20の扉

父の威厳

作者: 牛削り

娘の菜々子に問い掛けられて窓の外を見ると、綺麗な橙色の空だったので、
「そうだよ」
と答えてあげた。

すると菜々子は、
「じゃあ、ななはなに?」
と尋ねてきた。

前言の撤回が許されないとしたら、私はどう答えるべきだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

「そうだよ」とは「左様です」と同じ意味ですか?

yes!

いいえ

「ななはなに?」は「7は何?」と置き換えられますか?

no! ※ミスリード注意!! (非常に惜しいです)

七夕は関係しますか?

yeeeees! 素晴らしい!

いいえ

1行目で菜々子は『七夕の夕は夕焼けの事?』というニュアンスの質問をしましたか?

no!

核心答えるべきは「たなば」ですか?

yeeees! 正解です!

答え

7月7日、火曜日。
菜々子は私にこう尋ねた。

「お父さん、夕がたなの?」

妙なアクセントだなと思いながら外を見ると確かに夕方なので、
「そうだよ」と答えた。

すると菜々子は重ねてこう尋ねてきた。

「じゃあ、七は何?」

これで私は合点がいった。
娘が訊いてきたのは、今が夕方かどうかではなく、漢字の読みの区切り方だったのだ。

今日、【七夕】の。

父親として、一度言ったことには責任を持たなければならない。

彼女の言うとおり、「夕(ゆう)」が「タ(た)」ならば、残る「七」の読みは当然「たなば」となる。

「ななはな、たなばなんだよ、ナナ」
「そっか、お父さん、なんでも知ってるんだね」

思わず胸を張ってしまう。

「もっかい言って、お父さん」
「なななはな、ばななはばななちょこばなナボコフッッ!」

噛んだ。



【解答】
「七夕」の「夕」が「た」なら、「七」は「たなば」である。
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