ウミガメのスープ

狭間-times and square-

作者: こいる

誰にでも人に話せない側面があるものだ。


男の手元には正方形のタイマーが握られていた。

几帳面な男はいつもだれもいないことを確認した後、きっちり3分間タイマーの時間をセットする。

     カチリ・・カチリ・・ 

タイマーが1秒ごとに正確に時を刻んでいく。男はいつも悩んでいた、自分のしていることが正しいのかどうか・・。



ある日を境に男がセットする時間は短くなった。



状況を補完して説明してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

男は犯罪を犯しますか?

NO

いいえ

形が正方形なのは重要ですか?

NOw 

いいえ

ラーメンタイマーですか?

NO ですが

いいえ

目覚まし時計のタイマーますか?

NO

はい

どんなタイマーかを特定する必要はありますか?

YES!

3分後に何かするためにタイマーの時間をセットしましたか?

YESNO 計っている間にも何かしています

いいえ

筋トレしますか?

NO

いいえ

男の職業は重要ですか?

NO

はい

3分という時間は重要ですか?

YES 男にとっては重要ですが、多少の前後は問題ありません。

いいえ

男は恥ずかしいことしますか?

NO

はい

料理は関係しますか?

YES! 料理というのは微妙かもしれませんが

いいえ

カチリ・・・カチリ・・・はタイマーの音ですか?

NO! 

はい

キッチンタイマーですか?

YES! そうです!

いいえ

タイマーは時間を計る他に可能なこと(爆発など)はありましたか?

NO

はい

男の他に登場人物はいますか?

YES 他に重要なキャラが複数います

いいえ

男は勘違いしていましたか?

NO

はい

12より 調理の音ですか・

YES 

いいえ

電子レンジ使いますか?

NO

はい

タイマーが0になると「カチリ・・カチリ・・」という音は止まりますか?

YES 

はい

「ある日を境に男がセットする時間は短くなった。」とは設定時間が短くなったという意味ですか?(例えば今まで3分間だったのが2分間の設定になるみたいに)

YES

はい

カチリ・・カチリ・・はガスコンロを点火する際に出る音ですか?

YES!

他の登場人物と男は一緒に住んでいますか?

YESNO!

いいえ

嫁出ますか?

NO

はい

隠れて何かをしていますか?

YES

いいえ

調理時間を日に日に調節しながらレシピに変更を加えていますか?

NO

はい

時間帯は関係しますか?

YES いつもだいたい同じ時間です

はい

作る料理の特定は必要ですか?

YES! ですが11でもあるように料理と呼べるかは微妙です

いいえ

「ある日」の前後で,男の作業の内容は変わりましたか?

NO!

はい

場所は男の家ですか?

YES

いいえ

料理の練習していますか?

NO

いいえ

男は大人ですか?

NO!

いいえ

24より、隠れて料理しているのは見つかりましたか?

NO 見つかってはいません

はい

登場人物の一人は嫁ですか?

YES!

はい

セットする時間は短くなった理由に、他の登場人物が関係しますか?

YES!

いいえ

隠れて鍋料理を作っていましたか?

NO 

見つかると怒られることをしていますか?

YESNO 男は怒られると思ってました

いいえ

男は自分のために、調理していましたか?

NO!

いいえ

登場するのは全て人間ですか?

NO!!

いいえ

複数のコンロを使っていますか?

NO

はい

なべは使いますか?

YES!

34より、関係する登場人物は母親ですか?

YESNO もっと大事な登場キャラがいます

いいえ

男は母親へのサプライズを考えていましたか?

NO!

はい

男はペットの犬のために調理していましたか?

YES! 解説では猫ですが!

はい

人間ではない登場人物のために調理をしていますか?

YES!

はい

ガスコンロでミルクを暖めていますか?

YES!

いいえ

タイマーの時間を短くしたのは母親に見つからないようにするためですか?

NO!

いいえ

ネコは前より猫舌になったんですか?

NO!w 

はい

母は猫の存在に気付いていませんでしたか?

YESですが・・・

いいえ

ある日,男は「猫舌」という言葉を知りましたか?

NOw

はい

43より、母親は猫がいることは知らない、ですか?

YESですが・・・

いいえ

タイマーの時間が短くなったのは、猫の数が減り、ミルクの量が減ったからですか?

NO!

いいえ

母親が不在になる時間がだいたい三分くらい。隠れて猫を飼っているのがばれないようにタイマーセットですか?

NO! ですがその要素もあったのかもしれません

はい

セットする時間は短くなったのはミルクの温度調整のためでしたか?

YES!

いいえ

三分間火を通すと沸騰する分が勿体無いと思い、火を通す時間を短くしましたか?

NO

いいえ

登場するのは、男 母親 猫1匹 だけですか?

