ウミガメのスープ

白雪姫を殺した幸福なお妃様

作者: 花鳥

白雪姫を殺したお妃様は、生き返った白雪姫に真っ赤な鉄の靴を履かされ殺されてしまいましたが、幸福でした。

いったいなぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

お妃様は殺された理由により幸福になりましたか?

NO!

いいえ

白雪姫が生き返った事は、お妃様にとって良いことですか?

NO!

いいえ

白雪姫は一度死んで醜くなり、お妃様が一番美しくなったから幸せでしたか?

NO! 白雪姫が生き返った時点で白雪姫が世界で一番美しいです

はい

「真っ赤な鉄の靴」は「真っ赤に焼けた鉄の靴」のことですか?

YES!

いいえ

その段階で死ななければ、さらに恐ろしい目に遭わされたはずだからですか?

NO!

はい

お妃様を殺したのが、白雪姫ではなく王様でも幸福ですか?

YES!

はい

殺されることを差し引いても幸福だと感じる何かがありましたか?

YES!!!!!!

いいえ

お妃様は、自ら幸福感をもって死んだと考えていいですか?

NO 自ら死のうとはしていません

はい

白雪姫のあらすじと相違点はありますか?

YES! (全然別の話になってはいません)

いいえ

死後の世界では自分が一番美しいと思ったからですか?

NO!

いいえ

殺され方は重要ですか?

NO

はい

姫とお妃以外に重要な登場人物はいますか?

YES!!!!!!!!!!!

はい

絞首刑でも幸福になりますか?

YES

いいえ

死ぬことが幸福ですか?

NO!!

いいえ

一度死んだ姫、ころされる妃以外に死人はいますか?

NO!

はい

お妃様は、自分が世界一美しくなりたいので、白雪姫を殺しましたか?

YES!!!

はい

鏡は重要ですか?

YES!!!!!!!!!!!

いいえ

重要な人物は王子様ですか?

NO

はい

白雪姫を生き帰らせたのは、王子様ですか?

YES

はい

妃にとってメリットのあることが起きたために幸福だと思いましたか?

YES!

いいえ

お妃様も生き返りますか?

NO!!!

いいえ

お妃さまは殺される間際まで世界で一番美しくなりたかったのですか?

NO!!!

いいえ

お妃様の死後、白雪姫がお妃様の鏡を使いますか?

NO!!

いいえ

鏡も誰かの手によってたたき割られますか?

NO!

いいえ

お妃様は、白雪姫が不幸になると見越していたので、幸福でしたか?

NO

いいえ

幸福だと思ったのは世界で一番美しくなれるからですか?

NO!

いいえ

お妃様の死後、白雪姫は世界一美しい人物ではなくなりますか?

NO

一時期でも鏡に「世界で一番美しいのはお妃さまです」と言われて満足でしたか?

YESNO!

はい

お妃様は鏡に言われた言葉を受けて幸福を感じましたか?

YES!!!!!!!!!!!

いいえ

死因は重要ですか?

NO

いいえ

お妃様は死ぬ間際も、まだ白雪姫に死んでほしいと思っていましたか?

NO!!

いいえ

鏡は嘘をつけますか?

NO!!!!!!!!!!!!!!!!

はい

お妃様は「世界で一番美しい人」以外の質問を鏡に投げかけましたか?

YES!!!!!!!!!!!!!!

鏡は死んだあとのお妃の事を「一番美しい」といいますか?

YESNO!!

はい

お妃様は白雪姫と再会した後も幸福でしたか?

YES!!!

いいえ

鏡はお妃様が一番美しいと思っている事をお妃様に伝えたので、世界一美しくなるよりも、鏡にとって一番美しという事が幸福だと思いましたか?

NO!!鏡は嘘をつけません。美しいの基準は厳格かつ客観的なものです

はい

鏡は妃に好意を持っていましたか?

YES!!!!!!!!!!!!!!!!!

いいえ

幸福だったのは死の間際ですか?

NO!!!!

いいえ

生き返った白雪姫を見て幸福でしたか?

NO

はい

幸福だったのは、白雪姫を一回殺した後からですか?

YES!!!!!!!!!!!!!!!

