ウミガメのスープ

10万円

作者: tsuna

ここは都内の隠れ家的バー。
そこで一人の男がうなだれていた。
「どうしましたお客さん?浮かない顔して」
「いやこれを見てくれよ」
男はビニールで出来た巾着袋(よく縁日の金魚すくいで見かけるアレだ)をマスターに見せた。
「ん?ただの金魚じゃなですか。こんなものどうしたんです?」
「買った。」
「買った?あなたのような上から下までブランド品で揃える紳士が? 失礼ですが、おいくらで?」
男は吐き捨てるように言った。
「10万円」

なぜは男は10万円で買ったのでしょうか?

【この問題はゴルムさんに手伝ってもらいました。】

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

男は自分から望んでそれを購入しましたか?

YES 自分の意思で買いました。

いいえ

金魚と言われて買いましたか?

NO? 自ら「金魚を買いたい」と言いました

金魚じゃなくても成立しますか?

YESNO 根幹は成立はします ミスリード注意

いいえ

男は特別な金魚だと言われ騙されましたか?

NO 普通の金魚だと思っています

はい

「うなだれている」のは「金魚を10万で買った」からですか?

YES その通りです。

いいえ

男は金魚=黄金の魚と勘違いして購入しましたか?

NO 1円の価値も見出していません

いいえ

金魚を売った男は、10万で買うように問題文の男に持ちかけましたか?

NO 紳士自ら「金魚を10万で買いたい」と言いました

いいえ

男が金魚を買った場所や相手は重要ですか?

NO 場所や相手はそれほど重要ではないでしょうが…

はい

実際に男は十万円を払いましたか?

YES 払ったので落ち込んでいます

いいえ

男は、見栄を張りましたか?

NO ミエは張っていませんし、きってもいません

はい

男がお金持ちじゃなくても成立しますか?

YES 成立するでしょう

はい

男は「金魚」を知っていましたか?

YES 「金魚」知っています

「男」は「売った人物」に騙された?

YESでありNOです 何なら紳士は売った人物をだまそうとしました

いいえ

男の職業は重要ですか?

NO 何やっているんでしょうね

はい

男はとんでもない勘違いをしていた?

YES 勘違いしてましたね ミスリード注意

いいえ

男は1本当は10万円を払うつもりはなかったのですか?

NO 払うつもりでした

金魚を買った場所は重要ですか?

ドンマイです

はい

核心男の目的は金魚以外のものだったが、結局それが手に入らなかったのですか?

YES! 正解です!

いいえ

この金魚は高価だと思ってた?

NO 1円の価値も見出していません

はい

金魚を入れる容器が目当てだった?

YES そうなんですよ

はい

思っていた容器と違う容器に入れられてしまったのですか?

YES それがビニール巾着袋なのです

いいえ

金魚を売っていた人は、高価な容器を店頭に並べていたので、男はそれに入れてもらえると勘違いしてしまったのですか?

NO 初めて違うw

いいえ

男は、誰かのために、善意で金魚を買いましたか?

NO イヤなヤツです

答え

「今日、出張で地方に行ったんだよ。そこで昼飯を食べようと思ったのだが、生憎ミシュランに載っているような俺にふさわしい店はない。
仕方なく近くの定食屋に入ったんだ。まぁやっぱり私の口には合わなかったんだ。
でもそこは俺、ただでは転ばない。こいつが目に入ったんだ。」
そう言ってケータイを取り出し、写真を見せてきた。
「ん?金魚が写ってるだけじゃないですか」
「チッチッチッ、違うんだよマスター…金魚じゃなくてこっちを見てよ」
そう言って金魚の入っている器を指差した。
「これは、唐高麗染付鉢と言って、室町中期の代物で・・・」
「はぁ、なるほど」
「だからこんな風に金魚鉢の代わりにするものじゃないんだよ。
出すトコ出したら100いや、200万は下らない素晴しい代物。いや作品なんだ。
このままにしておいたらいつ処分されるかわからない。
ならば、いっそ俺が買い取って、正しく使ってやる。それが親心。いや正義ってヤツでしょ」
「はぁ…(コイツうぜぇ)、でも200万は軽々出せないでしょう?」
「マスターは良い人だね…。でも、これは世直しだよ。むざむざ罰当たりな奴にそんな大金をやる必要はないよ。
まぁ、俺も流石にポンと200万出すって訳にはいかないしね。
そこで金魚に目を付けたワケよ。金魚をはした金で買ってだ。ついでにその住処である茶碗を戴こう。って考えた。
どうせ物の価値が判らない奴だ。はした金でも喜んで差し出すだろう。そう思ったんだ。」


「店主、この金魚は素敵だね。実は娘が金魚が大好きでね。(本当は独身だよ)出来れば譲ってくれないか。
タダとは言わない1万円でどうだ。」
「申し訳ありません。ウチの息子がずっと大事に育てている金魚なんでちょっと…」
「うん?ま、まぁそうだろうなぁ。この金魚見たらどんだけ大切にしているかわかるよ。
じゃ、じゃあ10万円でどうですか。申し訳ないが正直この店さほど繁盛しているとは思えません。
私はこれでもある程度の収入を得て、幸せに暮らしております。
これでご子息や奥方様に大した事は出来ないかも知れないが、幸せのおすそ分けが出来たらどうかと思うのだが…」
「うーん。正直ウチの経営が芳しくないのは確か。…解りました。お譲りしましょう。」
「解ってもらえて、私も幸せあなたも幸せ。じゃあ早速、金魚だけを持って行くのは不可能だからこの器ごと貰って行きますよ。」
「いえいえ。お見かけした所こちらへは出張か何かで来られたかと。そうであるならば、かさ張っては何かとご不便。
ただいまビニール製の巾着をお持ちいたしますので。」
「俺がいいって言うんだからこれでいいのですよ。金魚も急に住処が変わったら吃驚して体調崩したら可哀相じゃないですか。」
「なんと、お客様はお優しい方なんでしょう。しかしそういう訳には行かないんです。」
「俺がこれがいいんだよ」
「いえ、お客様はご存じないかと思いますが、この器は唐高麗染付鉢と言って、室町中期の代物でございまして、出すトコ出したら100いや、200万円は下らないモノなんですよ。」
「えっ!知って…いや、そうなんですか…じっ、じゃあ、何でそんなモン入れておくのですか?」
「はい。こうしておくとたまに金魚が10万円で売れるのです。」
おあとがよろしいようで。


「なぁ聞いてくれよぉ~、マスタァー。俺は何か悪い事したか?俺一切悪くないよなぁ。じゃあ何でこんな目に…。
第一さぁ、判ってて金魚入れておくなんてさぁ・・・」
「(ホントうぜぇな)判りますよ。お客さん。」
「マスターだけだよ。判ってくれるの。でさぁ・・・・・」
「はいはい。(あーあ、早く帰らないかなぁコイツ)」

— featuring ゴルムさんです

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