気の迷い
直接の死因は腹部を刺されたことによる失血死だが、男の死体には奇妙な傷があった。
右手には「ミギテ」、左手には「ヒダリテ」、右足には「ミギアシ」、左足には「ヒダリアシ」と読めるような形にナイフで深く切られた傷跡があるのだ。
犯人が異常者でないとしたならば、一体なぜ死体にそのような傷跡があったのだろう?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
男の死因が失血死であることは重要ですか?
YESNO 「即死ではない」のであれば成立します!
ミギテ、ヒダリテ、ミギアシ、ヒダリアシ、はすべてカタカナでしたか?
YES
傷跡は男自身が残したのですか?
YESNO 全部ではありませんが、一部は男自身が残しました!
手足の傷は、男が殺される前につけられたものですか?
NO
ダイイングメッセージは重要ですか?
YES!!!
傷跡が無くても右手、右足、…は判別できましたか?
YES
男を刺したナイフでその文字たちは刻まれましたか?
YES そういう設定です
男の利き腕が右でも左でも成立しますか?
YESNO!!!一応、今回のパターンではNO!(場合によっては成立しますが)
現場にある他の物は重要ですか?
NO
核心その四つのうちの一つが犯人を示すダイイングメッセージだったので、カモフラージュのために犯人が追加して彫りましたか?
YES!!!そういうことです!正解!
犯人の名前の特定は必要ですか?
YESNO そこまで特定しなくともFAですが、一応設定してあります。
犯人は男を解体するつもりでしたか?
NO
殺された人は刃物を持っていましたか?
YESNO 「その時」によって異なります。
核心男がダイイングメッセージとして書いた文字をわからなくするために、犯人は上から傷を書き足しましたか?
YES!!!
男は左利きですか?
今回のパターンだとYES!!!
文字は腹部を刺された後に書かれた(刻まれた)ものですか?
YES!!!
答え
被害者の部屋でナイフを被害者の腹に刺した後、強盗の仕業に見せかけて部屋の中を荒らすために少しだけ被害者から目を離していた。
しかし、実はナイフを刺された時点ではまだ被害者は生きていた。
激痛と大量に血液が流れ出たことにより、その場を動くことも叫ぶこともできず、死を待つのみ。
ここで被害者は最後の力を振り絞り、腹に刺さったナイフを利き腕である左手で抜いて、自身の右手に犯人の名前である木野=キノという字を傷跡でダイイングメッセージとして残したのだ。
部屋を荒らし終えて再び被害者の元に戻った木野は、被害者の右手のダイイングメッセージに気付いた。
どうにかしてこれを消さねばならない。
傷は深いため、皮膚表面を切り取っても痕跡は残るであろう。
右手ごと切り取って持っていくか?
いや、出来る限り時間はかけたくないし、切り取った手の証拠隠滅も面倒だ。
そこで木野は、「木を隠すなら森の中」という言葉を思いだした。
木野は被害者の右手に更にナイフで傷をつけ、「キノ」を「ミギテ」に見えるように細工した。
しかし、これだけではまだ不自然である。
右手にあった傷跡を誤魔化すために傷をつけ加えたのだとすぐにバレるだろう。
そのために木野は被害者の左手と両足にも同様に各部位の名称の形にナイフで傷をつけた。
木を隠すために森を作り出す演出である。
木野はダイイングメッセージを消すことに加えて、死体の体に奇妙な傷をつける異常者による犯行である可能性を作り出したのだ。
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