ウミガメのスープ

Marriage of malicious

作者: Lennon

この世は何時だって悪意に満ちている。
この婚約だってそう、きっと誰かの陰謀。
まったく、彼も彼だよね。あの時・・・・。
・・・・なんて思ってるから、私は素直じゃないんだ。
とりあえず私は笑うしかなかったけど、彼はきっと笑うこと無く一生を終えるのだろうな。

彼らにいったい何が?

※ラテクエ31私の問題のリサイクルです。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

登場人物は彼と私だけですか?

最重要人物はYES。他にも登場人物は多数います。

はい

彼は絶対笑うことはありませんか?

YES!

はい

彼は意識がありませんか?

YES!

はい

彼と私は婚約していますか?

YES!もとはといえば婚約していませんでしたが

はい

彼は死んでいますか?

YES!

私と彼は婚約に反対していましたか?

どちらを指しているかわからないのでなんとも

いいえ

彼は婚約に反対していましたか?

NO! 真逆です!

いいえ

彼は、私を庇って事故にあいましたか?

NO。

彼が死んでから長い時間が経っていますか?

問題文の時にはNO。というより問題文の時にはまだ彼は死んでいません。

はい

彼が死んだことを私は喜んでいますか?

YES!

いいえ

4と7より 彼は私にプロポーズしており、私はそれを何度も断っていましたか?

NO!今回はこれが初めてでした。

はい

男は問題文の後に殺されますか?

YES!!さて誰に?

いいえ

彼は重病で死ぬまえに結婚したいといい、断ることのできない状況に追い込まれましたか?

NO!この出来事はもっと複雑です。

いいえ

彼女は実は丑の刻参りで彼を呪っており、本当に余命いくばくもない状況になって死ぬ前に結婚したいと言い出しました、彼女は呪っていたので罪悪感があり、結婚を受け入れましたが亡くなって安心しましたか?

NO。

はい

私が彼を殺しますか?

YES!!

いいえ

借金は関係ありますか?

NO!でも・・・↓が!

いいえ

彼の遺産は関係ありますか?

NO!でも「遺産」関係有り!

いいえ

実際彼と私の婚約は第三者の陰謀ですか?

NO!彼の陰謀です!

いいえ

私が、彼のプロポーズを断ることは不可能でしたか?

NO!断ることは出来ましたが・・・私は自分の目的のためにあえて婚約を受けたのです!

いいえ

15より、私が彼を殺すというのは、彼と婚約したせいで結果的、間接的に彼を殺してしまったということですか?

NO!彼女が直接手をくだしました!

いいえ

私は彼と婚約することで遺産をもらおうとしましたか?

NO!それも真逆!かれの婚約の理由、それは私が受け継いだ遺産を奪うこと!

はい

私は彼に復讐するために婚約しましたか?

YES!!

いいえ

私が最初に婚約していた人は問題文の時点で生きていますか?

NO。すでに亡くなっています。

はい

彼は何かしらの犯罪を犯していましたか?

YES!問題文の時点では。

はい

私が男を殺した理由は、男の陰謀に気づいたからですか?

YES!もう一つ理由はあります。

私の元婚約者は、私によって殺されたのですか?そして、もし彼女に殺されたのであればその婚約者の遺産は彼女に引き継がれたのですか?

どちらもNO。

はい

私の最初の婚約者の死には男が関わっていましたか?

YES!婚約者は男が殺したのです!

いいえ

女は男に婚約者を殺すよう依頼しましたか?

NO!女は彼女の婚約者といわばラブラブでした。

彼と婚約者の死因はおなじものですか?

おおまかに見ればYES!他殺とだけわかれば問題ありません。

彼と婚約者に面識はありましたか?

あったと思います。一応彼らは家族なわけですので(まとメモ帳下部参照)。

私の義兄であった彼は、本家の血筋を持つ私と元婚約者が結婚し元婚約者の手に遺産が渡るのを恐れていましたか?

それもあったのかも?彼を殺した理由はもっと単純(まとメモ帳下部参照)。

婚約者とありますが彼も婚約者も実際に結婚しているのですか?

婚約者は女と結婚しています。男もまた、婚約者の死後に女と婚約しています。ただ男については結婚式はあげてないです。

はい

22より、私の復讐とは元婚約者を彼に殺されたことに対してですか?

YES!それと25。

はい

核心彼は、元婚約者の財産を目当てに私と結婚する計画を立てる。しかし、そのためには当然元婚約者が邪魔になるので殺害した。その後、計画通り私にプロポーズするが、私は元婚約者を殺したのは彼だと知っていた。知っていた上で復讐のためにプロポーズを受け、その後彼の陰謀にも気づき復讐を決行。ですか?

