ウミガメのスープ

『僕は悪くない』

作者: ノックスR

教室で突然、一人の男子生徒が倒れた。

それを見た一人のクラスメイトは勉強を放り投げて、
私のせいだ……と顔を青くした。

一体どうして?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

青色は絵の具ですか?

No!!

いいえ

授業中ですか?

No!!! 

いいえ

コックリさんでもやってましたか?

No!

いいえ

お腹が空いたので前方向の男子生徒の血を吸ったら貧血になりましたか?

Noww それはむしろ顔色良くなるww

私の所為ですか?

YesNo!! コレは人によって判断が分かれるかな……ただ私の独断で行くとNo!

いいえ

玉音放送を聴いたので倒れましたか?

No!

いいえ

私はボクシングの勉強をしており、近くにいた一人の男子生徒の顎を右ストレートで正確に打ち抜き、KOしましたか?

Now 彼も大変だなww 普通の勉強です!

勉強を放り投げたのであって、勉強道具を放り投げたのではないですか?

YesNo! どちらも放り投げました。

はい

男子生徒(仮名:球磨川)は勉強をしていましたか?

Yes!!

はい

男子生徒は病弱ですか?

Yes!!!

いいえ

校長先生が自分の武勇伝は熱弁している最中ですか?

Now あ、私倒れたことあるw

いいえ

私の仕掛けたイタズラによってくどくど叱られているうちに倒れましたか?

No! 身代わりの彼かわいそすぎるでしょw

男子生徒は知恵熱を出して倒れましたか?

YesNo!! 解説には詳しく出てません(私の中では発作)が、それでも成り立ちますー

いいえ

男子生徒の目線は私の足元を見ていましたか?

No!! ムッツリスケベません^^

男子生徒は死んでいますか?

YesNo!! どちらでも成り立ちますね。 ただ、死んでると考えた方が、もしかしたら分かりやすいかも?

いいえ

林間教室で倒れましたか?

No!!

はい

学校の教室ですか?

Yes!! 学校の教室です。

いいえ

男子球磨は私の宿題を寝ずにやってくれていましたか?

No!! おーい、なんか混じってるぞーww

はい

私も生徒ですか?

Yes! クラスメートです。

いいえ

もしかして男子生徒はいじめをうけていますか?

No! うけてません!

いいえ

何の勉強をしていたか重要ですか?

No! 理科でも英語でも数学でも。

補習中ですか?

厳密にはNo!! ただそれでもいいかな? 

つまり保健・体育でも問題はありませんか?

Ye……! それはどういう意味かな? 「もしもし。おまわりさーん?」(^ ^)1

いいえ

私が彼を誘って勉強しましたか?

No!!! 逆です!

はい

私は男子生徒の近くにいますか?

Yes! 近くには居ましたが……!

いいえ

私以外に近くに人はいますか?

No!!!! つまり……!

はい

事件は密室で起きていますか?

Yes!! 今警察が天童さんの確保に向かっております(^ ^)

いいえ

23より 彼は病弱なためダンスレッスンを私に頼んだが無理をしすぎて倒れてしまいますか?

No! なぜ23を参考にしたww

いいえ

28より少し過激なスキンシップのしすぎで彼の軽動脈を圧迫しますか?

No! ほら……サイレン聞こえてこない?

いいえ

29より 柔道の極め技を習っていましたか?

No! 29を健全な質問に昇華した功績は大きいですね^^

いいえ

27より 事件は会議室で起きていますか?

No! さっきからその「事件」の内容がおかしな方向に向かって言ってるのは気のせい? ^^

はい

私は男子生徒に触れましたか?

Yes? 一回何かの拍子で触れてるかと……

いいえ

男子生徒は立って勉強していましたか?

No! 座ってしてました。

はい

男子性徒は持病がありますか?

Yes!! 病弱でした! それで、変換がおかしいのは触れないよ-_-b

はい

男子生徒は決まった時間に薬を飲まなければならなかったですか?

Yesかな? それくらい体が弱かったと分かっていただければ……

いいえ

私は勉強に誘われた時に断ればと悔やんでいますか?

No!!! 後悔したのはそこではないです!

いいえ

男子生徒の睡眠を妨害しましたか?

No!! 

いいえ

男子生徒は自分の死期が迫っているのが分かっていたので、世界の中心がどこにあるか調べていましたか?

No!!

いいえ

男子生徒の健康に害する行為を行いましたか?

No!!!! してないのです! 

いいえ

男子生徒に余計なことを吹き込みましたか

No!! 何も吹き込んでません!

はい

男子生徒が倒れたのは体調を崩したからですか?

Yes!!! 発作でした。

はい

男子生徒が自分の意志で無理をしましたか?

Yes!! 自分の意思です!

いいえ

補習のせいで病院の時間が遅れましたか?

No! そういうわけではないです!

いいえ

将棋の勉強をしていたので王手飛シャー取りをされたので倒れたふりをして、なかったことにしてきたので、後悔しましたか?

Now さりげなくシャー入れとるww 笑ってしまったではないかっww

いいえ

41より エコノミー症候群になってしまいましたか?

