ウミガメのスープ

「わたしはもういらないの!?」

作者: yan

3人目の子が生まれ、二人はこれからも幸せ…のはずだった。

きっかけは、男が彼女の名前を言い間違えたことだ。
やがて、子供が成長するにつれ、違和感は疑惑へと変わっていく。

そして彼女が男の部屋を調べると、見たこともない女の写真が出てきた。
さらに、ここ最近、彼女の体調がひどく悪くなった理由までも…!

(わたしは、捨てられるの…?) 彼女に、殺意が芽生えた。

…そして彼女は、満足そうに微笑みながら、最愛の男と最後の子の眼前で死んだ。 
男が彼女の要求を無視することはないと確信して。


状況を補完してください!

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

双子かんけいますか?

NO ですが発想はいい!!

いいえ

死んだのは自殺ですか?

NO 自殺ではありません!

はい

問題文中に出てくる「彼女」は、すべて同一人物ですか?

YES 「彼女」というのはすべて同一人物です

いいえ

「彼女」は、男の妻ですか?

NO!! 彼女=男の妻ではありません! GJ!!

いいえ

流産または堕胎ですか?

NO ですが、真相に若干関係あるかも?

いいえ

「3人目の子」は、男と彼女の間に生まれた子ですか?

NO!!! 重要です!!!

いいえ

男は浮気していましたか?

NO? むしろ、一途過ぎるほどでした!!

いいえ

!男→子供→孫→女、つまり曾孫では!?

NO ですが、発想は非常にいい!!! 

いいえ

「男」と「彼女」は息子と母ですか?

NO! むしろ…!

逆?

YESNO もうちょっと複雑ですが・・・

はい

「二人はこれからも幸せ」の二人には、「彼女」は含まれますか?

YES 少なくとも「三人目の子供」が生まれたとき、「彼女」もそれを喜んでいました ただし・・・

いいえ

「彼女」は「男」の再婚相手の連れ子ですか?

NO ですが、「彼女」 は 「男」 の娘として育てられていました! GJ!

はい

彼女は病気でしたか?

YES!!! 彼女は病気でした!!!

「彼女」jは「男」の前妻の子ですか?

YESNO!!! ある意味YES! そして「前妻」という言い方は正確ではないものの・・・!

はい

「彼女」は「男」の養子ですか?

YES! 形上は養子として育てていました!!

いいえ

三人目の子供は彼女ですか?

NO 三人目の子供=彼女ではありません では、彼女は・・・?

彼女の母親は三人目の子が生まれた時点で他界していましたか?

YESNO 「彼女の母親」に当たる人物は、「3人目」が生まれた時点で他界しています むしろ、だからこそ・・・!

いいえ

痴呆やアルツハイマーでしたか?

NO!! 脳の病気ではありません (NOだけど)

はい

彼女を産んだ母親は他界していますか?

YES! 彼女にとっての「最愛の男」=男(父親)です!

いいえ

「男」と「彼女」には血のつながりがありますか?

NO! 「男」 と 「彼女」 の血のつながりはありません!

写真の女と彼女の間に血のつながりはありますか?

YESNO 

彼女の母親と3人目の子供の母親は別の女性で、いずれも男の妻であり、彼女の産みの母親は他界していますか?

YESNO 二人とも同じ女性から「生まれ」、その女性は他界していますが・・・

「見た事もない女」とは彼女の母親でしたか?

YESNO! 「見たこともない女}=「母親に当たる人物」ですが・・・!

一人目=男の死んだ妻,二人目=彼女=亡妻のクローン,三人目=クローン2号,ですか?

YEEEES!!!! 3人目=「元の女性」から数えて3人目ということです!! GJ!!!

はい

彼女がした要求は男にとってプラスの方向ですか?

YES! 人としてプラスの方向です。男も、もともとそのつもりでした。

いいえ

彼女は3人目の子に殺意を覚えましたが、自分と同じくクローンであることを知って、殺意がなくなりましたか?

NO むしろ、殺意を覚えたのが「同じクローン」だったからです・・・!

男の妻は彼女と同じ病気でしたか?

YEES!!! つまり。彼女の病気は・・・!

彼女の要求は「これ以上クローンを作らないで」ですか?