YES!!!

はい

遺産は金銭的なものですか?

YES! 解説では二十億です。

答え

私の父が、死んだ。病死だった。
父は、巷では有名な資産家だった。

・・・父が死んで、ひとつ困ったものがある。
遺産だ。
父が残した遺産は、しめて二十億。
当然、親族総出の遺産の相続争いが起こった。
屋敷では、やれ遺産は俺のものだ、やれ私のものだとうるさいばかりであったが、そんな最中、父の部屋から遺書が見つかった。
遺書には、ただ一文、こう書かれていた。

「私の遺産はすべて我が娘に与える」

遺書の出自がどうだのこうだのと喚く者がいたので、頼れる弁護士に相談した。それは父のものだった。
遺書の筆跡がどうだの乞うだのと喚くものもいたので、筆跡鑑定をした、やはり、父の字だった。

最早つける文句もない。

こうして、父の遺産は、全て私のものになった。



それから、少し経って。
昼下がりの、屋敷の一室。
中から話し声が聞こえたので、少し聞き耳を立てた。

「やれやれだな。まさか、遺産を相続するのが彼女だとは・・・。」
私の義兄が、電話の向こうで、誰かと話しているようだった。

「あいつに、むざむざ遺産をくれてやるつもりはない。」
「・・・かといって、もう遺産は彼女のもの。相続はもうできない。一体どうするつもりだ?」

「偽装結婚さ。この国の法律上、血のつながりがなければ例え妹でも結婚できるのさ。」
「結婚して・・・何をする?」
「殺す。アイツを、アイツの血筋を持つ者を、殺して、殺して、殺して、殺す。そして、残った俺が、遺産を独り占めするのさ。」
「そんな、無茶な!そもそもアイツには、すでに婚約者が!」
「だったら、それも消してしまえばいい。例えば、事故に見せかけて崖から落とす・・・とかな。」
「・・・そこまで、やるのか?」
「やるさ。金のためだったら何だってやる。人だって殺す。それが、自分の義妹でもな。」
「・・・俺は手を引く。やるなら、お前一人でやれ!」

プツン、と音が聞こえた。
どうやら、一方的に電話を切られたようだった。

「・・・協力者は0、か・・・。」
コツン、コツンと、こちらに向かってくる足音。
私は足音を立てないよう注意をしながら、物陰に息を潜めた。

「やるしかない。まずは、偽装結婚の準備か・・・。」
彼は足早にそこを去った。


次の日、自室で遺体となった私の婚約者が発見された。


それから数日後。
「提案がある。」
義兄が、そう私に話しかけてきた。

「頼む、俺と結婚してくれ!」
やはりな、と思った。

「前にあった時から、一目惚れだった。こんな時に言うのも、烏滸がましいと思う。」
「でも!お前への愛は変わらない!頼む、俺のこの手をとってくれ!」
彼は私に向かって手を差し出した。

これは、きっと誰かの陰謀。・・・そう思いすごして、すべて終ってほしかった。
だが、平和的に解決はできないようだ。
私は、お前が本当に愛しているのは金だろう、と嫌味を思いつつ、彼の手をとった。

その瞬間、彼は悪意のある笑みを浮かべた。
私は引きつった笑みを浮かべるしかなかったけど、彼はもう笑う事無く一生を終えるのだろう。
そう思った。

・・・私は、素直じゃない。もっと、平和的な解決法もあったのかもしれない。
でも、彼も彼。あの時、私にあんなことを聞かれてなければ。
カチャッ、と、私の手元から、乾いた音がした。



その日の夜、どこかで銃声が鳴り響いた。


次の日。
庭で、全身を貫かれて死亡している私の義兄が発見された。


それから一週間後。
式場には、黒の服、白の服を着る人々。
まるで、一昔前の抽象画のようなコントラストだった。

・・・なぜ、黒の服だけでなく白の服を着る人もいるのだろうか。

答えは明白。

私と、義兄の結婚式を祝う気など、はなからない。
それに、彼の死を悼む者だっていないのだ。

「ほんとに、やるんだ!これ!あはは、あは、あはははははははははははははははははははははははははははははは」
私は、最高の笑みを浮かべた。

そして、式場の前方、中央。

そこには、二度と、笑うことのない。
彼が、棺の中に、横たわっていた。

— ラテクエ31リサイクル 「悪意のある結婚」 おつかれさまでした。

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