勝負の内容はシンプルに、先にゴールについた方の勝ちである。
さて当日、空砲が鳴り響くや否や、ウサギは脱兎のごとく駆け出し、瞬く間にカメを置き去りにする。
さらに兄の二の轍を踏むまいと、途中で休息を挟むことなく最後まで全力で走りきった。
しかし勝ったのはカメであった。彼がウサギに勝てたのは家族の助けがあったからなのだが、なぜだろう?
【ウミガメ】【闇スープ】

うさぎは死にましたか?

no 生きてます

カメはズルをしましたか?

Yes!! 重要です! [良い質問]

全力で走り終えたら燃え尽きて真っ白な灰になっちゃいましたか?

no ジョーません

かけっこの目的地は移動しましたか?

no 目的地は変わりません

カメの家族から銃撃を受けたウサギは全力でゴールとは違う方向に逃げていったのでカメが勝ちましたか?

no 暴力沙汰にはなりません

その山林は親ガメのでっかい甲羅で、ウサギが登るのを振り落としますか?

no ガメラません

空砲をウサギとカメが操っている。つまりはウサギとカメは人類を淘汰しましたか?

no 空砲はただの合図です。そこに不正はありません

家族が車でゴールまで送ってくれましたか?

no カメは走ってゴールしました [良い質問]

カメは一族全員でリレー方式で走りましたか?

Yes! 正解です! [正解]

山向こうまで亀を並べ、亀の上を亀が走り、そのまた上を亀が走りそのまた上を・・・・で亀の走力が乗算されましたか?

yesno 走力は乗算されませんが、協力はしていました [良い質問]
決戦当日、ウサギの隣にはサングラスにマスクをしたカメがいた。彼の正体はカメ吉。カメに最も良く似た双子の弟であった。ウサギに話しかけられても、無言で靴紐のチェックをするカメ吉。集中力を高めていると察したウサギは、それ以上彼に構うのをやめてしまった。
空砲が放たれ、脱兎のごとく駆け出したウサギは、一瞬にしてカメ吉を置き去りにした。憐れみの感情が彼の脳裏を掠めるも、これは非常な男の世界、ウサギは振り返ることなく、ひたすら山道をひた走る。
しかし数十分が経過した頃、前方にありえない姿を見つけてウサギは驚愕した。サングラスにマスク、あれはまさしくカメではないか。視界の悪い山林、確かにコースは明確に決めてなかったけれども、一体どこから出てきたのだろう?とはいえ、その様子は見るからに息切れ寸前だ。ウサギは焦ったものの颯爽と追い抜き、道なき道を駆け抜けていった。
自分を一瞥することなく追い抜いたウサギをみて、カメ太郎はニヤリと頬を歪めた。いまのうちにいい気になっておけ。カメ子、カメ美、カメ郎、カメ夫、カメ虎、カメントス、カーメルサンダース二世、…etc 我らカメ一家が必ずお前を追い詰め、長兄たるカメ・カメに勝利をもたらすであろう。
こうして替え玉作戦にまんまと引っかかったウサギは、そっくりな爬虫類顔を見分けられるわけもなく、カメ一家にペースを乱されてヘトヘトになった結果、ゴール付近で待ち構えていたカメ・カメに敗北を喫したのであった。