ウミガメのスープ

【一六〇〇】

作者: のりっこ。

『母上、何故泣いておられるのです?』

『あの人が遠くへ行ってしまうから…』

『では、何故父上は最近沢山の飯を食うのです?』

『勝つ為、力を付ける為と…
意気込んでいるのです…
嗚呼………あの人にはずっと、ここに居て欲しいのに………
非力な私達には、この哀しき運命を止める事など出来ません………
ただ、あの人の無事を祈る事だけしか………』



『母上、どうか泣かないでください。
自軍の為に果敢に飯を食ろうて備える父上の“口癖”が本当であるならば、
父上の元に届いたこの“文”の一字を消す事で、
無力な私も“祈る事ぐらいは出来ます”。
私も、父上には行って欲しくなどありませんから………』



子は、父の元へ届いた文に墨を垂らし、

母は、セキガ と詠みて、
子の優しさに更に涙を滲ませた。



子の願いを込めた行為の意味を読み解け。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

言葉遊びはありますか?

YES

はい

(関ヶ)原(腹)が減っては戦は出来ぬ ますね?^ ^

YES! 問題文的にまとめてみてください^^

いいえ

………には文字がはいりますか?

NO

核心関ヶ原への招集文の「原」の字を消すことで、父親に戦をさせまいとしましたか?

お見事!!! 素晴らしい!!!^^

答え

西暦1600年(慶長5年)



『母上、何故泣いておられるのです?』

『あの人が遠くへ行ってしまうから…』

『では、何故父上は最近沢山の飯を食うのです?』

『勝つ為、力を付ける為と…
意気込んでいるのです…
嗚呼………あの人にはずっと、ここに居て欲しいのに………
非力な私達には、この哀しき運命を止める事など出来ません………
ただ、あの人の無事を祈る事だけしか………』



武将である父の元へ届いた手紙により、
父は関ヶ原へ、戦に赴かなくてはならなくなった。

ここに、父の身を案ずる母子が居た。



『母上、どうか泣かないでください。
自軍の為に果敢に飯を食ろうて備える父上の

“ハラが減っては戦は出来ぬ”

という“口癖”が本当であるならば、
父上の元に届いたこの“文”の一字を消す事で、
無力な私も“祈る事ぐらいは出来ます”。
私も、父上には行って欲しくなどありませんから………』



子は、父の元へ届いた文の【原】の部分に墨を垂らし、

母は、関ヶ(セキガ) と詠んだ。



『………どうか、どうか、父上が“戦などに赴きません様に………”』



愛する父を、
そして平和を願う子の優しさに母は胸を打たれ、
更に涙を滲ませた。



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