ウミガメのスープ

ウミガメのスープは海の見えるレストランで

作者: 黒井由紀

その日は天気もよく、水平線の上下に茫洋と広がる碧色を邪魔する物は、何も無かった。
老人は、その海を眺めながら、待ち時間を持て余していた。
「ウミガメのスープです」
老人は、若い男が運んできたその琥珀色の液体を口に含んだ。馥郁たる香りがいっぱいに広がり、その味が舌を楽しませたかと思うと、胃の腑に心地よい温もりが落ちる。老人はしゃがれた声で呻いた。
「これは……本当に、ウミガメの……スープ……」
そして、老人は若い男に怒りをぶつけた。一体、なぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

宇宙空間ますか?

NO.

いいえ

レストランでの話ですか?

NO!

いいえ

犯罪要素はありますか?

NO.

老人が飲んだのは本当に『ウミガメのスープ』でしたか?

関係ありません。

はい

現代日本で成立しますか?

YES.かな?

いいえ

老人、若い男以外の登場人物はいますか?

NO.

はい

老人は今現在遭難中なう?

YES!

いいえ

浦島太郎さんは重要ですか?

NO.

いいえ

1クソっ たいきけんですか?

NO.

カニバリますか?

関係ありません。

いいえ

老人と若い男の周囲に、他の人はいますか?

NO.

はい

若い人も遭難なうですか?

YES!

老人はスープを飲んだから怒りました?

YESNO. スープを飲まなくても、怒った可能性はあります。

いいえ

老人は遭難してしまったので食料に困っていました。しかしどんなことがあっても人肉は食わないという誓いを若い男の策略により崩されたと思いましたか?

NO.

老人の言葉が途切れ途切れなのは関係ありますか?

全くのNOではありませんが、この方向から攻めるのは厳しいと思います。

Y(・∀・)Y かに?

関係ありません。

若い男の分のスープの素もありますか?

関係ありません。

いいえ

スープというのは嘘で、実は若い男の血でしたか?

NO.

いいえ

老人と若者の関係は重要ですか?

NO.

老人は『ウミガメのスープ』の話を知っていましたか?

関係ありません。

老人はウミガメ愛好家ですか?

関係ありません。

いいえ

遭難中という極限状態なのに、若い男が危機感も持たずにどうでもいい寸劇を挟んで食材を提供してきたので怒りましたか?

NO.

いいえ

男と老人の職業は重要ですか?

NO.

いいえ

若い男は何かマナー違反を犯しましたか?

NO. マナー違反とはちょっと違います。

いいえ

遭難中で水が少ないのにわざわざ調理しやがって ますか?

NO. ですが、「調理」は結構重要です。

場所の特定必要ですか?

遭難中ということが分かっていれば、詳しい地名の特定は必要ないかと。

はい

老人が待っているのは助けですか?

YES!

いいえ

怒りのぶつけ方は重要ですか?

NO.

いいえ

料理を作っている暇があったら一刻も早く助けを呼んで来いとの理不尽極まりない怒りをぶつけられましたか?

NO.

いいえ

ラテシンますか?

NO.

いいえ

残り少ない薪を全部火力の方に使ってしまいましたか?

NO. ですが、「火」は、最重要なワードです!(「調理」に良質を付けたのは、「火」に関係するからです)

はい

老人の怒りは、若い男の行動に対する怒りですか?

YES. もっと正確に言うと、「ある行動をしなかった」ことに対する怒りです。

いいえ

狼煙を上げているのに燻製と間違われてしまいますか?

NO. ですが、老人は狼煙をあげようと思っていました。

いいえ

待っている間、何か狼煙などの合図を送っていましたか?

NO! 送っていません!

若い人も助けを待っていますか?

一応YES.ですが、若い男は、老人とは別行動(調理など)を取っていたので、助け待ちはしていません。

いいえ

安全のために火は消してきましたか?

NO. ですが、良い発想です。

はい

核心「なんで木があるのに狼煙をあげるんじゃなくて飯なんか作ってんだバカヤロー!」ですか?

YES! そんな感じです。正解とします。

薪に余裕はありますか?

関係ありません。

いいえ

せっかく作ったツリーハウスの壁を引き剥がしていましたか?

NO.

はい

スープは温かかったのですか?

YES! そのことで老人は火があると気づきました!

答え

老人は、船に乗っていた。
ある日、その船は遭難してしまった。
命からがらどこかの島に辿り着くと、そこは周囲に島一つ無い無人の孤島であり、生きて辿り着けたのは、老人と若い男の二人だけだった。

老人と若い男は、生き延びるために役割分担をして、それぞれの役目を果たした。
老人が海を見張って船を待つ間に、若い男は夜露をしのげる場所と、食料を探しに行った。
老人がしばらく見張りを続けていると、一隻の船が通りかかった。何とか気づいて貰おうと、大きく手や服を振ったり、大声を出して助けを呼んだが、結局、その船は老人に気づくことなく老人の視界を通り過ぎてしまった。
それ以降、いくら待っても船が通りかかることはなく、老人は待つことに退屈を覚え始めた。

そこへ、若い男が何かを運んできた。
「浜で捕れたので作りました。ウミガメのスープです」
浜で拾ったらしい空き缶に、琥珀色の液体が入っていた。空きっ腹の老人は、その液体を喉に流し込み、気付いた。良い香りと、良い味。でも、それよりも――
このスープは、温かい。
温かいスープが作れるということは、温める何かがあるということだ。この島に於いて、それは火しかあり得ない。火があれば、狼煙が焚ける。狼煙があれば、さっき通った船に気づいて貰える……
「火を起こしたのなら、もっと早く言わんか!」
老人は、男に掴みかかり、叫び過ぎで掠れた声で怒鳴りつけた。
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