ウミガメのスープ

White Road

作者: junpocke

男は、サイズの全く合っていないスーツを無理矢理ながら身に纏った。
そして緊張した面持ちのまま、部屋の片隅にあった椅子に腰掛け、気を落ち着かせた後、部屋の外へ出ていった。
すると、突然女が男に駆け寄り泣きじゃくり始めたが、暫くした後に男は何も語ることなく女の下から去っていった。

一体、何があったのだろうか?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

スーツは男にとって大きかったですか?

YES!そこから突いてきますかw

女が泣きじゃくったのは悲しいからですか?

YESNOですね。悲しい理由も少しは含まれていますが、そういう訳ではありません。

はい

重要な登場人物はスーツを着た男と泣きじゃくった女以外にいますか?

YES。後2人重要な人物がいます。ただし、物語の大筋に絡むのは問題文の男と女です。

いいえ

女は男の母親ですか?

NO。

はい

男は女の身内ですか?

YES!身内です。特定しましょう。

いいえ

女は男の祖母ですか?

NO。

男はこれから死にに行きますか?(;ω;)

これは・・・・どう答えればいいのかww 私の解釈でNOにさせて下さいw

いいえ

男は子供ですか?

NO。

就活は関係ありますか?

おっと・・・この質問が何気に嬉しいw NO。

はい

女は、男にとっての娘にあたりますか?

YES!娘です。

いいえ

泣きじゃくった女は、男を誰かと勘違いしましたか?

NO。勘違いはありませんでした。

いいえ

男の職業は重要ですか?

NO。重要ではありません。

はい

女が男に駆け寄ったのは男が部屋を出てすぐですか?

YES。ほぼ部屋を出てすぐでした。

はい

娘さんはこれから結婚しますか?

YES!!今回の最重要キーワードです。

いいえ

男が椅子に座ったのは気を落ち着かせるためだけでしたか?

NO!それだけではありません!

いいえ

本来そのスーツを着用するのは娘でしたか?

NO。男のスーツでした。

いいえ

問題文は結婚式場での出来事ですか?

NO!

いいえ

男は生きていますか?

NO!最終的には生きていません。

いいえ

男は娘が泣き止んでから立ち去りますか?

NO!

はい

男は病気でもう直ぐ死んでしまう、だが娘の結婚するところを見届けたかったので病気でやせ細った身体でスーツを着こんで娘に祝福を・・・ですか?

YES!ほぼ解説の大筋は出ましたが、後2つ足りないパーツがあります

はい

問題文の時点では男は生きているんですよね?

YES!生きています。

はい

問題文はすべて男視点ですか?

YES。すべて男視点です。

はい

部屋の片隅にあった椅子とは車椅子ですか?

YES!車椅子です!

はい

男は娘に何も語ることなくこの世から去りましたか?

YES!何も語りませんでした。

はい

「女の元から去っていった」その時はもう亡くなっていますか?

YES!その文章自体が男の死を表しています。

いいえ

男は女の晴れ姿を見るために余命幾ばくもない体をおして娘の下へ向かおうとする。娘は結婚式が終わり,一刻も早く男の下へ駆けつけた。でおkですか?

NO!違うんです!何かが違うんです。

はい

女が駆け寄った時点で、男に会話能力はありませんでしたか?

YES!男は喋ることは出来ませんでした。

男は娘に「死ぬ前にお前の花嫁姿が見たい」といいましたか?

言ったかもしれませんが、関係なしで。

はい

問題文は病院が舞台ですか?

YES!病院が舞台なんです。

いいえ

男は娘の結婚に反対していましたか?

NO。反対はしていません。

はい

結婚式を上げる前とは、結婚式当日の朝の話ですか?

YES!

核心男(父親)は正装して病室を出た後、娘に車椅子を押されながら、泣きじゃくりつつ育ててくれた感謝の言葉を聞いている最中に亡くなりましたか?

ほぼ正解なんですが、ちょっと違います!でも、これでFAでいいしょう。23時10分まで補足します。

はい

男は、喉頭癌でしたか?

YES!

いいえ

男は助かる病だったけど手術ミスでこの世を去った?