いいえ

お妃様は再会後も白雪姫の美しさを妬んでいましたか?

NO

はい

妃は鏡に自分に好意があるかを尋ねましたか?

YES!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

はい

鏡の答えを聞いてから幸せになりましたか?

YES!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

はい

白雪姫が殺される前も鏡は妃に好意を持っていましたか?

YES!!!

いいえ

一回殺し鏡から「お妃が一番美しい」という言葉を聞けたので幸せでしたか?

NO

はい

鏡から好かれていたので幸せでしたか?

YES!!

はい

鏡は問いかけられたことにしか返答できませんか?

YES!

お妃様は、鏡も白雪姫が好きだと思っていたので、嫉妬で白雪姫を殺したが、鏡が好きなのはお妃様だと言われて幸福でしたか?

うーんNO 鏡が好きなのはお妃様だと知り幸福なのはYESでs

はい

鏡がなぜ好意を持っていたかが重要ですか?

YES!

いいえ

鏡は白雪姫に何らかの否定的評価をして、それを妃に伝えましたか?

NO

はい

一番美しくなくてもいいんだ、と思いましたか?

YES!!!!!

はい

お妃様は、「自分が世界一の美人ではない」のに「鏡が自分を好いている」ことを知って、美しさにこだわることを止めましたか?

YES 元々人を殺すほど美しさに拘っていたわけではないんですよねー

はい

白雪姫を殺したとき、美しさを聞いてから好意の有無について聞き、鏡が美しさ関係なく自分を愛してくれていることを知りましたか?

YES!!!!!!!!!!

はい

鏡はもとからお妃のものでしたか?

YES!!!!!!!!!!!!!

美しくなければ好かれないと思っていましたか?

うーんNOかな?

はい

お妃様は、殺される前に鏡が自分の事を好きか確かめたかったので、自分の事を好きか聞いて、鏡が自分の事を好きだと知って幸福になりましたか?

YES!!!!!!!

はい

白雪姫を殺した後に好意について尋ねるようななにかがお妃さまにはありましたか?

YES!

鏡はお妃様の内面が好きでしたか?

鏡「お妃様の名誉のためお答えできません」

はい

世界で一番心が美しいのは誰?→お妃様どす 的な感じですか

YES!

いいえ

鏡が白雪姫を殺すよう頼みましたか?

NO!

いいえ

鏡に好かれる為に世界一美しくなる事を目指していたが、鏡が自分に好意を持っている事を確かめられたので幸福になり、世界一を目指す必要性を感じなくなりましたか?

NO

はい

お妃は小さいころから一緒だった鏡に見放されないかと心配でしたか?

YES!!!!

いいえ

「こんな人殺しでも私のことが好き?」と聞きましたか?

NO

いいえ

みんなに愛される白雪姫を殺した自分はみんなに嫌われているし、お前も私が嫌いだろうと、鏡に聞いたら、鏡がお妃様の事が好きだと答えたので幸福になりましたか?

NO

はい

お妃様は鏡に好意を持っていましたか?

YES!!!!

いいえ

死んだのは狩人ですか?

NO

お妃様は、鏡が自分に好意を持っていないと思っていましたか?

YESNO!

いいえ

世界一だろう

NO

いいえ

いつか、鏡が「美しければモテる」的なことを言いましたか?

NO

いいえ

大好きな鏡に、世界一美しい自分を見せよう(映そう)としましたか?

NO

いいえ

お妃様は鏡に愛してもらえるように自分の美しさを磨いていたけれど、その必要がなくなったことを知って幸福だったのでしょうか?

NO

はい

鏡にとって白雪姫を美しいというのは苦痛でしたか?

YES!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

はい

美しくなろうとした原因は鏡ですか?

YES!!!!

いいえ

鏡は世界で二番目について問われても答えられますか?

NO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

いいえ

お妃様が世界一美しい人を尋ねると、鏡は白雪姫の名前を言うが、お妃様は鏡に自分以外の名前を呼んで欲しくなかったですか?

NO!!※ミスリード注意

いいえ

名もないモブに「や~いブサイク!」とからかわれたりしたことがありましたか?

NO

はい

世界で一番の事しか答えられない鏡に名前を呼んで欲しかったですか?