No!! 元々病弱だったので、持病の発作でした。

過呼吸になり助けを呼ぶのに時間がかかりましたか?

YesNo! つまり……!

はい

核心男子生徒は私が目を話した隙に倒れましたか?

Yes!!! 誤変換は許して、これで解説にいけますー^^

いいえ

私は障がい者ですか?

No!

いいえ

私は彼をおいて帰りましたか?

No!!

いいえ

祇園精シャーの鐘の声が聞こえましたか?

No! だからそれはジャーだww

答え

「ねえ、放課後、勉強教えてよ」

「はあ?」

昼休み。唐突にそう声をかけてきたのは、幼馴染の亀太だった。

亀太は生まれつき体が弱く、時々入院もしている。
そのせいで、どうにも高校の授業についていけないようだ。


「ダメ……?」

「ん。いや……別にいいけど、ね…………」

そう言って少し照れくさくなり、私は少し顔を背けて承諾した。

「わーい、やったー! ありがとー」

亀太はニコニコとしてホントに嬉しそうに喜んでいる。
小さい頃から彼とは腐れ縁の付き合いだが、いつも彼のペースに飲まれてしまう。

彼は普段からとてもおっとりとしていて、本当に裏表の無い性格だ。

そんな彼の姿は、私から見たら少しまぶしすぎる時もあった。


───そして放課後。他のクラスメイトは皆帰って、クラスは私達二人だけになった。

「え? 何でここ、こんな数字になるの?」

「え!? ああ、もう。ほら、ここのところの微分を忘れてる。このf(x)に対して───って、この内容のときはあなたいたでしょ!?」

「え? そうだっけー?」

「何よ、授業出てるとこも結局分かってないじゃんっ!」

「……えへへ」

「……何でちょっと嬉しそうなのよ?」

「だってさ、海野ちゃん。僕の出てる授業覚えてくれてるなんて、僕のことを普段から気にかけてくれてるんだな~って」

「え……?」

その瞬間。私の顔が熱くなる。

「バッ、バカ! 次の問題いくよ!」
「ねえ、これから放課後。毎日教えてよ」

「なっ、なに言ってるのよ! そんなの……!」

「ダメならいいけど……」

「っ……! ダメなんて言ってないじゃんっ!」

「え!? いいのー!?」

「……その代わり、ちゃんと毎日一つしっかり覚えること!」

「はーい。……あれ? なんで海野ちゃん、笑ってるの?」

「えっ、きっ、気のせいよ! 笑ってないから……」

かくして、私達は毎日、放課後に勉強会を開くことになった。
亀太は覚えがあまりよいとはいえず、何回も同じことを教えたりもしたが、亀太のえへへ、とした笑顔を見ると、なんだか許せてしまった。こんなに腹立ってるのに。


そして、秋のある日のことだった。この日の放課後も、いつものように二人きりの放課後勉強会を開いていとき。
亀太が窓の外を見ながら唐突に口を開いた。

「ねえ、もうすぐ僕達も受験だねー」

「まあ、そうだけど……どうしたの? 唐突に」

「いや、確か海野ちゃんって結構上の大学いくよねーって」

「え? あんなの、適当に書いただけだし……」

「僕は違う大学だから……来年には離れ離れだねー。しょうがないか……」

「っ! なにいってるの!? 変なこといわないでよ!!?」

亀太の言った、しょうがない、という言葉に、私は無性に腹が立った。

突然声を張り上げた私に、亀太は少し驚いた様子だった。

「え……? どうしたの?」

「どうしたの? じゃないわよっ……! なんで……なんで……」

なんでそんなことが簡単に言えるの? なんで……

そう思った。けど、その言葉は口に出なかった。

「……もういいっ」

私はそう言って少し離れた席に座ってイヤホンを耳につけて、自分の勉強をした。

「え!? ねえ、どうしたの? 海野ちゃん」

なにやら声が聞こえてくるが、イヤホンをしているのでほとんど聞こえない。
本当は飛び出しても良かったが……ホラ、自分の勉強もあるし。

でも、少しの間、亀太のことを無視しようと思った。

どうせ少し無視したら、向こうが泣きついてくるはずだし。
ちょっとは離れ離れになった時の辛さを分かってもらえるかな……?

って違う! 自分の勉強に集中したかっただけだ……


そうして私は自分の勉強をし始めた。

だが、十五分くらいたっても何の反応も無い。

向こうも勝手に勉強しているのだろうか……?
いや、なんだか様子が変だ…………

そう思ったとき、私の頭に一瞬、最悪の想像が浮かんだ。

「亀太!!!」

イヤホンを取って振り返ると、───私の想像は、的中していた。

亀太が倒れている。

「亀太!!」

私がもう一度彼の名を叫んで近寄るも、彼はもうすでにぐったりしていた。
私がイヤホンをして、彼を無視していなければ、彼の異常にすぐに気付けたはずだ。


私のせいだ……私の…………

彼を抱いた手はわなわなと震えだし、汗とともに、目からはあふれるほどの涙が零れだす。

「せ、先生! 先生!!」

私は勢いよく教室を飛び出した。

廊下は、冷たい秋の風が吹き荒れていた。

— 『僕は悪くない』

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