NO。

はい

部屋の外に新郎はいましたか?

YES!いました。

はい

核心式場に行けない父と娘は病院の真っ白な床をバージンロード変わりに歩きましたか?

YES!素晴らしい質問です!

いいえ

問3の「あと二人の重要な人物」とは、新郎に加えて、牧師さんですか?

NOです。

答え

善次は白いベッドからやっとの事で起き上がり、新調したスーツに袖を通す。
3ヶ月前に注文したものだったが、肩幅が合わない。緩い。
あれから更にやせ衰えた事を自覚しながら、合わぬウエストをベルトで調節した。
「よくお似合いですよ」
笑顔を向ける看護師に対し、素直に礼を言った。

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「お父さん、私ね、1月にここで結婚式をしようと思うの。」
3ヶ月前の10月。結婚の報告に来た由美は、この病室で結婚式をすると言った。
喉頭癌を発症し、更には転移も多く見られ、起き上がる事も侭ならなくなった善次の為に、
由美が病院とウエディングプランナーに掛け合ってくれたのだと言う。

「ここなら、ベッドに寝たままでも、参加してもらえるでしょう?」

そう言って微笑む由美の顔は、幸せと悲しみがない交ぜになった複雑な色を見せた。
由美が帰った後、枯れ落ちる窓の外の葉を見ながら、善次は妻の貴美子に採寸を頼んだ。

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その日はとても寒かった。
前の晩から雪が降り積もり、窓の外は一面の雪景色だった。
善次は貴美子と看護師に無理を言って、車椅子を用意してもらった。
最早起き上がるどころか寝返り一つ打てぬ身だったが、今日だけは、どうしても由美と一緒に歩いてやりたかった。
バージンロードは無理だったが、せめて病院の白い廊下だけでも。
貴美子に背を押され、善次が廊下に出た時だった。

「お父さん!」

振り向くと由美が真っ白なウエディングドレスを身にまとい、こちらに駆けて来た。
善次が起き上がると思っていなかったのだろう。驚いた様子で泣きながら善次の元に座り込んだ。

「お父さん、起きて大丈夫なの!?善次、病室でだって・・・・!」

貴美子から事情を聞くと、由美はさらに泣いた。
腕は組めないから、手を繋いで歩こう。
泣きながら、そして震えながら善次は手を差し出すと、由美は静かに握りしめた。
振り返ると由美の夫となる青年が遠巻きに会釈していた。
善次と由美の姿を見て気を遣ったのだろう。
・・・・・すまないな。今日だけだよ。
白い白い結婚式は、とても厳かに、だがとても幸せに過ぎて行った。

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3ヶ月後。善次は逝った。
桜が満開の、とても温かい穏やかな日。
まるで散歩にでも行くように、眠ったまま静かに善次は旅立った。

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善次の死から一年が経ったある日・・・・・・
由美は、夫の健太郎と2人・・・・いや、由美のお腹の子の3人で善次の墓前へとやってきた。
勿論、間もなく誕生する我が子の報告のために。
そして、健太郎の決心を父に伝えるために。

「お父さん、もうすぐ孫が産まれるわよ。」
由美は、父の墓前で膨らんだお腹を摩りはじめた。
そして健太郎も由美に続いて話し始めた。
「僕は義父さんの意志を継ぎ、 義父さんが築きあげたうどん屋をさらに立派にして見せます!義父さんの果たせなかった夢を僕が叶えて見せます!」
健太郎の力強く・・・・そして揺るぎない決心の言葉に、由美は只々頷き、暖かく見守って聞いていた。

最後に、由美はあの日の結婚式のことを思い出し、善次に報告する。
「善次達、お父さんとの最後の約束、ちゃんと守れてるよ。そしてこれからも守っていくから・・・・ だから安心してね・・・・・」
桜が散り若葉が息吹はじめる季節、間もなく産まれてくる新しい命に胸を踊らせながら、3人が彩りはじめる真っ白な道に足を踏み入れた。

父との最後の約束。2人はきっと永遠に守り続けるだろう。


-------------幸せになっておくれ--------------------

— ★★★★ 監修:renaさん・ディダムズさん

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