ウミガメのスープ

【ラテクエ22リサイクル】金色に輝く、秋

作者: ツォン


ある芸術家の作品『秋』は長い年月を経て徐々に変化してきた。
人々はその変化を嘆いたが、裏を返せば、それほどに『秋』が評されていたということに他ならなかった。
ある日『秋』はとある男の手にわたる。
男は喜びに身を震わせるが、翌日彼は『秋』に刃を突き立てていた。

どういうことだろう?

*ラテクエ22選考会、ロデリックさんの作品です

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

『秋』は絵画?

ノー。

男と芸術家は同一人物ですか?

ノー。

刃を刺すことで完成?

ノー。

「秋」は人間ですか?

ノー。

変化は芸術家の手によっておきていますか?

ノー。長い年月が影響して起きた変化です。

男と芸術家は面識がありますか?

ノー。面識の有無は無関係です。

秋という女がいた。ただ芸術家の職業である女から生まれた秋。悲しくも母は子供である秋が好きだった。しかしだんだんと大きくなる秋。ついに母は秋を男に売ってしまう。男は喜んだが、どうしても秋のすね毛が気になる。翌日男は秋のすね毛をカミソリで剃りました。までは合ってますか?

ノーwスネ毛かいなw

男が『秋』に刃を突き立てたのは、その変化に絶望あるいは怒ったからですか?

ノー。絶望などで刃を突き立てたわけではありません。が、その変化にショックを受けて突き立てる前にあることを『秋』にしていました。

『秋』の変化とは色が関係しますか?

イエス。見た目の色の変化と思っていただいてOKです。

その変化は実際に起こり得ますか?

イエス。同様の過程を踏んだ作品なら起こりえます。

男は秋を修復してますか?

ノー。問題文の「刃を突き立てた」のは修復ではありません。(後に修復に出しますが。)

作品は『冬』に変化しますか?

ノー。ただし、『秋』は作者がつけた仮題で、正式名称があります。これは見た目の変化に大して考慮したものです。

「秋」は楽器などの実用品にもなる芸術品ですか?

ノー。ただの美術品でその他の用とはありません。

『秋』は彫刻_?

イエス!彫刻です。

彫刻の中に何か隠されてますか?

イエス、

『秋』は生き物の形をしていますか?

イエスノー。大僕に宿る木の精霊を模しています。

手紙には将来劣化した際の修復法が記載されていましたか?

ノー、ですが劣化することを見込んで、本来の姿を書き記してあります。

刃を突き立てたのは、破壊が目的?

イエスノー、破壊、というか『秋』にある「軽い加工」をしようとしました

『秋』は枯れますか?

イエスノー!『秋』が劣化した状態ですと枯れているようにも見えるでしょう。どんな劣化をしたのでしょうか?

表面の塗装がはげ落ちますか?

イエス!変化の内容はそのとおりです!では刃をつきたてたのはなぜでしょう?

内部の材質・状態を調べるため?

ノー。内部はまったく無関係です。

男は刃であえて塗装を剥がそうとしたのですか?

イエス!なぜ?(はがそうとした理由まで出たらFAいきます)

nurinaosi

ノー。もっと手前です。

核心半端に剥がれた塗装はそこだけ色が違う

そういうことです!解説行きます^^

答え


が手に入れた『秋』とは、秋の枯れ木をモチーフにした木の像である。

枯れ木に宿る美しいドライアード(木精)の憂いの表情を、秋の美しさと物悲しさに重ねた、造詣の深い作品だとされている。

しかし、完成から長い年月が経つにつれ持ち主を変えるうちに、表面に黒ずんだ汚れが浮いてしまっていた。
像自体のできのよさで大人気となっている。

男は手に入れた喜びから身震いすらしていたが、その像をよく見てみると、どうしても気になる部分があった。
「・・・彫りはすばらしいが、黒ずみが汚らしいな・・・。」
見れば見るほど、そのまだらな黒ずみにいらいらしてくる。

男は耐えかねて、『秋』に手元のナイフを当てた。
黒ずみを剥ぎ取るためだ。
パラパラ落ちる黒ずみ。
「あっ!まずい」
手が滑った。
枝の一本が折れた。
いや、取れた。
「ああ、どうしよう、これ直せるだろうか・・・、ん?」
よく見るとこれは主材料の木の枝ではない、堅く丸められた紙だ。
作者が埋め込んだのだろう。
ピンセットを取り出して、丁寧に広げる。

<この手紙を読んでくれたものへ。
まずはこの『秋』を手に入れてくれてありがとう。
『秋』は正式名称を『金色の秋:フォール・ドライアード』という。
その名のとおり、金ぱくで仕上げた。
秋の物悲しさと、黄金色に輝くような秋という美しい季節を、木精にたとえたものだ。
だが、この子が完成した今は戦争中だ。
おそらく持ち主を転々とするうちに金の塗装が剥がれると思う。
よって今はこの作品を『秋』として、秋の物悲しさの象徴とだけしておくことにしたんだ。
しかし、この手紙を読んでくれた貴方へ頼みがある。
可能であればこの子を再び元の姿にして、元の名『金色の秋』の名で呼んでやってほしい。
わがままを言うようで申し訳ないが、お願いしたい。
1810年秋、ラテール=シンケ>

確かによく見れば、黒ずみは金ぱくだった。

「こいつは、とんでもないことになってきた。」

その後、男は日本の職人に、『秋』を再度金ぱく加工する作業を依頼した。
『金色の秋:フォール・ドライアード』をよみがえらせるために。

— (ノ・ω・ゝ)もきゅもきゅ

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