YES

はい

お妃様は、鏡に「それはあなたです」と言わせたかったのですか?

YES

はい

名もないモブが死んだ原因は重要ですか?

YES!

いいえ

では、妃は自分を好いてくれている鏡が、白雪姫は美しいと言えるが自分に美しいと言えなくて苦しんでいるのをしり殺人を犯してまで美しいと言えるようにしましたか?

NO!!なんか惜しい!

いいえ

鏡に自分の名前を呼んで欲しくて世界一を目指していたが、死ぬ前に鏡に好意を持っている人を尋ねてみたら、自分の名前を呼ばれて幸福になりましたか?

NO

いいえ

鏡は何かについての世界で一番の事しか答えられないですか?

NO

はい

お妃様は鏡に自分の名前を呼んで欲しかったですか?

YES!

はい

モブも殺されますか?

YES!

名もないモブを殺してお妃様は何かの一番になりましたか?

YESNO

いいえ

「私のこと好き?」「勿論です」「どこが?」「…(答えられない)」でしたか?

NO

妃は鏡の好意に気が付いていましたか?

YESNO

いいえ

鏡は、大好きなお妃様のことを世界で二番目に美しいと言うことが(言うこと自体は可能だが)苦痛だということを知ったので、鏡のために白雪姫を殺害しましたか?

NO

いいえ

鏡は聞かれたら絶対に回答しなければいけませんか?

NO!!!!!!!!!!!!!!!

はい

名前もないモブは世界一の人で、その人を殺したら世界一が変わったので、白雪姫を殺して世界一になり、鏡に名前を呼んでほしかったのですか?

YES

いいえ

…鏡は人をのろいころせたりしますか?

NO

はい

モブは女ですか?

YES!!!

はい

鏡は知っている範囲のものでしか答えることはできませんか?

YES ですが、何でも知ってるのでなんとも

好きなお妃様ではなく白雪姫を世界一で一番美しいと言わなければならない事に苦しんでいた鏡の為に、世界一美しくなろうと白雪姫を殺したお妃様は世界一で一番心が美しいと鏡に言われ、鏡が自分を美しいと言えた事と、鏡がお妃様を美しいと言えて苦しまなくて済んだ事が幸福でしたか?

途中まではYES

はい

鏡は次第に口をきかなくなりますか?

YES しだいにではなくぱったりですが

はい

では。私は一番美しいかと聞かれた鏡は黙秘しましたか?

YES!!!!!!

はい

妃「世界一美しい人は誰?」鏡「……」ますか?

YES!!!

はい

鏡は、お妃様より白雪姫が美しいと言いたくなくて黙っていたが、鏡に話してほしいお妃様は白雪姫を殺して世界一になったら鏡が話してくれると思いましたか?

YES!!!!!!! その通り!!後はパーツを並べてレッツFA!

はい

世界一美しい人のことを聞いたら回答を拒否されたので鏡の苦しみを知り、私ではないということなら、世界一を探して順繰りに殺していこうと決意しましたか?

YES!!そのせいで名もなきモブは死にました

はい

小さい頃から一緒だった鏡と妃はお互いに思い合っていたが、白雪姫が生まれてからは妃が美しいかと聞くと鏡は答えられないので黙秘していた。妃は鏡と話したかったので殺人を犯し、また話して貰えたので幸せになれましたか?

YES!!ですが、後一歩です!!死んでも幸せだった理由があと一歩足りない!

はい

大好きな鏡に世界一美しい人のことを聞いたら回答を拒否されたため、妃は鏡の苦しみを知り、私ではないということなら、世界一を探して順繰りに殺してでも鏡と話そうと決意し、結果的に白雪姫を殺害しましたか?

YES!!!!

はい

核心鏡はお妃様より他の人が美しいと言いたくなくて黙秘したので、鏡に話してほしいお妃様は自分より美しい人を殺して世界一になろうと、モブと白雪姫を殺したが、生き返った白雪姫に殺される前に鏡に自分に好意があるか聞いたら、鏡はお妃様に好意を持っていた為答える事が出来たので、鏡が話してくれて、両思いだと知ったお妃様は幸福になりましたか?

