大地ははるか遠く。とてもじゃないが助からない。
彼女は必死に考える、助かるための方法を!
パラソルからそれが失われ、力を失ったパラソルとともに少女の意識は途切れる。
彼女が最後に求めたそれとは?
【20の扉】

それは空気ですか?

YES‼ 状況も補足できますか? [正解]

非現実要素はありますか?

NO [良い質問]

パラシュートの破れ目を必死で抑えていましたか?

NO

彼女は海中にいて、パラソルを開いた状態でその開いた部分の内側に空気を溜めて呼吸できるようにしていましたか?

YES!とします 補足ありがとうございます! [正解]
豪華客船タイタンニック号。
沈む夕日に照らされて、少女は最愛の人と見つめあう。
「船旅が終わったら、結婚しよう」
「うん」
結ばれた二人。
キスは結婚してからだとか、新婚旅行にはどこに行こうかだとか。
幸せな時間はすぐに過ぎ去る。
そして、
――ダーーーーーーン
それは突然の出来事。
氷山に乗り上げるタイタンニック号。
「きゃああああああああああああああああああ」
「カメコオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
衝撃で海に投げ出される少女の身。
彼女はとっさに目についた日よけのパラソルを広げそれを浮袋にする。
すでに夕暮れ、水温は低く少女の体温をどんどん奪っていく。
私は、こんなところで……
脳裏に浮かぶは青年の顔。せめて、もう一度、
「カメオ……」
パラソルを支える少女が力尽きるとパラソルの中から空気は漏れ、パラソルに働いていた浮力は失われる。
「かはっ」
苦しい。
沈みゆく意識の中、少女は空気を求めながら静かに沈んでいく……
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「カメオさん、キスは結婚してからだって言ったじゃない」
「はははっ。初めてのキスが海水の味で悪かったね」