タイムゴツン
孫のことはもちろん祖母のウミコが妻だという事も忘れていた。
しかしウミコはこんな状況なのに微笑んでいる。
いったいどうしてだろう?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
記憶を失ってもまたウミコに惚れたからですか?
YESNO[初めはそれで考えてたんですが、少しニュアンスが違います。しかし良質( ´・ω・)つ ]
ウミコが認知症だからですか?
NO
カメオは、ウミコにとって都合の悪いことを忘れていますか?
NO
ウミコは遺影なので、微笑んだままですか?
NO[死人はいません]
ウミコは死んでおり、微笑んでいるのはウミコの遺影ですか?
NO
カメオとウミコは愛し合っていましたか?
YES
孫は重要ですか?
NO
「軽い」認知症であることは重要ですか?
YES!
大好物のおまんじゅうを食べて満足しているからですか?
NO
カメオは、ウミコを別の人だと思っていますか?
NO[ちゃんとウミコだと認識してます]
カメオは事故に遭ったけれど軽い記憶喪失で済んで命は助かったのでウミコはカメオが無事で良かったと思いましたか?
NO[無事なことに微笑んでいるのではありません]
カメオが、ウミコの年齢を若く言ったからですか?
NO
別のあることはちゃんと覚えていてくれたので微笑みましたか?
YES!
カメオはウミコにプロポーズしましたか?
YEEES![アプローチしまくるんですね!]
核心ウミコが妻だとは忘れてもう一度プロポーズしたからですか?
YEEES![妻ということだけ忘れたんです!]
核心記憶が結婚前に戻っていて、カメオはウミコに熱烈にアプローチしてくるので、ウミコは若かりし頃を思い出して微笑んでいますか?
YEEES![大正解です!]
答え
それを聞きつけてはるばる田舎まで飛んできた孫のウメは、ぼんやりと家の縁側に腰掛けるカメオを見つけると詰め寄った。
「お、お祖父ちゃん久しぶり。私のこと覚えてる……?」
切迫した様子のウメをその目に映すと、カメオは首を傾げた。
「ん? 俺んトコにこんな好みのべっぴんさんが会いにくるなんて……告白か?」
ちげーよ!!
思わずフルスイングしかけた右手をぐっと押さえ、背後に佇む祖母のウミコと目を合わせる。
穏やかに微笑んでいるように見えるが、ウメの手前そう装っているのかもしれない。
そこでウメはハッとした。
軽い記憶喪失とだけ聞いて慌ててやって来たが、カメオはウミコのことを覚えているのだろうか?
冷や汗を滲ませ一度唾を飲み込んでから、再びカメオと対面する。
「おじいちゃん、この人わかる? 奥さんだよ」
恐る恐る指差しながら聞けば、カメオはさっきと同じように首を傾げた。
そ、そんな。あんな人前で惚気話を炸裂させるほどの仲だったのに……
頭を抱え愕然とするウメをよそに、カメオはあっけらかんとした様子で口を開く。
「何言ってる、その人はまだ妻じゃないぞ。俺が全力でアプローチをかけてるところなんだから」
「…………ん?」
カメオの言葉にウメは抱えていた頭を元に戻す。
訝しげな顔をしているカメオと鏡写しのようにウメも同じ顔をした。
「おじいちゃん、なんて?」
「だから、その人はまだ妻じゃない。俺がいま口説いてる最中だ」
は?
おかしい、何かおかしい。
まさかともう一度ウミコと目を合わせると、ウミコは照れるように微笑んでいた。
「この人ったら、私が妻だってことは忘れて私に一目惚れして猛アタックしていた頃に戻ってるみたいなの。なぁんにも変わらないから、もうおかしくっておかしくって」
「いや、それにしてはいつもよりぼんやりしてなかった……?」
「ちょっとアプローチの仕方を模索していただけだが」
キリッと答えるカメオに、「何も変わってねーじゃねえか……」とウメは床に崩れ落ちた。
[要約]
カメオはウミコが愛する妻だということを忘れてはいたが、ウミコに一目惚れして猛アタックしていた若かりし頃のことを覚えていてウミコへの愛が以前と変わっていなかったから。
— いつぞやのあまあまスープの10年後
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