YES!!!!!!!!!!!!!!!

はい

核心101から、結果的に世界一になった妃は鏡と会話してお互いに想い合っていることを知り、幸福のうちに死にましたか?

YES!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

答え

【白雪姫を殺した幸福なお妃様】
昔々、お妃様がお妃様に成る前の貴族の娘であった頃のお話です。
幼いお妃様はお世辞にも性格の良いとは言えず、周りから嫌われておりました。
なにをしても周りから疎まれ、友達の一人もいない幼いお妃様はますます性格はねじくれていく一方です。
そんな幼いお妃様でしたが、容姿は世界で一番美しいかたでした。
それをお妃様も自覚し、心の拠り所にしていました。
けれど、性格が悪く嫌われ者では、誰もその容姿を褒めてはくれません。
そのことで余計に幼いお妃様の心はねじくれました。

そんな幼いお妃様は一人、屋敷の物置にしまわれていたお妃様の手の中にすっぽりと納まるほど小さな美しい手鏡を見つけました。
その鏡を見つけたお妃様は、その鏡に映る美しい自分の姿を見ながら「わたくしは、きれい?」と自問するようにいいました。
もちろん、そんなことをしても答えなどあるはずないのですが、その時は驚くことに手の中にある鏡から声がしたのです。

「はい。貴女は綺麗です」

お妃様はビックリして、鏡を凝視しました。
そこに映るのは驚愕の顔を浮かべながらも美しい自分の姿だけです。思わず、お妃様はもう一度「わたくしは、きれい?」と問いかけました。
すると再び「はい、貴女は綺麗です」と確かに鏡から返事が返ってきました。
お妃様はただただ茫然と驚くことしかできませんでした。


その鏡は古い古い時代に作られ、いつしか命を持つようになりました。命を持った鏡は自分が物をそのまま映す性質の通り、「真実しか言えない」ことを自然と理解していました。
それと同時に「真実を言うものの末路」も長い年月人間を映す中で知っていました。
様々な人間の手にその鏡は渡りましたが、そのたびに真実を言ってしまったがために権力者に疎まれた者、殺された者を映し出しその者たちと同じ末路を自分が辿ることを理解していました。
そのため、鏡は命を得ても決して話すことはしませんでした。
自分は真実しか言えないのだから。

けれど、泣きそうな顔で「わたくしは、きれい?」と鏡に投げかける美しい少女を映した鏡はとても可哀想だと思い思わず言ってしまったのです。

「はい、貴女は綺麗です」と真実を話してしまいました。

そして、少女は驚愕の顔を映すとほんの少し後悔しました。
気味の悪い手鏡だと割られてしまうのではないかと思ったからです。

けれど、少女はそんなことはしませんでした。
少女は何度も鏡に向かって質問を投げかけました。
それに対して鏡は全て真実を答えました。

少女は町で一番、国で一番美しいのはとだんだんとその質問のレベルが上がり最後には
「かがみよ、かがみ、せかいでいちばん うつくしいのは、だれ?」と問いかけました。

それに対し、鏡は真実を話します。

「それは、貴女です」

その答えに少女は大変喜び、それはそれは美しい笑みを鏡に映したのです。
自分に向けられた初めて見た美しい笑みに鏡は魅せられてしまいました。
そして、少女の笑みを永遠に映していたいと心から思ってしまったのです。


幼いお妃様は鏡が自分を綺麗だとと答えるのを聞いている内に、じわじわととてつもない歓喜が沸き起こりました。
今まで誰も認めてくれなかった自分の唯一最も誇る容姿を認められたことは、長く鬱屈していたお妃様にとっては何よりも欲しかった言葉だったのです。
真実を話すその鏡はお妃様の鬱屈した心にキラキラとした美しい輝きをもたらしたのです
鏡はお妃様にとってかけがえのないものになりました。

それから、毎日お妃様は鏡に色んなことを問いかけ続けました。
鏡は世界で美しいため安心して賞賛できるお妃様が大好きでしたし、お妃様は偽りなく自分を賞賛する鏡が大好きでした。
そうする内に、鏡とお妃様は仲良くなり友達になってゆきました。


