ウミガメのスープ

内気な息子が迎えた結末

作者: Lennon

私の息子は極度の内気で、人に話しかけることが億劫であった。

ある日、内気な息子が勇気を出して男に話しかけた。
「こんにちは。」
返事はなかった。

次の日も、息子は彼に話しかけていた。
「調子はどう?」
返事はなかった。

そのような日が続いた、ある日のこと。

内気なはずの息子は、彼とひたすらに喋っていた。
「何か面白いことあった?」
「へ~!そんなことが!で、で、続きは?!」
「あっはは!そりゃ面白い!」

それを見た私は、悲しくて悲しくて仕方なかった。
まさか息子が、こんなことになってしまうなんて・・・

こんなこと、とは何でしょうか?
話の全貌を解き明かし、解明して下さい。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

息子が話しかけている相手は生身の人間ですか?

NO! 人間といえば人間ですが・・・

はい

息子は生きていますか?

YES 生きています

いいえ

ドッペルゲンガーに息子は入れ替わってしまいましたか?

NO 非現実ません

いいえ

息子は人形と話ができる部類の人でしたか?

NO 一応人と話しています

逆に明石家さんOなみに喋らないと生きていけなくなりましたか?

YESNO 喋らないと生きてはいけない、というわけではありません

いいえ

「彼」(話しかけている相手)は返答していますか?

NO!

はい

息子は最終的に妄想に取りつかれてしまいましたか?

YES!

いいえ

PC越しなど対面では話せませんか?

NO むしろ対面でしか話せないかと

いいえ

最終的にその男を好きになり結婚しますか?

NO 瓜要素ません。

はい

問題文の男=彼ですか?

YES

はい

2次元の世界にどっぷり浸かり帰って来られなくなりましたか?

YES? 「2.5次元」やもしれません どちらかと言うと3次元よりです

私の息子は二人いますか?

YESNO どちらでも構いません

いいえ

死んだ父の遺影ますか?

NO 父は死にません。

はい

障害関係ありますか?

YES? コミュニケーション障害ではありますが他は関係ないです

いいえ

腹話術の練習をしていますか?

NO いっ◯く堂ません

いいえ

男は息子の血が繋がっていない知り合いですか?

NO! 血、つながっていますね。というより・・・

いいえ

私の息子は誰かを殺してその骸に話しかけていますか?

NO 人殺しません 誰も死にません

いいえ

塀の中に引きこもりますか?

NO お縄にかかりません

はい

息子が人としてダメとなってしまって悲しいですか?

YES!

いいえ

男は胎児ですか?

NO 中学生ぐらいでしょうか

鏡に向かって何言ってんだよますか?

YEEES!!!

いいえ

息子のクローンは出てきますか?

NO

いいえ

息子はテレパシーで使えるようになり念で語り合おうとしますか?

NO

はい

男=父親=私ですか?

YES

はい

実は最初から息子は『会話』なんてしてませんか?

YES!!

いいえ

息子は多重人格者ですか?

NO

いいえ

息子の音声は録音された人工物でしたか?

NO 肉声です

核心ゲルタルト崩壊しますか?

YEEES!!!正解!

はい

精神的に異常をきたしてむしろ前より明るくなりましたか?

YES!

答え

内気である彼が、話す相手に選んだのは、”自分自身”だった。

鏡に写った自分に、話し掛けた。「こんにちは。」
当然、自分自身に話しかけているのだから返事はなかった。

それを見ていた私は、人と話す訓練のつもりなのだろう、と止めはしなかった。

次の日も、息子は鏡に向けて話しかけていた。「調子はどう?」
鏡が返事をするはずがなかった。

馬鹿馬鹿しいとは思いながらも、放っておいた。
今思えば、ここで止めなかったのが間違いだった・・・。

次の日も、その次の日も次の日も、息子は鏡に話しかけていた。
そして、彼は段々と狂っていった。

ある日、いきいきと話す息子の声を聞いた私は、飛んでゆくように鏡のある場所へと向かった。
そこには、


「何か面白いことあった?」
「へ~!そんなことが!で、で、続きは?!」
「あっはは!そりゃ面白い!」


鏡に向かって、”自分ではない誰か”に向かって話している息子が居た。
焦って息子に迫った。「おい!どうした?!」


「・・・誰?邪魔しないで」


彼は家族だけなく、自分すら認識できなくなっていた。

何度も鏡の中の自分に話し掛けたことでゲシュタルト崩壊を引き起こしたのだ。

そして精神を病み、自我を崩壊させた・・・。


あの時、止めておけば
後悔はいつも、後からやってくるものだ。
息子が迎えた結末は、こんなにも、悲しいものだった。
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