YEEES!!! つまり、それが 「最後の子」 という部分です!

いいえ

記憶(メモリ)の移し代えをしましたか?

NO そういう技術はないようです。ですから男は彼女のことを・・・

いいえ

写真の女は、「彼女」とは似ていない?

NO 完全に瓜二つでした だから「クローン」に関する記録を見つけたとき、それをすんなり信じることができました

はい

<子供が成長するにつれ、違和感は疑惑へと変わっていく>は子供が彼女と似すぎていたからですか?

YES! 「3人目」=妹が、彼女=「二人目」=姉と瓜二つだったからです。しかも、「3人目」が生まれた時点で・・・?

はい

男の妻の病気がクローンにもうつっちゃう事を彼女は知りましたか?

YES! 「うつる」というより、遺伝子上の病気だったのです

いいえ

彼女の病気はがんですか?

NO ですが若いうちに発症する、原因不明の不治の病でした

はい

男は彼女の名前を妻の名前と言い間違えましたか?

YES! うっかり、幼馴染であった妻の面影を、成長するにつれどんどん似ていく娘=「彼女」(クローン)に重ねてしまったのです

いいえ

3人目は病気がうつらないのですか?

NO ですが、2人目である「彼女」より、「3人目」のほうが長生きするというデータが残されていました なぜなら・・・

はい

最初の一人の病気はDNA

YES! ですから、クローンのほうも基本は長生きできなかったのです! ですが、3人目は前の二人と違って・・・

はい

彼女が作られたのは、母親が不治の病だったからですか?

YES 「母親」にあたる「遺伝子提供者」が、不治の病で亡くなったからでした!

いいえ

最後の子は彼女の死の時点で死んでいますか?

NO! 「最後の子」であると男が約束したことで安らかに亡くなりました

いいえ

3人目は彼女のクローンでしたか?

NO クローンのクローンは、遺伝子情報が劣化するらしいですね

いいえ

3人目は彼女のクローンであると同時に、男のクローンですか?

NO それはそごいなぁ

はい

代を重ねるごとに、妻の遺伝子が薄れてゆきますか?

YES ですが、むしろ元の細胞が「保存してからの期間」が長いほど劣化することのほうが重要でしょう 

いいえ

男の寿命は残り少ないですか?

NO? ですが娘?たちが成人する頃には、いい年になってるでしょうね。結婚するにはちょっと遅いくらいの。

はい

最初の女は男の恋人ですか?

YES? 一応上では「妻」と答えましたが「若くして死んだ」ということを考えれば、まだ結婚するような年齢ではなかったほうが自然かもしれません

はい

男は彼女との子供がつくりたかったんですか?

YES!! 成長した「彼女」と結婚したかった、しかしそれは不可能でした なぜなら・・・

はい

男は彼女の成長した姿が見たかったのですか?

YES 上にあるとおり、その上で結婚して子供も作りたかった しかし、それは「彼女」とでは無理だったのです。 だから・・・?

はい

核心「彼女」は自分が結婚できる年齢に達する直前に病死すること,「三人目」はおそらくその年齢を越えられることを知り,嫉妬しましたか?

YES! 二人目である「彼女」は成人するまえに病死するというデータが早い段階で出ていました だからクローン作製に携わる医師は、「男」に「3人目」を早めにつくることを薦めたんです

はい

彼女は自分がもうすぐ死ぬことを知り3人目はその自分の代わりに作られ自分はもう用済みなのだと思いましたか?

YES! 「彼女」は、男にとって「自分」もう不要な存在・邪魔な存在なのだと思ったのでした

いいえ

彼女は男と結婚できましたか?

NO なお、「3人目」も「男」とは結婚していません。 なぜなら「男」は二人のことを・・・

いいえ

彼女の死に装束はウエディングドレスでしたか?

NO (´;ω;`) 「ごっこ」をする余裕すら、彼女にはありませんでした 彼女は8歳の誕生日を前に・・・

はい

「男」は当初クローンと結婚して子供を作りたかったけれど,2人のクローンを娘として愛するようになりましたか?

YES! つまり、3人目がいようといまいと、「男」にとって「彼女」はかけがえない家族だったんです!

はい

二人は彼女の誕生日パーティーの準備をしていましたか?

