亀夫君問題

お嬢様と消えたペンダント

作者: 蒼井門

俺の名前はヨビー・ダセナンダ。
俺が一人前の召喚士になる為に人型悪魔召喚門である藍生門と一緒に修行の旅に出ている。
前は余計な依頼を受けたが今回は大丈夫だろう。
次に逗留した町で、とある屋敷に寄った。珍しい書物の噂を知っているらしいんでな。
そこのお嬢様がまた美人で………いや、そうじゃなくて。
その後が問題だった。

―――――
宿屋でゆっくりと休んでいると、何だか騒がしい。
どうやら昼間に訪れた屋敷に泥棒が入ったそうな。
「へー」とか思ってると、執事が近寄ってきた。
「あ、どうもー」
そうやって片手をあげたとたん、俺の手にかかったのは…手錠だった!

「悪魔とその使い手だったんだな!お前たちが犯人だろう!」
「悪魔じゃありませんー!私はただの門ですー!門ですー!」
「密室にも関わらずお嬢様のペンダントが盗まれた……悪魔が犯人なら説明はしなくても良い!」
「だーからー!悪魔じゃなくて門なんですー!聞きやがってますか!?ねえ!?」
いつの間にか藍生門もぐるぐる巻きにされている。

……どうやら俺たちは泥棒の疑いがかかっているらしい……。

憲兵がくるまでは時間がかかる。それまでにどうにか容疑を晴らしてほしい!!!!割と本気で頼む!!!!

――――――――
門「分かりましたよヨビー様!これにはFA条件があります!それを」執事「……静かにしなさい」

という訳で亀夫君問題です。ヨビーの冤罪をはらしてください。
まずは「ヨビー」「執事」にのみ話を聞くことができます。
質問により話を聞ける人数が増えます。

※注意※
藍生門(門)は悪魔扱いされているので厳重な管理下に置かれています。
藍生門は大体何がおこったのかを察しましたが監視下でしか話す事ができません。
つまり答えを直接聞くことはできませんが、重要なことに関する「YES/NO」で答えられる質問にのみ回答できます。
門が質問に答えると、その後他の方に5問質問されるまでは次の質問に答えられません。
うまくつかってください。

では、どうぞ。



出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

執事さん、お嬢さんとその家族について話してください。

執事「ええ、わかりました」ヨビー「まとメモに召喚しといたぜ」※まとメモの人物に話しかけられるようになりました!

執事さん、お嬢様のペンダントはどこに保管してありましたか?

執事「お嬢様の部屋、その棚の上の小箱の中にです」

執事さん、容疑者が悪魔(悪魔じゃないけど)とその使い手であることはどうやって知りましたか?

執事「あの目と耳をやたら隠そうとする行為…正直不自然でした」

ヨビーさん、信じていたのに…アリバイ、ないんですよね…本当に残念です

ヨビー「だから!!冤罪!!!!超冤罪!!!!!」

執事さん、ヨビーと門が犯人だと思った理由は何ですか?

執事「お嬢様の部屋は密室でございました。もちろんお嬢様がなくしたかと部屋中探しましたがありませんでした。となれば超自然的な力が働いたと考えても良いのでは?悪魔もいたのですし」

執事さん、お嬢様のペンダントを最後に見たのはいつですか?

執事「さあ\\\ 」

ヨビ―さん、「珍しい書物の噂」の内容を教えてください。

ヨビー「いや、噂をきいただけで中身を俺も知らん。結局わからんかったしな」

執事さん! 仮に「密室の中にあったペンダントを悪魔の力で盗んだ」ということが可能なら、今監視下においている容疑者たちもすぐに監視など突破できるはずです! それをしないということは、つまり犯人ではないのです!

執事「そう考えさせるためにわざとということもありえるのでは?」

執事さん、主人、トチーデ殿は今いずこに?

執事「ああ、ここにおられますよ。憲兵がくるまでナーリキン家の広間に拘留しているのです」

クジネ・ナーリキンさんに質問です。あなたの部屋の棚の上に箱は複数ありますか?