NO 父親もいますがいなくても成り立ちはします

いいえ

48より  母親は知らん振りをしていましたか?

NO そういうことではなく・・・

はい

セットする時間を短くしても火力は今までと同じですか?

YES!

はい

セットする時間を短くしたというのは、加熱時間を短くしたということですか?

YES!

はい

猫が遠くの場所から、近くの場所で飼えるようになりましたか?

YES!!

いいえ

母親は、男が隠れてミルクを温めている行為自体には気付いていますか?

NO 

いいえ

母親にばれそうになりましたか?

NO というか・・・ 

はい

結局、親公認で猫を飼えるようになりましたか?

YES!

いいえ

母親は勘違いをしていましたか?

NO

いいえ

母は「犬は熱すぎるミルクは飲めないから、火付けるの短くしたほうがいいよー。」と言いましたか?

NO!   59と合わせて考えてもらえれば

いいえ

ミルクを温める時間が減ったのは猫が成長して餌を変えたから?

NOです

はい

核心外に持っていくことで温度が冷めることを想定して熱くしていたミルクを、家で飼えるようになってからは温めるのもすこしで大丈夫、ですか?

YES!そういうことでした!

いいえ

悩んだ男は親に猫のことを打ち明け,飼うのを許してもらいましたか?

NO 打ち明けたわけじゃありませんでした

はい

核心62より、今までは外にいた猫にミルクを、母親に隠れて持っていくために3分タイマーを使って長めの時間温めていたが、結局母親に飼うのを認められたのでちょっとの時間だけ温めればいいようになりましたか?

YES!完璧です!

いいえ

59より、いつ来るか分からない猫の為に、ミルクが冷める事を考慮して3分間温めていましたか?

NO ですがその話も好きですw

答え

そのマンションには少年とその家族が住んでいた。

少年は数日前、住んでいるマンションと隣のビルの隙間に子猫を見つけた。親猫はいないようだった。

たまたま近くにあった雑誌からその子猫を『スクエア』と名付けた。


両親にこのことが知られると怒られるに違いないと思った少年は、この隙間でこっそりと飼うことにした。

段ボールと新聞紙でささやかな家を作ったり、スクエアが寒くないように毛布を持ちだしたりした。

いつしか彼は自分のお小遣いで買った猫用のミルクを持ってスクエアに会いに行くのが楽しみになっていた。


もちろん、ミルクは家族がいない時を見計らって家で温めてから持って行った。

高い位置にある鍋を手に取り、毎日キッチンタイマーできっちり3分間計って温める。

・・・カチリ・・・カチリ  コンロの火を調整する。

子猫のもとまで届ける頃にはちょうど人肌になっている算段だ。

逆に言えば彼ができることはそれぐらいしかなかった。



(スクエアのためを思うならこんな路地裏で飼い続けるのではなく、飼ってくれる人を探しに行くべきなのではないか?)


幼心にそういう葛藤がない訳ではなかった。ただ、どういう判断を下せば正しいのか少年には分からなかった。

迷いに迷った少年は、スクエアの住処である段ボールに『だれかかってあげてください。なまえはすくえあです。』とだけ書いた紙を張り付けておいた。



ある日、いつものように彼がミルクを温めて持っていくとスクエアの姿がなかった。理由はすぐに分かった。

段ボールに貼った紙の自分の文字の下に、恐らく大人の人が書いたであろう綺麗な字で小さく

『わかりました。すくえあちゃんはだいじにするのであんしんしてください。』と書いてあった。


本当はスクエアを引き取ってもらったことを喜びたかった。しかし、それとは違う感情の涙が勝手に溢れてきた。
涙を堪えて上を向くと、お世辞にも綺麗とは呼べない路地裏の狭い隙間から冗談みたいに青い空が見えた。


・・・とぼとぼと家に帰ると、珍しく両親が帰宅していた。父親が「明日引っ越しをするから準備しておきなさい」と言ってきた。スクエアがいないこの町に未練などない今の彼にはどうでもよかった。

「そうそう、それだけじゃないんだ。今日からは可愛い家族が増える」父親がそういうと同時に聞き覚えのある鳴き声。




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「すくえあ!」

少年が名前を呼ぶと父親の後ろからとことこと子猫が歩いてきた。

「なんで?」

少年はスクエアを抱えると両親に尋ねた。

「可愛い子どもの字くらい見たらわかるわ。見覚えのある毛布もあったもの。」

「そうそう、それにこのマンションじゃその子は飼えないからな。ふふふ、今度の家は一戸建てだぞ!」

少年は嬉しくてたまらなかった。スクエアも嬉しそうだった。

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今日も少年はきっちり3分間・・ではなく、今ではタイマーをセットするのは1分間だけだ。


・・・もう少年が狭間に行く必要はなくなったのだから。
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