20の扉

うれない悩み

作者: 黒井由紀

ある画家は、絵が売れないことに悩んでいた。
どれだけ描いても一枚も売れず、生活は苦しくなるばかり。
ところがある日、見かねた彼の友人が一言アドバイスしたところ、
彼は短期間のうちに大金持ちになったのだった。
彼の友人は、一体どんなアドバイスをしたのだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

元ネタはありますか?

NO. 似たような実例・作品が存在しないかはわかりませんが、少なくとも、問題作成時には何も参考にしていません。

いいえ

彼が大金持ちになったのは、絵が売れたからですか?

NO. ですが……

いいえ

「自分が成功した姿を絵に描いて目標にすれば?」ですか?

NO. 違います。

いいえ

彼がどのような分野の絵を描いていたかは重要ですか?

NO. 全く重要ではありません。が、風景画とか静物画とか宗教画を描く「画家」という言葉から真っ先に連想されるような作風をイメージして作問しました。

いいえ

彼は他の絵画以外の芸術分野で成功しましたか?

NO. 彼は、彼の絵画によって大金持ちになりました。

いいえ

自分の絵を大部分破棄した上で絵の売値を上げることで、資産としての価値を上げましたか?

NO. 違います。

いいえ

犯罪要素はありますか?

NO. 犯罪は全く関係ありません。

いいえ

彼の絵画には、芸術性以外の側面での価値がありましたか?

NO. 彼の絵に、芸術性以外の価値はありませんでした。

はい

観覧者への絵の「見せ方」が重要ですか?

YES? 「見せ方」と言っていいのか微妙なラインですが、重要です。

はい

男は絵の拝観料で金持ちになりましたか?

YES! 正解です!

いいえ

男は絵の著作権を申請して大金持ちになりましたか?

NO. 著作権は関係ありません。

いいえ

売れている作家の作品群へ紛れ込ませますか?

NO. そもそも……

はい

核心男の絵は需要があったが、そうそう売れるような値段ではなかった。だが見たい人間は多いので、展示して拝観料を取ったところ金持ちになった。「you美術館やっちゃいなよ」がアドバイスですか?

YES. 売れない理由が少し違いますが、アドバイスの内容は正解です!

いいえ

10 絵を何枚も描いて売るのではなく、一枚の絵を見せてお金を取ったほうが儲かるよ ですか?

NO. そういう方向性ではないのです。

はい

10補足 男は絵を画廊などに展示して拝観料を受け取りますか?

YES. そういう認識でいいと思います。

答え

答え「いっそ、アトリエをギャラリーにして、見に来た客から観賞料を取ったらどうだ?」

彼は、天才だった。
小学校に入って一番最初の図工の授業で描いた絵が美大教授の目に留まり、学生時代の作品を見た当時の巨匠に筆を折らせ、成人してから描いた絵など、見るだけで失神者が続出する始末。
ところが彼は、画家として生きていくには致命的な欠点を抱えていた。
自分の描いた作品をあまりにも愛し過ぎてしまうのだ。
それこそ、例え大金と引き換えだとしても、手放すことを惜しむほどに。
彼の作品に目を付ける画商はかなりいたが、彼が売ることを拒むせいで、一枚たりとも世には出なかったのだ。
当然、それでは画家として生活することは不可能であり、彼自身も、自分の絵を売りたいと悩んでいたのだが……
そこで友人がしたアドバイスが、上記の一言だった。
元々才能はあった彼である、友人の言う通りにアトリエを開放したら、瞬く間に鑑賞料が集まり、彼は大金持ちになったのだった。
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