ウミガメのスープ

となりのウミガメさん

作者: うえすぎ

シーサイドホテル・ウミガメ。
田舎であるラテシン市にあるその小さなホテルに毎年一度泊まりにくる老夫婦がいる。
しかし夫婦はラテシン市の隣町に自宅をもっているばかりかほとんど地元同然。
なのに二人はホテルを経営している友人に、
必ず予約を押さえてもらってまで泊まりにきている。


いったいなぜか?
状況を補完しご説明ください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

バルサンを炊く時だけ家にいられないのでホテルに避難しますか?

NO[なんとリッチな…]

いいえ

自宅は年に一度、潮位があがって水没してしまうからその避難のためですか?

NO

いいえ

想い出のホテルなので、記念日に必ず泊まりにきますか?

NO

いいえ

年に一度孫達が訪ねて来る時に寝場所が無くなるのでホテルに泊まりますか?

NO

はい

夏祭りの日に高い場所から花火を見るためにホテルに泊まりますか?

YES![でも理由が少し違います]

いいえ

老夫婦と、子どもたちの家族全員が、同じホテルに泊まって一族会議を開きますか?(老夫婦の自宅だと狭くて全員泊まれない)

NO

はい

老夫婦と、子どもたちの家族全員が、同じホテルに泊まって一族会議を開きますか?(老夫婦の自宅だと狭くて全員泊まれない。)

YES

いいえ

自宅に留まると何か問題がありますか?

NOかな[問題はないですが、ふたりのある問題で…]

はい

そうしないと老夫婦が困るからですか?

YESかな[悩みの種があって、そうすることにしました]

いいえ

認知症なので行方が分からないと警察が活動しますか?

NO

いいえ

友人が老夫婦を招待していますか?

NO

いいえ

泊まる時期は年によってバラバラですか?

NO[毎年いっしょです]

はい

ホテルは人気なので急に来られても部屋はないですか?

YESですかね[ある時期は人気なので事前にとってます]

いいえ

祭礼の日は、老夫婦の家の周辺の騒音がひどくなり、夜眠ることもできないので、ホテルに避難しますか?

NO

いいえ

ホテルつきの病院で人間ドックを受診しますか?

NO

いいえ

お盆の時期にイタコと坊さんをセッティングして口寄せの準備の段取りをしますか?

NOww[何を呼び出すのか…]

いいえ

家に居たくない理由がありますか?

NO

いいえ

自宅から出られない状態になって生活に困るので(買い物ができない、など)ホテルに避難しますか?

NO

いいえ

ホテルから花火を見て、昔の思い出に浸りますか?

NO

いいえ

翌日の朝、運動会開催の合図の花火の音がちゃんと聞こえるように、会場に近いホテルに泊まりますか?

NO

いいえ

花火を見たいけど、首が痛くて上を向いているのがツラいので、上を向かなくても花火が見えるホテルに泊まりますか?

NO[ですが方向性はあっています。二人が老人であることから理由を連想してください]

いいえ

老夫婦は異星人を爆殺して「きたねぇ花火だ」と言う遊びを毎年やることに決めているけれど、自宅の上空でやると家が汚れるのでホテル上空で爆殺しますか?

NOww[飛躍しすぎィ!]

いいえ

花火の音にびっくりして心臓マヒを起こさないように離れたところで鑑賞しますか?

NO

核心花火を見たいけど、人混みの中でずっと立っているのがツラいので、座って花火を見ることができるホテルに泊まりますか?

YEEEES![だいたい合ってます!]

いいえ

花火を見たいけど、寝たきりの老夫婦なので、寝たまま花火が見られるホテルに泊まりますか?

NO

いいえ

お爺さんは空襲のトラウマがありますか?

NO

答え

楽しみにしていた日がやってきた。


「今年もウミガメさんにお世話になろうか」

老夫婦は微笑みながら車に乗り込んだ。
目指すはお隣のラテシン市。
もはや地元同然に行き尽くした場所にこんなに心を躍らせているのは、
今夜ラテシン市で花火大会があるからだ。
国内でも有名なその花火大会は、ふたりが生まれる前から続いており、
その内容は回を重ねるごとに華やかさを増してきた。
そして情報化とともに大勢の人に周知されるようにもなり、
祭りの規模も拡大の一途を辿っている。

ふたりはこの花火大会を物心つかない頃から今まで欠かさず見に来ていた。
しかし自分たちが歳を重ねると、ある問題が浮上してきた。

駄目だ……死ぬ……

還暦を意識してきた頃だったか。
子どもが巣立ち、また二人で楽しもうかと話し合っていた夫婦の笑顔はすぐに消えた。
あまりの人混みに歩く事すらままならず、
熱帯夜に人々の熱気も加わった上に持病の膝も痛くなって
花火どころじゃなくなったのだ。
有料観覧席というものがあるが、人気故に抽選制で当たる確率はとても低い。
楽しみにしているのに楽しめない。
夫婦にとってこれはとてもショックなことだった。

どうしたものかと悩んでいた時に、二人の昔からの友人がある提案をした。

「よかったら、俺が経営しているホテルで花火を観ないか?」

それは目から鱗の提案だった。
シーサイドホテル・ウミガメはその名の通り海沿いに佇む小さなホテルだ。
道路を挟んですぐに砂浜が広がっており、特別綺麗な海ではないが、
海水浴シーズンが一番の稼ぎ時。
そして全室オーシャンビューとなっているため、
花火大会の時は部屋で静かに真正面から花火を楽しむことができる名スポットなのだ。

「どうせ二人とも屋台より花火だろう?
ウミガメなら美味しい料理もあり、小さいけど大浴場もあり、
疲れた身体に鞭打たずともそこに布団があり、
さらにあの花火が真正面から邪魔されずに見れる!
二人は快適な時間、俺はリピーターゲット!
どうだ?」

ニヤッと笑った友人につられて、老夫婦もニヤッと笑った。
そして固く握手を交わす。

ーーーー乗った!

こうして毎年の楽しみが大きなものとなって戻ってきた。


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ホテルに到着し受付に向かえば、まだまだ現役で働く友人が
ニヤッと笑いながら出迎えてくれた。

「お待ちしておりました、おふたりさん」

老夫婦もつられてニヤリと笑った。

「今年もよろしく」


[要約解説]
身体の不調や人混み、暑さに邪魔されることなく、ふたりでゆっくり花火を楽しむため。

— ホテルウミ〜ガメ〜

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