クジネ「ええ、まあ」

ススちゃん、お嬢様の部屋のあたりで不審な動きをしている人は見掛けましたか?

スス「さあ、しらねえなあ。オレってばろーかそうじとかエントツそうじとかしかさせてもらえねーから」

クジネさん。あなたがペンダントがないことに気づいたのはいつですか?

クジネ「そうね、さっきよ。これからちょっとしたパーティがありますの。それにつけていこうとおもったら…ありませんでしたの」

執事さん、ペンダントの他に何かなくなってるものがありませんか?(ヨビーさんの信頼除く)

ヨビー「!?」執事「そうですねえ、それ以外では思い至るところはありません。どうですか、お嬢様?」クジネ「ないわよ」

執事さん、クジネさんの部屋には、人が入れる入れないに関わらず、「入口」や「出口」になりそうな設備(扉や窓など)はどれぐらいあったのですか?

執事「扉が一つ。窓は二つです。それ以外の穴などわたしには思い当たりませんね」

トチーデさんはなにか目撃しているものはありますか?

トチーデ「ワシはずっと書斎におった」

クジネさん、あなたの部屋は屋敷のどこにありますか?

クジネ「とても日当たりが良くて庭も見える二階の角ですわ」

お嬢様、あなたのペンダントはどのような色や形をしていますか?

クジネ「金色のロケットペンダントですわ。…開きませんでしたけど。形は楕円。外にはバラの絵が刻まれていて、その中心には綺麗な赤い宝石がはまっていますわ」

執事さん、とりあえず家の間取り図を教えてください。

執事「かしこまりました」ヨビー「まとメモに召喚しといたぜ」

ススさん、あなた煙突からの御嬢部屋への侵入が可能だったのでは?

スス「お嬢様の部屋にエントツはねえよ」

ススさん、あなた煙突からの御嬢部屋への侵入が可能だったのでは?

執事「……旅行が大好きな困った奥様でございます」

クジネさん、「パーティ」とはどのようなものですか?

クジネ「普通の、まあ社交界のようなものですわ」

ススちゃん、お母さんの病気ってどんなものか教えてくれる?

スス「……なんか、心労?からくるもんなんだって。…オレは医者じゃないからよくしらねーよ」

お嬢様、あなたご自身がペンダントを最後に確認したのはいつですか?

クジネ「数週間前ですわ。綺麗なペンダントですので、その時もパーティにつけていこうとしていました」

お嬢様、ペンダントはどなたかから譲り受けたものでしょうか?

クジネ「お父様よ」

お嬢様、あなたお母さんはどうされたのですか?

クジネ「今頃どこにいるのかしらね?」

ヨビーさん…あなた二階ぐらい飛び越えられる登攀能力が…

ヨビー「あったら悪魔なんか呼びだすもんか!!!!!」

執事さん、この家の奥様って既に鬼籍に……?

執事「いえいえ、ちゃんとおられますよ」

ススちゃんとトチーデさん、先ほど何か物音がしませんでしたか?

スス「しーらない」トチーデ「ワシは集中するタイプでな」

執事さん、最初に「ペンダントがなくなっていること」に気づいた人物はクジネさんで間違いないですか?

執事「わたしが一緒に確認いたしました。が、まあそういうことに…なるんでしょうかねえ?」

トチーデさん、ペンダントをどのように入手したか教えてください。

トチーデ「娘には内緒だぞ?……ある者が金を払わんのでその担保だ」

クジネさん、パーリィはいつどこで開かれるのですか?

クジネ「我が家よ」

トチーデさん、ペンダントはいつ手に入れたのですか?

トチーデ「5年前程だったかな…よくあることだから覚えておらんわ」

執事さん、クジネさん両名に。ペンダントの保管場所を他に知っている人物はいますか?

執事「まあ、家にいるものは大概知っているのではないでしょうか?」クジネ「他に貴重なものたくさんあったので棚の上に普通に置いていますしね」

トチーデさん、「ある者」についてその素性を教えることは可能ですか?