YES! 滑り込みで鋭い推理キタ! そのとおりです! 詳しくは解説を!

答え

その少女、初美は、生まれつき病弱だったが、男手一つで育ててくれた父親の愛を受け、幸せに暮らしていた。

初美5歳の頃、妹の真弐が生まれる。新しい家族の誕生を喜ぶ二人。が、初美が8歳になる頃、疑問が生まれ始める。
きっかけは、父が初美のことを「澪(みお)」と呼び間違えたことだ。

おそらく、自分を生んで死んだという母の面影を見ているのだろうと、最初は深く考えなかった。
しかし、間違いも数回続くと違和感を覚える。

そして真弐…当時は「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」と信じていたが、今はそうではない。
真弐の母親は誰なのだろう?また真弐が初美の小さい頃と瓜二つなのはなぜだろう?
二人とも父親似ではない、ならばいったい「誰」に似たというのか?

彼女は父親の書斎を調べる。出てきたのは、初めて見た母、澪の写真。初美や真弐と瓜二つの…。
不安に駆られ、書庫を漁る彼女が見つけたのは…「クローン体に関する臨床報告書」だった。

父親が愛した、澪という女性。彼女は若くして不治の病で世を去る。
そして、そのクローンとして生まれたのが初美と真弐だったのだ。

報告書には「1体目のクローンは、オリジナルよりも虚弱の模様。あと数年生きられるかも不明」
「成長したクローン体と結ばれたいのなら、年を取り過ぎる前に2体目の製造をお勧めする」と…

それじゃあ…真弐さえいれば、わたしは要らないの? それにわたし、もうすぐ死んじゃうの…?
わたしは、わたしは… なんのために生まれてきたの…!!?

彼女は、台所で包丁を取り、居間へと向かう。中からは父と妹の楽しそうな声が聞こえてきた…

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「あっ、お姉ちゃん、入ってきちゃダメだよ!」「ああ、見ちゃダメだ、お部屋で待ってなさい」

「…また隠し事なの?それも真弐と二人で…。いいわよ、どうせ私はいらない子なんでしょ!?」
「初美!?」  そこで彼女が見たのは…

<おねえちゃん おたんじょうびおめでとう!>
<誕生日おめでとう。これからもずっと、一緒に暮らせますように>

…初美の誕生日を祝うためのメッセージカードや飾り付けだった。
(今さら白々しい!こんな芝居…でも、ならなぜ隠そうとしたの…?)

「アレを見たのか…すまない!私の行為は、命への冒涜だ。なによりお前を苦しめてしまった…」
「だが一度としてお前を”いらない”と思ったことはない。一分一秒でも長く生きてほしいと思う」
「確かに最初は澪の代わりだった。でも今は澪以上に愛している…二人とも私の大事な”娘”だ!」

「パパ…信じていいの?信じ… ゴフッ」 過度のストレスが病状を早めたのか…初美は大量に吐血した。

「初美!!しっかりしろ!初美!」 「いやああああ!お姉ちゃん!!」
的確に処置をしながら力づける父の姿。泣きじゃくる妹の姿に、初美の心は救われていった。

「わたし、信じる…だから約束して。もう、クローンは作らないって…わたしたちで最後にするって」
「…ああ!約束する!もう誰の”代わり”も作らない!」 「ありがとう…二人とも、大好き、よ…」

そして彼女は、満足そうに微笑みながら、最愛の父と、澪の”最後のクローン”となった真弐の前で、
静かに息を引き取った。父が約束を違えることはないだろうと確信して…

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それから20年後…

初美へ。

真弐はあれからも大きな発作もなく健康だ。「お姉ちゃんに力を分けてもらったみたい」と言ってたよ。

結婚もして、子供も生まれた。”真美”って女の子なんだが、これがまたお前たちにそっくりでだな…
なんだか「約束」を破ってしまったような気分になるよ。

でも、違うんだ。あの子は、私のかわいい孫娘だ。…またこれから、賑やかになっていくんだろうな…

でな、私もそろそろ、そっちに行くことになりそうだ。そっちでは、澪とも出会えたかな?
仲良くやってくれてるといいが…。できたら二人で、迎えに来てくれよ…?
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