そして翌日、荷物を確認して絶望した。
もし昼に預けていたら、こんなことにならなかったのに…。
なぜ?
【ウミガメ】【闇スープ】

16作目です。今回はあっさり目でどうぞ。

時間の経過により、中に入れたものが変化を起こしますか?

Yes。変化が起こりました。 [良い質問]

荷物が何であるかは重要ですか?

Yes。特定はとても重要です。 [良い質問]

荷物は生物ですか?

Yes!生物です!瞬殺の予感。 [良い質問]

昼に預けた場合、1の変化は全く起きませんでしたか?

No。少しは起きていたでしょう。

変化した原因は気温ですか?

Yes。一番の原因は気温です。 [良い質問]

卵からひよこがピヨピヨますか?

No。なんかハートフルですねw

兎美ちゃんは親ですか?

Yes。彼女は母親です。 [良い質問]

まさかの赤ちゃん死亡ますか!?((((;゜Д゜)))

Yes!うーん、簡単すぎましたかね。正解! [正解]
その目的はひとつ。腕の中で安らかに寝息を立てる産まれたばかりの娘…きらきーを捨てるため。
父親であり、私を一生愛すると言っていた亀夫くんは、私が妊娠したと知るや姿を見せなくなった。
援助してくれそうな親は随分前に亡くしているし、私の稼ぎではとてもでないけど養ってなどいけない。
私の人生に、この子が入り込む余地はない…そう、この子は私にとってお荷物にしかならない。
お互いの人生の幸せを考えると、こうするしかないのだ。
駅のコインロッカーに、きらきーを入れる。
鍵はかけない。拾ってもらうのが目的だから。
このまま人の多い時間になれば、お腹を空かせたきらきーの泣き声に誰かが気づき、しかるべき場所に届けてくれる。
「ごめんね…さよなら」
これでお別れ。
これからはお互いが違う場所で幸せになっていく。
…でも、神様はこんな私の望みを叶えてはくれなかった。
翌日、きらきーの行方が気になった私がコインロッカーを訪ねると、きらきーはまだそこにいた。
泣くことのない、物言わぬ冷たい死体となって。
私は甘かったのだ。
まだ生後間もない赤ん坊が、この冬の朝の寒空に放置されて無事でいられるわけがなかった。
この子は日が登る前に…誰かが駅に来る前に、声を出せないほど衰弱して…そして…。
私は絶望した。
己の浅はかさと、失われた幼い命の重さに。
せめてこれが日の出ている時間なら、この子は死なずにすんだかもしれない。
でもそんなもしもに意味はない。
私はこのロッカーのように不自由な檻の中で生きる覚悟を決めて、警察に電話した。