トチーデ「あ…。いや、どいつからだったかな。忘れてしまったが…うーむ、ここでは言うべきではないとワシの経験が叫んでいる」

ススさん、あなたの父親は、いまどうされていますか?

スス「……死んだよ」

門さんに質問。お嬢様の部屋を探索した方がいいですか?

門「否ですね。部屋を調べてもしょうがありませんよ」

トチーデさん、ペンダントの元の持ち主は何方ですか?

トチーデ「……いや、本当に心当たりがありすぎて覚えがないのだ。案外近くにおるかもしれんがな。よくある事だ。ワシがおぼえとらんせいで調理人に紛れこんどったこともあったしなあ」

執事さん。この家には家族の他に家で働いている人はどのぐらいいますか?

執事「メイドが2,3人でしょうか。旦那様がおっしゃった通り、旦那様を狙う輩は多いものですから」

トチーデさん、ペンダントの値段ってどのぐらいですか?

トチーデ「しらん」

クジネさん、ペンダント以外に荒らされたところは?

クジネ「ないわ」

執事さん、今、物置って誰でも入れる状態ですか?

執事「ええ、入れますよ」

ススさんが前回掃除に来たのは何時ですか?

スス「朝の9時くらいかな。1時間やって、ほかのとこまわって夕方にまた掃除にくるんだ」

門さん、FA条件は真犯人を見つける事ですか?

門「肯定も否定もしかねます。真犯人…もですが、真相は」執事「脱出の算段をしようと無駄ですよ」門「もがもがもが」

トチーデさん、ひょっとしてススさんかそのお母さんにもお金を貸していませんか?

トチーデ「この掃除夫を過去に見た覚えも正直ないが、ワシの記憶は本当にあてにならんからな。そういうこともあったかもしれん」

ススちゃん、普段の掃除はどのようなことをしているの?

スス「メイドさんたちと協力してちりとりをしたり、ぞうきんがけをして最後にオレが勝手口にあつめられたゴミをもって帰るんだ」

ススさん、今、暇ですか? 暇なら、物置にいって「ペンダントが入っていた箱」と同じデザインの箱がないかどうか、ちょっと探してきてもらってもいいですか?

スス「分かった……っていってもないな」

トチーデさんって普段お仕事はどんなことをなさっているのですか?

トチーデ「金貸し、その取り立て、運用……それから家内の支援などだろうか」

執事さん、

執事「もう3年前にもなるでしょうか」スス「セバスさんが紹介してくれたんだ」

門さん、とりあえずペンダント盗んだのススちゃんですか?

門「肯定いたします、が。彼女のm」執事「さっきからどうやって縄抜けしてるんだ…さすが悪魔」門「(□×□)(だから悪魔ではないです、という目)」

45より ススさん、「ペンダントがなくなった日」のゴミって、まだススさんの管理下にありますか?

スス「いや、もう焼却炉にまわしちまったが…」

ススちゃん、(もし50Yesなら)ごみを見せてください

スス「もやしたから無理」

ススちゃん、ひょっとしてススちゃんのお父さんかお母さんってトチーデさんにお金借りてた?

スス「…だまし取られたってきいたぜ、オレは」

クジネさん、最後にペンダントを見たのは何時ですか?

クジ「数週間前ですし、今日は一度も見ていませんわ。前回あそこにしまってからずっとそのままでしたの」

執事さん、お嬢様のペンダントがなくなったのは今日とは限りませんよね。この部屋は今日だけではなく、いつもほとんど密室なのですか?

執事「……それは」

ススさん、あなたが今着ている服は昨日のと同じ?

スス「まあな。誰かさんのせいでオレんとこは貧乏だから」

ススちゃん、「だまし取られた」ってどういうこと?

スス「しらねーよ。親父が死んだときそんな話をきいたってだけだ」

門さん、もしかしてペンダントは燃やされてしまいましたか?

門「否定いたします。しかし、54は大変よいことを」執事「……これはどうやったら捕まえられるんだ」

ススちゃん、トチーデさんってけっこうメイドさんたちから「やなやつー」と思われてたりする?

