【ラテシン5周年への感謝をこめて】時にはハッピーエンドを
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、長らく帰っていなかった故郷へと帰りました。
何故でしょう?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
男はホームシックでしたか?
問題文はじめの時点ではNO. 問題文終わりの時点では、微妙です。
男は以前にもウミガメのスープを飲んだことがありますか?
関係ありません。
男が帰京したのは、スープの味が原因ですか?
NO!
おふくろの味がしましたか?
NO.
スープの材料がウミガメであることは、重要ですか?
NO!
男の故郷がどんな場所なのかは、重要ですか?
あまり重要ではありませんが、親戚や旧友がそこにいるイメージです。
故郷で同じ味のスープを飲んだことがありましたか?
関係ありません。
男はシェフと知り合いでしたか?
YES! ただし、詳しい関係性の特定は必要ありません。
帰京の原因は、シェフと話したことですか?
YES!
男とシェフ以外に重要なキャラはいますか?
ある程度YES. 登場しませんし、特定不要ですが、男の故郷の人達がいます。
洋食食べたら祖国が恋しい…ますか?
NO.
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」は、男の故郷の言葉で「ハハキトク スグカエレ」を意味しますか?
NO.
男の職業は重要ですか?
NO.
9よりシェフが訛っていましたか?
NO.
男の職業は重要ですか?
NO.
男の帰郷は(なんとなく懐かしくなったからとかではなく)、帰郷してこれをやる、という何か明確な目的がありますか?
YES. ※ミスリード注意
故郷とはこの大地のこと、つまり男は自殺しましたか?
NO! ちゃんと生きています。
16.故郷で開業しますか?
NO. そこまで具体性のある行動ではないです。
男がこのレストランに立ち寄ったのは、なんとなくですか?
YES. ただの偶然です。
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」が、「そうだよ!海亀汁だよ!何か文句あるか?」でも成立するでしょうか?
YES.
男とシェフは、お互いに、相手が知り合いだということに気が付きましたか?
YESNO! 男は気付いていましたが、シェフは気付きませんでした。そろそろまとめられますか?
男とシェフは同郷ですか?
関係ありません。
男はシェフがきっかけで何かを思い出しましたか?
NO. 思いだす、ではありません。ただ、シェフとのやり取りにより、あることを考えました。
男は故郷に帰れない理由がありましたか?
NO.
シェフは昔いじめられっ子だった、男の幼馴染みでしたか?
それでも成立しますが、解説では男の恋人です。
男はシェフが自分に気づかないくらい、自分の見た目が変化していることに気付きましたか?
「男はシェフが自分に気づかないくらい」何かがあったのはYES. ただし、あったのは見た目の変化ではなく、それを生じさせかねない……
男とシェフは、過去に犯罪にかかわったことがありますか?
NO. 犯罪は一切関係しません。
26より 変化したのは男ではなくシェフですか?
ある意味YESですが、それは「変化」というよりも、再会までの時間による必然なのです。
26より。男は自分が働き過ぎなどのストレスで、容貌が疲れ切っていることに気が付いたので、久しぶりに帰郷して骨休めをしようと考えましたか?
NO. なのですが、こっちが解説の方が良かったかな~と思ってしまいました。
老化現象は関係しますか?
NO.
男とシェフは幼馴染でしたか?
それでも成立します。
シェフは目が見えなくなっていますか?
NO.
男は、シェフに自分が気づかれなかったことから、故郷に随分と長い時間帰ったいないことに気が付きましたか?
YES! 年月の経過とそれによる忘却が、シェフが男だと気づかなかった理由です!
28より、シェフの変化とは、「忘却」ですか?
YES!
核心男の帰郷の目的は、両親や旧友に会うことですか?
YES! そろそろ解説に行きます。
核心33より 長い時間が経つと人は忘れてしまうものなのだと再確認し、きっと忘れてしまったものがあるはずだ…と故郷に帰って自分探ししますか?
所々違いますが、大体そんな感じです!。○(というか、この方はどこから自分探しなんてキーワードを思い付いたのでしょう。解説初っ端にあるし……)
核心33より。まとめると、男はシェフに気づいてもらえないくらい自分が拭けたことに気づくと同時に、それをきっかけに自分がずいぶんと長い間帰郷していないことに気が付いたため、久々に帰郷しようと思い至りましたか?
YES!
核心故郷の大切な人が自分のことを忘れてしまわないようにと、帰郷しますか?
YES. それです。ありがとうございます。
答え
そんな中、ふと見つけたレストラン。幸いまだ営業中のようだ、というそれだけで、男の心は妙に浮き立った。
そのまま吸い寄せられるようにレストランに入り、ウミガメのスープが運ばれてくるのをぼんやりと待った。店全体が明るい色でまとめられており、オープンキッチンであるのも相まって、開放的な雰囲気を作り出していた。
そういえば、あいつは海が好きだったよな。
そんな風に昔の恋人を思いだしながら窓の外の海を見つめていた男は、心臓が跳ね上がりそうなほどに驚いた。
見つめていた窓ガラスに、さっき思い浮かべていた女性の姿が映っていたのだ。
幻覚かも知れないと思い振りむいてみると、そこには確かにその人がいた。
彼女は厨房で忙しく立ち働いており、こちらには一切目もくれなかったが、男はの心臓は意味も無く高鳴った。なんとか話をしたい、そう思った。
そこに、ちょうどよく運ばれてきたウミガメのスープ。男は少し考えを巡らすと、スプーンで少しすくい、口に運んだ。
「すみません、聞きたいことがあるので、シェフを呼んできてもらえますか?
重々しい口調でウエイターにそう言うと、やがて彼女がこちらへやって来た。そのショートカットの髪形も、少し薄めのメイクも、昔のままだった。
男は、相手の目を見つめ、少しでも彼女をここに引きとめられるように出来るだけゆっくり質問した。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
だが、彼女はあまりにもあっけなかった。
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
彼女は、昔と全く変わらないよく通る透き通った声でそう言うと、彼のことを思いだすことはおろか、それ以上の会話もしようとせずに、厨房の方へ向かってしまった。
男は落胆した。人というものは、こんなにも簡単に、昔の恋人を忘れられるものなのだろうか?と。
……今ならまだ間に合うだろうか。
店を出た男は、崖の道を引き返した。置いて来た大切な人達の元へ、彼らが自分を忘れてしまう前に辿り着けることを祈って。
ラテシン5周年おめでとうございます。
5年の間、色々ありましたが、今ここにラテシンがあって、水平思考問題という共通項で色々な人と繋がれて、本当に幸せです。
今までありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。
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