ウミガメのスープ

手向けには莢迷の花を

作者: 桜小春

男は紙をめくる手を止めた。
彼は死んでしまった。

一体何が起きたのだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

男は唾をつけて紙をめくる癖があったので紙に毒が塗ってありましたか?

no!先生に多いですね…

いいえ

男と彼は同一人物ですか?

no!違います!

いいえ

他殺ですか?

no!他殺ではないです

紙をめくらなくても死にましたか?

yesno!めくらなければ死ななかったかも…

はい

紙は本ですか?

yes!

はい

重要人物は男と彼だけですか?

yes!

いいえ

彼はパラパラ漫画の登場人物ですか?

no!

いいえ

彼は本の登場人物ですか?

no!

はい

二人とも人間ですか?

yes!

はい

事故死ですか?

yes

いいえ

彼が死んでしまったので、ショックで本をめくる手を止めましたか?

no!

本の内容は重要ですか?

yesno!あまり関係ないです!しかし…

いいえ

彼は外傷で死にますか?

no!でも死因重要!

いいえ

12より、本の厚さが薄いと成立しませんか?

no!ある程度のページ数があれば…

いいえ

男が手を止めたのは、何か異変があったからですか?

no!異変ではないです

いいえ

彼は窒息または酸欠で死にましたか?

no!

はい

男は本を読んでいましたか?

yes!

いいえ

犯罪は関係しますか?

no!犯罪ではないです

いいえ

男と彼は一緒にいますか?

no!

はい

本には文字が書かれていましたか?

yes!

いいえ

男も死にそうですか?

no!

彼は自殺しましたか?

10より、no!

いいえ

場所は屋内ですか?

no!!

男が手を止めたことで事故が起こりましたか?

んー…NO!

いいえ

彼は感電死しましたか?

no!

いいえ

彼は毒によって死にましたか?

no!

はい

男の職業は重要ですか?

yes!!男だけでなく!!

はい

乗り物は関係しますか?

yes!

いいえ

男と彼は同業者ですか?

no!

いいえ

男は寝ましたか?

no!寝てません(^_^;)

いいえ

28について 陸地を走行する乗り物ですか?

no!

男と彼は同じ乗り物にのっていましたか?

yesno!時系列が…

いいえ

運転中に

no!近いです!

はい

彼は溺死しますか?

yes!!

いいえ

彼はショック死ですか?

no!

いいえ

彼はダイバーですか?

no!

はい

男は船を操作していますか?

yes!

いいえ

交通事故がおきましたか?

no!

いいえ

彼も本を読みましたか?

no!

彼が死んだのは、男の過失のせいですか?

んーyes!男がしっかりしてればもしかしたら!

いいえ

海上での話しですか?

no!

いいえ

37より、男の職業は船長ですか?

no!それでも成立はします!

はい

船が沈没しますか?

yes!ただし!

いいえ

船には二人しか乗っていませんでしたか?

no!19より、二人は同じ船にいません!

いいえ

船には二人しか乗っていませんでしたか?

no!19より、二人は同じ船にいません!

いいえ

セ○ォル号みたいに乗組員が客を置いてけぼりにして脱出しましたか?

no!あれはひどいですよね…

いいえ

彼は船内で溺死しましたか?

no!

いいえ

船同士の接触事故がありましたか?

no!

いいえ

彼も船を操縦していましたか?

no!

はい

沈没したのは彼の乗っていた船だけですか?

yes!!

いいえ

32について 彼は途中で男の船から別の船に移りましたか?

no!

いいえ

男と彼は連絡をとっていましたか?

no!

船が沈没するのは衝突や接触が原因ですか?

yesno あまり関係ないです

いいえ

男は何か企んでいましたか?

no!

はい

男は彼の発した救助を求める信号に気づかずに素通りしてしまいましたか?

yes!!

はい

男は彼を助けに行きましたか?

yes!!

はい

核心彼は救助を要請する信号を発していたが、彼の近くを船で通りがかったときに本を読んでしまったため信号を見過ごし、彼を救助できなかった、そのため彼は溺死した。ですか?

yes!Congratulations!!

答え

男は漁師だった。
地元の海で遭難者が出た為、漁師の男も漁業を中断して捜索していた。
なんでも、かなりの有名人らしい。
けれど、魚も取らずに広い海を探し続けるのはなかなか暇だった。
男は船を自動運転にして、持参していた本を読み始めた。
最近人気の亀山ラテ男が書いた、新作推理小説だ。

(あぁ、こいつが死んだならきっと犯人は…)
男は夢中になって読み進めた。
――――――――――――――――――――――

ラテ男は小説家だった。
最近書いた小説が爆発的にヒットし、入ったお金で海外旅行に来ていた。
しかし、海外に向かう船で海難事故にあってしまい、船が沈没してしまった。

避難ボートから落ちて大海原に一人投げ出されたラテ男。
どうにか板切れにしがみつき、救助を待っていた。

漂い続け、どの位たったかもわからない。
意識が遠のく中、遠くから汽笛が聞こえた。
(…ふ、ね…?救助が、来たのか…)
鼓膜に届く音だけを頼りに、ラテ男は最後の力を振り絞って手を振った。

「助けてくれっ…俺は、ここだっ!」
―――――――――――――――――――――――

小説の内容は終盤に差し掛かっていた。
とうとう探偵が犯人を追い詰める。ダイイングメッセージが鍵らしい。
男は紙をめくる手を止め、じっとそのメッセージを眺めた。
(いくら見ても分からない…)
男はじっとそのページを眺め続けた。

その時、大きな汽笛の音が鳴った。
しかし、男は本に集中していて
大きなその音にさえ気づかなかった。

もちろん、誰かが叫ぶ声さえも。
―――――――――――――――――――――――

船は大きな音を立てて近づいてくる。
もし船首に誰かいたら、きっと自分に気づいてくれる。
そうじゃなくても、声さえ聴こえれば。

「ここだっ!ここに、いる!」
ラテ男は大きく手を振って、船の乗組員に伝えようとした。

しかし、船首には誰一人いなかった。
声を振り絞って助けを呼んだ。
しかし船は、ラテ男のすぐ近くを通り過ぎようとしていた。

「っ!?おい待て、待ってくれ!」
「俺はここだっ!ここにいる!」

「待ってくれ、助けてくれぇぇえっ!!」

ラテ男がどんなに声を荒らげて叫んでも、船は無情に真っ直ぐ進んでいく。

「待って…くれ…おれを…たすけ…て…」
最後の力も使い果たしたラテ男は、板を掴む腕を離して沈んでいった。
―――――――――――――――――――――――

「ん?今何か…いや、気のせいだろ」
男はようやく諦めて、ページをめくった。
物語はいよいよラスト。
ここからが面白いところだ。

だけど、とふと思った。
ここでしっかり探さないと、人の命が危ないのだ。
やはりしっかり探そう。

男は思い直し、栞を挟んで船主に出た。

船の通った後には
白い澪と板切れが浮かんでいた。

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