スス「まあ、普通にそうだろうな。お嬢様は母親に似たんだろうぜ」

ススちゃん、お金欲しい?

スス「まあな」

ススさん、ひょっとしてあなた、ペンダントのロケットの部分に何が入っているかを知っているのでは?

スス「……さてね」

54.執事さん、確認です。盗まれたのが、昨日や一昨日やもっと前の事なら、他の者が部屋に出入りする事は可能だったのですか?

執事「……そ、それは…その…」

ススちゃんのお父さんがトチーデさんにお金を借りてたのかな?で、担保だったものを取られたの?

スス「さあ、親父が金をかりてたかどうかはしらねえ。けどそのせいでオレたちは全部……」

門さん、ペンダントが盗まれたのは、今日の事ですか?

門「否定いたします。そして、ススさんのみでh」執事(無言で縛り付ける)

トチーデさん、ペンダントの中身が何か教えてください!

トチーデ「知らん。開かなかったからな。見た目がきれいだから娘にやった」

執事さん、あなた、ススさんと一緒にクジネさんの部屋に入ったことはありますか?

執事「一緒にはありませんねえ」

ススちゃん、トチーデさんがきれいさっぱり忘れてるあのペンダントの元の持ち主ってススちゃんのおうち?

スス「…ああ、そうさ!盗んだんじゃねー!返してもらっただけさ!」クジネ「そうだったの…」

ススちゃん、あなたは「男の子みたい」とかって言われることある?

スス「そりゃスラムに近い場所でいきてくには多少はな」

執事さん、ススちゃんが掃除するのは廊下と煙突だけなのですよね?お嬢様の部屋の掃除をしているのは何方ですか?

執事「お嬢様自身か、時折メイドが手伝うぐらいですよ」クジネ「いうほど広い部屋じゃないからね。そっちの方が早いし気分転換にもなるの」

門さん、共犯者がいるという事ですか?

門「肯定いたします。そしてそれは…」執事(無言のパイルドライバー)

ススちゃん、ペンダントを見かけたのってどこ?

スス「言う訳ないだろ」

クジネさん、普段、部屋にいないときは、どこのあたりにいることが多いですか?

クジネ「図書室でしたり、庭にいたりしますわよ」

執事さん、あなた、ススさんが何をしたのか、本当は知ってるんじゃないですか?

執事「……そう聞くと言う事は、かばってると思われてるんですよね。どうしてわたしが掃除夫の少女のことをかばわねばならないのですか?よって否定いたします」

執事さん、あなたはススちゃんにペンダントを渡してあげたくて、関係ない犯人をでっち上げましたか?

執事「……くだらない感傷です」

執事さん、ススちゃんにここの仕事を紹介したのはあなたなのですよね?…ひょっとして、ススちゃんの家の事情にも詳しいですか?

執事「……ある程度は知っておりますよ」

執事さん、あなたペンダントを隠してますよね?

執事「わたしはかくしておりません」

門さん、共犯者って執事さん?

門「最大級に肯定させていただきます!さあ、明らかになった事柄をまとめてこのスカシた顔に叩き付けてやりましょう!」執事(無言で空を仰ぐ)

門さん、ズバリ共犯者は執事さんですね?

スス「親切にはしてくれるよ」

クジネさんの部屋の鍵を持っている人って執事さんですか?

執事「一応、マスターキーが保管室にあります」

核心執事さん、あなたはススちゃんがペンダントを取り戻せるように手引きしましたね?ススちゃんはもう白状しました。…このままでは盗人として逮捕されてしまいますよ?ペンダントの持ち主はクジネさんです。(トチーデさんじゃなくて(小声))事情があるなら、クジネさんが納得してペンダントをススちゃんに譲ってくれたら万事丸く収まるのでは?ススちゃんの事情を説明して、味方になってあげないで良いのですか?

執事「……そうですね。お嬢様も旦那様と同じかもと疑ってしまった。わたしがわるかったのです」クジネ「セバス…」

あ、トチーデさん、執事さん。これで怪しい召喚士は怪しいだけで犯人じゃないって分かりましたよね。解放してやってくださいませんか?

