【ラテクエ参拾弐】うみがめの炊き込みご飯
る男、とある海辺の料理店にて「うみがめの炊き込みご飯」を注文した。
男はそれを完食すると、料理人を呼んだ。
「これは本当にうみがめの炊き込みご飯ですか?」
「左様・・・ うみがめの炊き込みご飯に相違ござりませぬ。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後自殺をした。
何故か?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
ウミガメの炊き込みごはんではなく、スープでも成立しますか?
はい! テーマを満たすための炊き込みご飯です。
現代日本で成り立ちますか?
いいえ!
炊き込みご飯の入っていた器は重要ですか?
いいえ
完食したことは 重要ですか?
いいえ
料理人の言葉遣いが古風なのは重要ですか?
いいえ、あまり
登場人物は男と料理人の二人だけですか?
はい!
時代は現代ですか?
はいいいえ ミスリード注意
男はうみがめの炊き込みご飯を完食しなかった場合、成立しますか?
はい どちらでも構いません。
男はうみがめの炊き込みご飯を食べる前から自殺するつもりでしたか?
いいえ!
男はウミガメを食べたことがありましたか?
はい!
非現実要素はありますか?
はい!
自殺の方法は重要ですか?
いいえ
時間旅行ネタ ますか?
はい!!!
浦島太郎 かんけいしますか?
いいえ
浦島すか?
いいえ
うみがめの炊き込みご飯に海亀は入っていますか?
はい
料理店から自宅に帰る間に男に何かがありましたか?
いいえ なにもありません。
男は勘違いをしていますか?
いいえ
男は以前食べたものがウミガメか確認しようとしましたか?
いいえ
男は過去にタイムスリップしましたか?
はい!!!!
帰宅した後すぐに男は自殺しましたか?
はい
男は元いた時代に戻ってから自殺しましたか?
はい! そういうことです。
男は時間旅行者でしたか?
職業としてならい、いいえ。単に過去に行ったというなら、はい。
男と料理人以外に重要人物はいますか?
いいえ
実は鶏肉の炊き込みご飯でしたか?
いいえ 中身より重要なのは・・・。
男は過去を変えようとしましたが結果が変わらず絶望しましたか?
いいえ 過去を変えるために過去に行ったわけではないんです。
歴史を変えてしまった呵責から自殺しましたか?
いいえ 同上
未来ではウミガメが死滅していますか?
いいえ
23より 自殺したくなったのは、元の時代に戻ってからですか?
いいえ まあ、店を出た直後でもいいんですが。
男が過去に行った目的は重要ですか?
はい!
男は、過去の通貨で支払う事が出来たのですか?
はい まあそこはできたということで。
うみがめの炊き込みご飯以外に注文したものはありますか?
いいえ
鼈甲は関係ありますか?
いいえ
男が過去に行ったのはウミガメを食べる為ですか?
いいえ この店の「うみがめの炊き込みご飯」を食べるためです。
男が行った過去の時代とは、男が生まれる前の時代ですか?
いいえ 男は生まれています。
以前に食べたウミガメと味が違いましたか?
いいえ むしろ同じ味でした。
男の未来での職業は重要ですか?
はい!!! とても
料理人と男は肉親ですか?
いいえ ただ。
男の知人がこの店のうみがめの炊き込み御飯を食べた事がありましたか?
はいいいえ?
時間旅行の方法は重要ですか?
いいえ タイムマシンを使ったということで構いません。
男が元いた時代ではその店のうみがめの炊き込みご飯は食べられませんか?
はい!! ただ・・・。
男の職業は、現代日本にもあるものですか?
はい!!
料理人が 過去の失われたレシピ をもとめて過去まで行ったのに・・ べっつにふつーじゃんこれ と絶望しましたか?
いいえ ただいろいろ惜しいというか・・・
37より 男も料理人ですか?
はい!!!
男も料理人ですか?
はい!!! 結婚おめです。
男はその店のうみがめの炊き込みご飯を以前酷評したことがありましたか?
いいえ むしろ・・・。
男の職業は料理人ですか?
はい!!!
料理人=過去の男で、料理人と男は同一人物ですか?
いいえ 違う人です。
男と料理人は同一人物ですか?
いいえ 結婚おめです。
男は以前その店のうみがめの炊き込みご飯を食べたことがありますか?
はい まあ無くても成り立つのですが。
男はうみがめの炊き込みご飯を自分で作ろうとしましたか?
はい。 というより作りました。
料理人は死んでいましたか?
男は元いた時代で、という意味なら、はい
核心男は料理人が著した昔のレシピから再現したが、全く味が違った。ので絶望して死にましたか?
はい!! 概ねそんな感じです。
タイムスリップ以外に非現実要素がありますか?
いいえ
核心自分の作ったうみがめご飯が、昔の料理人のものより美味しくないことにショックを受けて自殺をしたのですか?
はい!! 概ねそんな感じです。
核心自殺の原因は自分の作った炊き込みご飯が、そのお店の炊き込みご飯の味に遠く及ばなかったことが原因ですか?
はい!! 概ねそんな感じです。
核心味が美味しすぎて自分が作るものでは到底勝てないと思い、自殺しましたか?
はい!! 概ねそんな感じです。
男は目的を果たして満足して自殺しましたか?
いいえ
答え
亀亭は、日本でも屈指の名料理店で、そこで出される「うみがめの炊き込みご飯」は、
その中でも絶品中の絶品と評されていた。
しかし、海亀亭の主、海亀夫は不慮の事故でこの世を去ってしまう。
男は亀夫のもとで修業をしていたが、ふとした偶然で亀夫の料理に関する秘伝を
書いた帳面を発見してしまう。それをもとにして男は苦労の末、誰もなしえなかった
海亀亭の「うみがめの炊き込みご飯」にきわめて近い物を作ることに成功した。
何か少し違うような気がするが、これで十分ではないか。
男はそう自分に言い聞かせ、亀夫の死後開業した自分の店で
「うみがめの炊き込みご飯」を出した。
男の不安は杞憂に終わり、誰もが海亀亭の「うみがめの炊き込みご飯」が再現されたと認め、
噂が噂を呼び、男の店は大繁盛。いくつもの店舗を構えるまでになった。
そして、年齢的なものもあり男は現場から離れていった。
しかし、男からあの不安が払しょくされることはなかった。
あの時の自分も若かったし、これなら、と思った。
そして誰もが「うみがめの炊き込みご飯」が再現されたといってくれた。
しかし、本当にあの味と肩を並べることができているのだろうか。
その気持ちが募り、男は近年開発された時間遡航機に乗り、
亀夫の生きていた過去に行くこととした。
亀夫の「うみがめの炊き込みご飯」を注文した。
そして、自分のものとは別物のような味に驚き、
思わず尋ねた。
「これは本当にうみがめの炊き込みご飯ですか?」
「左様・・・ うみがめの炊き込みご飯に相違ござりませぬ。」
亀夫の自信に満ちた顔を見ることで、自分にその看板を
背負う資格がないと悟った男は、現代に戻ると、
全ての店舗を閉鎖することを遺言としてこの世を去った。
亀夫と海亀亭の名を汚してしまったことを謝りながら。
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