飲んでいる。
嗚呼、こいつには本物のウミガメのスープの味がわからないのだ。

だが、今やこの世の大半はこんなモラルの欠片もない、ナントカログやナントカなびに毒されて自らの選択責任すら放棄しているような輩共だ。
悲しかった。この先、こんな客ばかりがこの店を訪れるのだろうと思うと、あまりにも悲しかった。

評論家は席を立ち、会計を依頼する。
評論家がスープを残して去ろうとするのを見て、何事かとシェフが飛んできて評論家に尋ねた。
「私どものスープに何か至らぬ点がありましたでしょうか」
「…いや、何も問題はない。安心できる最高のスープだ。どうかこれからも、この味を守り続けてくれ」

評論家はこう言い残して会計を済ませ、帰宅すると己の感じていた危惧と失望をあらん限り書き綴った。
この置き手紙がせめてもの警鐘になってくれれば…いや、最早それさえも期待できないのだろう…

評論家は失意のうちに首を縊った。

— 新キャラ「別男」

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