執事「怪しいのは怪しいですけどね。悪魔はこのまま教会にでもひきとっていただいて…」ヨビー「あ、どうぞどうぞ」門「ヨビー様?(威圧」ヨビー「あ、もう自力で抜け出してんのね…」

執事さん、ついでに憲兵に帰っていただくよう手配しておいてくださいね?

執事「元から呼んでおりません。詳しく調べられたらわかってしまいますから」ヨビー「なーんだ…」執事「よって、秘密裏に処理しようとしていただけです」ヨビー「!?」

答え

FA条件
①ペンダントが盗まれたのは今日より前であることを明かす。
②ペンダントを盗んだ犯人はススであり、執事がそれに協力したと明かす。
③ペンダントはもともとナーリキン家のものではないと明かす。
④執事が全てを知っていることを明かす。
①と②が必要案件として、回答に③④が絡んでいる事。

―――――――
「これは、母さんのだったんだ」

ペンダントが開く。その中には穏やかな笑顔の男女と弾ける笑顔の子供がうつっていた。

「父さんはオレが小さい頃に死んじゃったから、この姿はこれでしか見れなかったんだ」
なのに、と喰いしばった歯が音を立てる。
「……旦那様は。トチーデは父さんが死んで、それで苦しくなったオレたちのあれもこれもを持って行った……。
掃除夫としての仕事を与えてくれたのは執事さんだった。凄く助かったよ。
そこでオレはこれをみつけた……」
「流石にクジネさんの部屋には入れなかった、という事でございましょうね」
拘束がとかれた藍生門の言葉にススはうなずいた。

「他の何が奪われてもよかった。けどこれだけは……!
協力してくれたのも執事さんなんだ」
「どうしてあんたはそんなにもこの子に優しくするんだ?まさか幼女しゅ」
ヨビーのみぞおちにクジネの拳がめり込む。
藍生門はあきれた目をして、そのままセバスをみた。

「……わたしも昔、トチーデになにもかもを奪われた身でした。最初は復讐をするつもりでしたが……」
セバスの目がクジネにむく。
「……情がうつってしまいまして」
「しかし、ススさんをみて昔の自分を思いだした、という事でございますね?」
「はい」

頷いた執事はあきらめの顔でクジネにきちんと向き直り、深く腰をまげた。
隣にススも並び立つ。
「お嬢様大変申し訳ございません!」
「えっと、セバスさんは悪くないんだ!オレの……」
「もう。それならはやく言ってくれれば返したのに…それに。謝るのは私にではないでしょう?」
クジネの言葉に二人は顔をあげた。
「ヨビーさん、大変うちのものが失礼しましたわ。犯人扱いしたことをどうかお許しください」
「まあ、悪魔召喚士目指すならこういった事もおしてしかるべしでした。ヨビー様の短慮が招いた事態にございます。かまいませんよ」
「お前何の味方な訳」
「私は私の気持の味方にございます」

「よかった」
軽口のやりとりに、クジネはほっとした表情を浮かべた。
その笑顔のまま次にむいたのはトチーデの方だった。
「……では次はお父様にききたいことがありますわ」

「いいですわよね? パ パ ?」

「お嬢様が子供の頃にしか呼んでなかった呼び方を……!?」
セバスが驚く中で、トチーデも先程からヨビーを沈めていた黄金の右腕に冷や汗をかいていた。

その後どうなったのかはヨビーたちのあずかりしらぬところである。


「いやー今回もえらい目にあった」
「ヨビー様何もしてねーじゃねーですか!」
「えへへ?」
「笑って誤魔化されませんよ。悪魔あつかいばっかりされて私は不機嫌にございます。もう悪魔ではないというのに…」
「…もう悪魔ではないって何?」
「はあ…」
「無視かよ」
「もう願い事かなえるのやめてしまいたいですよ…」
「いや、帰ってもいいんだぞ?」
「……わかりました、意地でもお荷物になりましょう」
「えー」

そして彼らの旅もまだまだこれからなのであった。
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