ウミガメのスープ

プロポーズの言葉

作者: なつ

最上のムードの出来上がった、ある夜。
男は交際期間三年という月日を経て、ついに女に結婚を申し込んだ。

「俺は君に出会う前、一番好きなものの事だけを考えてきた。決して揺るがない自信もあった。けれど今は君だけを愛する自信があるんだ。…自分でも驚いているが、優先事項二番目になったそれを捨てる覚悟すらある」

女は驚きのあまり、しばし無言に。
そして次の瞬間、呆れたように口を開いた。

「だからわざわざこんな遠い高級レストランなんかに連れてきたのね! 断言していい。あなたは私を捨てても、それだけは一生愛し続けるんだわ。この嘘つき!」

 男の何が悪かったのだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

遠い場所というのは重要ですか?

YES そこでなければならなかったのです

はい

「俺」の言う「一番好きなもの」と「女」の言う「それ」は同じ物ですか?

YES

いいえ

「一番好きな物」は目に見えるものですか?

NO!!

はい

「一番好きな物」が好きな人は沢山いますか?

YES たぶん…。人数は限られるけれど

いいえ

移動にかかる時間は重要ですか?

NO

はい

登場人物は2人だけですか?

YES

いいえ

「一番好きな物」は高級レストランにしかありませんか?

NO でも考え方によってYESにもなる

はい

「遠い」ことに理由があるのではなく、たまたま遠かっただけ?

YES!!

いいえ

レストランの立地条件(人里離れたとか、崖の上とか)は重要?

NO

はい

この後、男は振られてしまいますか?

YES だけど関係なし

いいえ

「一番好きな物」は五感で捉えられる物ですか?

NO

いいえ

料理関係ありますか?

NO

はい

「一番好きな物」は行為ですか?

YES? というか行動です

いいえ

ドライブですか?

NO

いいえ

移動手段は飛行機でしたか?

NO

いいえ

料理関係ないとな!? じゃあ、レストランの施設が重要ですか?

NO

いいえ

その高級レストランは、メニューに特徴がありますか?

NO ラテシンに嫉妬てw

はい

男は、客でしたか?

YES この時は…

いいえ

男が好きなのは「レディーファースト」ですか?

NO

はい

一番好きなものは彼自身に関するものでしたか?

YES 表現が難しいですが

いいえ

一番好きなものは趣味ですか?

NO

いいえ

高級なのは重要ですか?

NO

いいえ

彼はナルシストですか?『カッコいいオレが一番好き』

NO でもちょっと惜しい気もする…

いいえ

彼は自分をよく見せたいのですか?

NO 演出の全ては彼の意思ではありません

いいえ

彼に何か特徴はありますか?

NO ただ、分かる人には分かるものがありました

はい

彼は芸能人・有名人ですか?

YES!! もうちょっと特定できれば正解に近づきます

はい

俳優ですか?

YES!!

はい

彼が愛しているのは演技ですか?

YES!!

いいえ

マスコミにばれれば引退を余儀なくされる立場ですか?

NO

いいえ

つまり『仕事より君を愛してるよ』と言いながらマスコミにばれない場所でデートしている?

NO その場所である別の理由がありました

いいえ

彼女とデートしてるのも仕事ですか?つまりどこかでカメラがまわってる

NO 完全なプライベートでした

はい

彼の問題点は彼の言動にありますか?

YES!!

いいえ

別の日にここで撮影があるから、そのリハーサルでしたか?

NO でも惜しいです!考え方を…

いいえ

実は、その状況がTVに収録されていた?

NO

いいえ

あるいは、、演技のリハ… ↑ Σ( ゚Д゚ ;) 

NO

はい

むしろ、そのセリフは劇中のセリフで、同じく芸能関係だった彼女もそのセリフを知っていた?

YES!! そんな感じですが…まとめて下さい

はい

核心彼は自分の演技で使ったセリフをプロポーズに使ったのですか? そのレストランで昔撮影した……。

YES!! 解説いきまーす

答え

 男の職業は俳優であり、本人は周りに「仕事が恋人」と豪語するほどの芝居好き。だが、知名度はいつまで経っても上がる気配がなかった。
 以前ドラマの主役に抜擢されたことがあった。仕事一筋の男が本気の恋をするというベタな恋愛ものである。それが男の俳優人生のピークだった。ミスは許されまいと、何回も何回も練習したおかげで、台詞は何年経っても忘れることはできなかった。もちろん、ラストの撮影場所も覚えている。
 一方、女は男が売れない頃からのファンで、やがて恋人同士にまで発展したのだ。
 それなのに…
「どうして、あのシーンと同じ場所、時間帯、台詞、よく見れば衣装だって、全部同じにする必要があるの? あの頃の自分が好きだっただけじゃない。信じられない。いい加減現実みなさいよ!」
「そんなぁ、君が喜ぶと思って…」
「言っておきますけど、不自然なまでに流暢なプロポーズの言葉を聞くまで、そんな低視聴率のドラマのことなんて忘れてたわよ!」
「…君って、そんな毒舌キャラだったっけ?」
「さよなら!」
 現実はそう甘くはない、と思い知るには遅すぎた。
「そうか…あのドラマ、面白くなかったのか…」
 ハッピーエンドが約束された人生なんてつまらない。台本通りにゆかないから、世界は楽しくて、そして恐ろしいのだ。
 男はしばらくその場に立ち尽くした。

— あとちょっと…

保存しました

参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。

💬 参加者チャット

この問題、気に入りましたか?

📺 配信・対面での出題にご利用いただけます。ご利用のルール(出典・改変について)