ウミガメのスープ

戦功の価値

作者: 黒木野 良

ある男が、勝利に貢献した功績を認められて褒美のメダルをもらった。
 しかし家に戻った男は怒り狂い、せっかくもらったメダルを地面に叩きつけてしまったのだ。
 彼はなぜ、そんなことをしたのだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

望んだメダルでしたか?

NOです。

はい

その勝利で犠牲になった人物がいますか?

YES!

男とその人物は親しい仲でしたか?

男と犠牲になった人物との仲ですよね? NOです。

2より、メダルとは勲章のことでしたか?

ほぼYES! それでも成立します。

いいえ

メダルに彫ってあった王の顔にイラッときましたか?

No。

はい

戦争は関係ありますか?

YES!

いいえ

男は捕虜で男の情報により男の母国が滅ぼされますか?

NO。

はい

男は犠牲になった人物について憤りましたか?

YES!

いいえ

2と6より、男は

No。彼は民間人を殺していません。

メダル以外に褒美がもらえませんでしたか?

物質的にはNO。あとは名誉くらいでしょうか。

いいえ

8よりその人物は男の名誉のために自らを犠牲にしましたか?

NO。

はい

8より 男の家族は犠牲になりましたか?

YES!

いいえ

本来なら犠牲になった人物が貰うべきものでしたか?

No。

いいえ

男は、軍医でしたか?

No。

いいえ

12より、男は家族を討ちましたか?

NO。

いいえ

男は「結果的に」兵器開発をおこないましたか?

NO。

はい

核心12より 家族を殺したのは敵国ですか?

YES! それが分かれば解けたも同じです。

答え

実は彼の所属していた国は、敵対していた国と戦争をしていて、彼は兵士として勇敢に戦って生き残った。なんとか勝利はしたものの、(男にとっての)母国は少なからず敵の攻撃を受けていた。そう、彼の故郷は敵国の空襲に遭ってしまったエリアの一つだった。 軍が都市部を重点的に固めていたために田舎が狙われやすくなったのだ。彼は故郷に戻ってからまず、めちゃくちゃになった建物や土地の有様を目にした。家族、知人の名前を呼んでも誰一人として返事をしない。
 生存者を探しているうちに彼は、自分の妻とわが子が寄り添うように、瓦礫の下敷きになって息絶えているのを見つけてしまったのだ。
 ――ちくしょう! 俺は、一体何のために戦っていたんだ!
 怒りに震えた彼は受け取った褒美を思いっきり地面にぶつけた。やがて彼は己の無力さと自らの行いの無意味さを嘆き、孤独に泣き続けていたのであった。
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