【ラテクエ59リサイクル】雨待人

■映画のために人工的に雨を降らせたはいいが、作業に当たったモハメドが風邪を引いた。

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映画監督のカメオは「雨と歌ＥＶＥＲ」という映画を撮影していた。



残すはクライマックスシーンの「雨乞いの歌を歌い、雨を降らせてその中で踊る(O□O)」の撮影をするだけとなっていた。



しかし、リアリティを求めるカメオは、撮影の期限ぎりぎりまで本当の雨を待っていた。



しかし、期限日３日前になっても雨は降らず、致し方なくＡＤモハメドに人工降雨の手配をするように頼んだ。



できるだけ自然の雨に近しい状態を希望したため、ドライアイスの散布による人工降雨を選択したカメオとモハメド。



「悪いが、業者に同行して確実に散布したのを確認して欲しい。」



「わかりました。」



それが悪かった。



雨雲が形成される程度の上空は氷点下である。



しかもモハメドが乗ったのは作業用で空調はさほど万全ではない。

しかもドライアイスが大量に載っているので、ジャンパーを着ていった程度では寒くて仕方ないのである。



結果、雨は無事に降ったがモハメドは風邪を引いた。