ウミガメのスープ

それでも、僕は君が好きだった。

作者: ノックスR

もう遅いかもしれないけど、君は手遅れと言うかもしれないけど、僕はそれでも君に言うよ。

君のその怒った顔も、嬉しそうに微笑む顔も、楽しそうにしている時の顔も、その見慣れた癖も、しぐさも───


「───僕は、君が大好きだった」

二人きりで、彼女と一緒に星を見ながら、僕は彼女にそう告白した。

すると彼女はやはり手遅れだと言いつつも、満足そうな表情を浮かべた。

それ以来、僕と彼女はもう二度と会うことは無かった。

一体どうして?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

僕は死にますか?

Yes!!

はい

非現実要素がありますか?

Yes!! ただし……

はい

登場人物は2名ですか?

Yes! モブはいますが、重要なのは二名です。

いいえ

彼女が「僕」を殺しますか?

No!!

はい

僕は男ですか?

Yes!

はい

2より 舞台は地球ですか?

Yes!

はい

この世界に昼は来ますか?

Yes!! ただし……

はい

彼女が手遅れだと言ったのは彼が死ぬからですか?

Yes!! ただし……

はい

2、7より 太陽の光を浴びることはできますか?

Yes!!

はい

彼女は死にますか?

Yes!!! 

はい

2人は同じ所にいますか?

Yes!! 同じところにいます!

はい

人類は滅亡しますか?

Yes!!! 一体なにで滅亡するのでしょうか?

いいえ

世界を救うために、鉄腕アトムが如く太陽に突っ込みますか?二人して。

No!! そうなったら、多分Ratterさんなら独りで行くでしょうね。カックイー♪(´ε` )

いいえ

殺人ウイルスに感染しますか?

No! 

いいえ

99X年、世界は核の炎に包まれた!海は枯れ、地は裂け、全ての生物が死滅したかのように見えましたか?

No!! 核ではないです、現実的にはそれが一番可能性ありそうですけど^^; っていうか199x年って、過ぎてるじゃんっww

はい

核心隕石が地球に直撃しますか?

Yes!!! 解説行きます!

答え

その日は、いつもと何にも変わらない、ある晴れた日の休日のことだった。

すると、突然そんな日常を打ち壊す、臨時のニュース速報が流れた。
画面ではNASAの人たちが、泣きながら会見をしていた。

「今から約二時間後、地球に巨大な隕石が墜落いたします。計算の結果、私達の技術では起動すらずらせそうになく、地球は、本日終わるでしょう…………」



それからは、皆パニック状態になっていた。

交通機関は麻痺して、あちこちで車の衝突音が聞こえる。
人々の怒号、絶叫、泣声、祈り声、悲鳴。

様々な音が飛び交っていた。

電話も通じず、働きに出ている両親とも連絡が取れない。


恐ろしい非現実感と、寂寥感が襲う中、僕は、彼女のことを思い出した。

僕の幼馴染の、彼女のことを───。

僕は思わず、彼女の家を訪ねると、彼女は一人家の中で震えていた。彼女の両親も働きに出ているらしい。

目を真っ赤に腫らして僕の名前を呼ぶ彼女を見て、僕は思わず彼女の手をとって、外へと飛び出した。

突然のことに、驚く彼女。

僕の名前を叫ぶ。

僕は立ち止まって、振り返った。


恐らく初めて外の様子を見たのだろう。

彼女の顔は絶望感と、恐怖が入り混じった顔だった。

そして彼女の瞳に映った僕の顔をみて、僕自身も無意識にそんな表情をしていることに気付いた。


「───っ!」

僕は再び、彼女の手を引いて走り出した。



どこへ行くの!?

彼女が尋ねる。

僕だって知らない。でも、体が勝手に動く。

どこに行くかは決めてなかったが、何をするかは決めていた。
それは、こんな所でするにはふさわしくない。

僕達は走った、走った、ただただ走った。

───着いた場所は、公園だった。

砂場とブランコ。そして小さな滑り台がある、小さな公園。

僕達が小さい頃、よく遊んでいた場所だ。

この公園内は、僕達のほかにもう誰もいなかった。


僕は息を切らしながら、同じく息を切らしている彼女と一緒に、滑り台のてっぺんに上った。

上を見上げる。

もう、ほとんど時間が無いはずだ。


すると、激しい光を放つ物体が、小さく、それでもだんだんと大きく見え始めた。

もっと早くにいえればよかった。もう手遅れだ。なにをいまさら。
そんな想いが胸をよぎる。

それでも───

僕はそれでも君に言うよ。

君のその怒った顔も、嬉しそうに微笑む顔も、楽しそうにしている時の顔も、その見慣れた癖も、しぐさも───


「───僕は、君が大好きだった」

僕の言葉に、彼女はきょとんとした目を向ける。
───なんだか、初めて見る表情だな…………

轟音が鳴り、大きな星が頭上をかすめる時、

「おそいよ、バカ……でも、ありがとう」


そう言って微笑んだ彼女を。僕は、たしかに見た───。
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