世界で一番美しいお妃様は年頃になると王の元に嫁ぎました。
もちろんお妃様の友達である鏡も一緒です。
性格の悪さはまったく改善されていませんでしたが、鏡によって自分の容姿に絶対の自信を持ち堂々とするお妃様は魑魅魍魎の巣食う王宮で生き生きと陰謀と策略を練りながら暮らしていました。
そんなお妃様でしたが、毎日友達の鏡とお話しすること変わりません。鏡の答える言葉にとびきりの笑顔で応えていました。

彼らはそれなりに幸福でした。


白雪姫が世界で一番美しくなるその日が来るまでは。

お妃様はいつものように鏡に問いかけます。

「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは、誰?」

いつもなら「はい、貴女です」と鏡は答えるはずです。
けれど、鏡は何も言いません。
お妃様は首を傾げてまた問いかけますが、何も鏡は答えません。
別の質問を問いかけますが、それでも鏡は言いません。
何度も質問している内にお妃様は気が付いてしまったのです。

自分が世界で一番美しくなくなってしまったことを

鏡は昔言っていました。

「なぜ今まで喋らなかったの?」という質問に
「望まぬ真実を言う鏡など壊される運命ですからね。だから、真実しか言えない私にとって世界で一番美しい貴女は唯一安心して話すことの出来る存在です」

その時、鏡にとって唯一の存在であることがとても嬉しかったことを覚えています。
けれど、その言葉を思い出したお妃様は、自分が世界で一番美しくなくなってしまったために、友達の鏡が何も答えられなくなってしまったのだと理解しました。。
世界で一番美しくなくなってしまったために、お妃様は唯一の友達を無くしたのです。

そして、お妃様は自分よりも美しいかもしれないものを見つけては陰で殺していきました。それは自分の娘の白雪姫であっても例外なく殺しました。

そして、白雪姫を殺した後、鏡に問いかけました。

「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは、誰?」

鏡は答えました。

「・・・・・・それは、貴女です」

鏡の声はとても苦しそうでしたが、お妃様は久しぶりに聞くことの出来た鏡の声に涙を流して喜びました。

そして、お妃様は問いかけるのです。

「鏡よ、鏡。わたくしはお前だけが世界で一番大切よ。お前はわたくしが世界で一番大切ですか?」

何度か問いかけたくて、でも真実を知るのが嫌で問いかけなかった質問を鏡にしました。
鏡が大切であればあるほど、いいえと言われた時お妃様は耐えられないからです。
お妃様は、いいえと答えたら鏡を割ってその欠片を使って自殺してやろうと思いながら答えを待ちます。

そして、鏡は答えました。

「はい。私は貴女が誰よりも大切で愛しています」

その答えに、お妃様は安堵と嬉しさのあまり泣き崩れました。
そして、鏡を抱きしめて言うのです。

「ならば、例え私の望む答えでなかったとしても、真実を答えなさい。お前が沈黙すれば、私はまた孤独の中を歩かなければならなくなるのです」

鏡はその言葉に泣きそうな声で答えます。

「貴女の望まぬ答えを言うことが私には出来なかったのです。「世界で一番美しい」と言えない私は、賞賛の言葉を言えない私は、貴女に捨てられてしまうのではないかと思ってしまった。貴女が娘を殺すときも私は自分のことしか考えていませんでした。こんな弱くずるい私をどうか許さないでください。 でも、どうか信じてください。誰よりも貴女を愛しています」

二人は自分たちが互いに世界で一番大切に思っていることを心から実感することが出来ました。
そして、二人は今まで以上にかけがえのない友達になり、幸せな毎日を取り戻しました。
もう、お妃様は自分が世界で一番美しくなくても気にしません。
なぜなら、「鏡にとって世界で一番大切なのは自分」という一番欲しかった答えをお妃様は得たのだから。

だから、お妃様が生き返った白雪姫に真っ赤な鉄の靴を履かされ殺されたとしても二人は幸福でした。

鏡はお妃様の懐の中で、お妃様が力尽き死ぬと同時に自ら割れました。
二人は同時に死に、そして地獄であっても、一緒に居られたのでとてもとても幸せでした。

本当に欲しいものが手に入れば人はそれだけで幸福なのです。

おしまい
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