ウミガメのスープ

先生、それは無理な話です!

作者: junpocke

もうすぐ還暦を迎え、定年退職となる先生がいる。
もうすぐ卒業を迎える生徒達がいる。

先生は生徒達に言った。
「私は今度、この学校に入学します。」
生徒達は唖然としたが、意味を理解し笑い飛ばした。

どういう事だろうか?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

「この学校」とは先生が教師をやっていた学校を指しますか?

YES。ですが、違う学校でもいいです。

いいえ

先生の言葉には何らかの比喩が含まれていますか?

NO。比喩は含まれてませんが・・・

いいえ

言葉遊び的な要素はありますか?

NO。言葉遊びじゃないかな。

いいえ

エイプリルフール関係ありますか?

NO。関係ないですぅ。

はい

『今度』とは,近い未来を指しますか?

YESですが、気にしない方がいいですね。

いいえ

先生のセリフには,「先生自身がもうすぐその学校の生徒になる」という以外の意味がありますか?

NO。そういう意味で言いました。

いいえ

先生の性格や容姿は重要ですか?

NO。重要ではありません。

いいえ

過去に起こった出来事は関係ありますか?

NO。関係ありません。

いいえ

何を教える学校かは重要ですか?

NO。重要ではありません。

はい

先生は嘘または冗談を言ったのですか?

YES!

何らかの方法で冗談を言っていると暗示しましたか?

生徒がですよね?NO。方法はありません。

いいえ

先生がどこでその話をしたかは重要ですか?

NOですが、その話をした時期は重要です。

いいえ

解くべきポイントは,先生がその冗談を言った背景ですか?

NOかな。ただ単にこの先生が冗談というか、ちょっと悪ふざけしたというか。

仮に入学できたら,何かメリットがありますか?

何にもありません。

いいえ

その学校はそれまで男子校で、来年から女子生徒も入ることになりますか?

NO。関係はありません。

いいえ

生徒たちが卒業間近であることは重要ですか?

NO。物語上、卒業する生徒に対して言っただけです。

いいえ

学校とは大学ですか?

NO。大学ではありません。

はい

生徒たちは未成年ですか?

YES。未成年です。

いいえ

学校自体に変わった点はありますか?

NO。特にありません。

いいえ

歴史背景は重要ですか?

NO。重要ではありません。

はい

Q12 『時期が重要』とは,特定の年代のことですか?

YES。特定の年代です。

いいえ

死んだあと来世でこの学校に入学するとか

NO。それだと還暦関係ないですよw

いいえ

2000年問題は関係ありますか?

NO。関係ありません。

いいえ

還暦祝いで赤いものを着る慣習は関係ありますか?

NO。関係ありません。

いいえ

干支は関係しますか?

NOっす。

いいえ

「先生!"ン"が足りません!」ですか?

NO!しかし、ものすごくいい線です!シックスティーンじゃないのです。

いいえ

「ザギンでシースー」みたいに(笑),六十をひっくり返して十六にしましたか?

NO。16歳ではないのです。

いいえ

「中年卒業だから高校に入学します」ですか?

NOじゃけんの~。

「4回目の15歳ですから」ですか?

うわぁぁ、いえっすぅぅぅぅ。

はい

計算は関係ありますか?

YES!とっても!

はい

うるう年は関係ありますか?

YES!

はい

先生は2月29日生まれですか?

YES!あとは適当にまとめて・・・

はい

核心2月29日生まれなので、60歳を4で割ると15歳になるから、入学できるという事ですか?

YES!正解!解説は今日中に!実は解説中途半端なんでw

答え

2012年2月29日。
私は60歳の誕生日を迎える。
校長や教頭になる訳でもなく、教師一筋で頑張ってきた。
残念ながら、60歳になり定年を迎えるため、今指導している生徒が私にとって最後の生徒になる。

今の生徒を卒業させれば、私の教師生活も終わりだ。

2月いっぱいは高校3年生は授業がないに等しく、顔を合わせる機会が減ってしまう。
そこで私は、1月も終わりが近づいた頃、生徒達に自身も教師として卒業する事を伝えた。
でも、私のちょっとしたジョーク好きというか・・・最後に皆に、

「私は今度、この学校に入学します。」

と言った。
生徒達はキョトンとした面持ちになり、静まり返った。

「私は2月29日生まれだから、今までまともに誕生日が来たのはたった14回なんだ。
今年、私は4年ぶりに誕生日を迎え、15歳になる。だから今年、晴れてこの高校に生徒として入学できるんだよ。」

と言うと、生徒達は私のジョークの意味をやっと理解した。

「ムリムリー。」
「でも、それで先生が本当に入学したらニュースだね。」
「俺達より年下なのに老けてるな!」

生徒達は笑い飛ばした。
でも、私は嬉しく思う。
教師なんて煙たがられる立場の人間だ。こんなジョーク言っても、普通なら流して終わり。馬鹿扱いされるかもしれない。
それなのに、君達は私のジョークに付き合ってくれた。理解するのに少しばかり時間は必要だったが。

彼らの卒業式も終わり、長年勤めてきたこの高校ともお別れだ。
教師として、この学校に足を踏み入れる事はもうないだろう。
学校の正門をくぐり抜けた時、最後に送り出した生徒達が集まって、私に言った。

「先生!次は生徒としてこの高校で頑張れよ!」
その言葉と共に受けとった大きな花束。
それ以上に、私は大きな、そしてかけがえのない人財を自らの手で創り上げ、社会に輩出したと確信し、高校を後にした。

— ★★★★

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