ウミガメのスープ

バベルの時計塔

作者: 檻人(オリジン)

とある国の大きな町には、天まで届くかのような巨大な時計塔があった。

この時計塔は1日に2回、決まった時間に鐘を鳴らすという便利な物で、町の人々はその鐘の音を生活の基準として日々を暮らしており、もはや生活に欠かせないものとなっている。

ある日の事。
その日、時間が来たにも関わらず、時計塔の鐘が鳴る事はなかった。


それまで鐘の音を頼りに生活していた人々は、時計塔を見て鐘が鳴るはずの時刻を過ぎている事に気が付くと、みな笑顔になった。


一体なぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

鐘が鳴らなかったせいで、何かをするのが遅れましたか?

NO

はい

ある日音が鳴らなかったのはハプニングではなく予定通りでしたか?

YESかな?

いいえ

人々は鐘がならないことがあるのを事前に周知していた?

NO?これまで、「鐘がならないこと」はありませんでした。

はい

笑顔になったのは嬉しい気持ちからですか?

YES

時計塔は機械式ですか?

どちらでも問題ありません。

はい

人死にますか?

YES!

はい

鳴るべき時刻の特定はすべきですか?

YES! 具体的に「○時」までは必要ありませんが…

はい

鐘がなるタイミングは重要ですか?

YESかな? 7同様です。

はい

時計台がなる「決まった時刻」の特定は重要ですか?

YES、7同様です。

いいえ

非現実要素はありますか?

NOですが、現代では成立しにくいのではないでしょうか。

いいえ

時計塔の外見的特徴は重要ですか?

NO

いいえ

3より、鐘が鳴らないということは予兆なく突然起こったことですか?

NO!

はい

もはや鐘は今後も必要ありませんか?

YES!! 鐘は必要無くなったのです。何故?

6 鐘を鳴らす人ですか?

もし鐘が手動式だったなら、その人も死んでいる可能性はあります。

はい

7朝一回夜一回ですか?

YES!!

いいえ

死んだ人は犯罪者でしょうか?

NO、犯罪者ではありません。しかし… ※ミスリード注意

いいえ

7より、鐘が鳴るのは半日おきですか?

NO

はい

6 偉い人が死にましたか?

YES!!

いいえ

13 腕時計が出来たからですか?

NO

いいえ

鐘が鳴ると人が死にますか?

NO、鐘が鳴る事で直接的に人が死ぬことはありません。

はい

4 時間に追われる必要がなくなった事を喜んでいますか?

YES!!

はい

鐘が鳴ることは危険の予兆ですか?

YESと言えるかも知れません。

5より、動かしている人が時計塔を動かせなくなりますか?

もし鐘が手動式だったなら、そうなっているでしょう。

いいえ

死者が出るたび鐘がなりますか?

NO

いいえ

人々は鐘が鳴らなくなったことで暴君が死んだことを知りますか?

NO!! しかし、「暴君」はYES!!

いいえ

戦争の合図ですか?

NO

はい

働いている人々は奴隷でしょうか?

YES!!! ほぼ奴隷と言っていい存在です!

はい

独裁者が死んだことで人々は喜びましたか?

YES!!!

いいえ

もし鐘がなっていたら人々は悲しげな顔をしていますか?

NO! そもそも…

はい

前後で指導者や指示形態が変わりましたか?

YES!!!

あの鐘を鳴らすのは暴君ですか?

あなt…YESと言えるかと思います。

はい

核心暴君が鳴らしていた鐘がならなくなったことで 人々は自由を得たと確信しましたか?

YES!!! その通り!!

はい

核心鐘が鳴ると奴隷労働開始ですか?

YES!!! その通り!!

いいえ

31より、暴君とは和田アキ子ですか?

NOw 【ネタ良】

いいえ

鐘の音色がどんなものかは重要ですか?

NO

はい

核心暴君が死んだことで労働時間の始まりと終わりを告げる鐘が必要なくなりましたか?

YES!!! 解説に参ります!

はい

核心時計台の鐘の音で民を管理していた暴君が死んで政治体制が変わったため、鐘の音が聞こえなくなったことで暴君からの解放を実感し喜びますか?

YES!!!

答え

※解説が長いです。簡潔なまとめは最下部にあります。


この町を支配する国は絶対王政。
そしてこの町の人々には、元々ここに住んでいた訳では無い者も多い。
国内の土地が、貴族などの上流階級の住むエリア・中流階級の平民が住むエリア・下流階級の貧民が住むエリアの3種類に分けられているのだ。

そして、「バベルの時計塔」と呼ばれる時計塔があるのは下流階級の貧民が住むエリア、俗に言う貧民街である。
王国の中でもこのエリアの面積が最も広い事が、この国の実状をありありと示していた。

貧民街の住民達は、午前4時の鐘の音を合図に衛兵に起こされると、急いで仕事場へ向かう。急がねば罰が与えられるからだ。
そして夜12時の鐘が鳴るまで強制労働をさせられ、けして美味とは言い難い配給の夜食を食べ眠りにつく。

とてつもない重労働にも関わらず、
「代わりなんていくらでも居るだろう」
という王命により彼らの命は使い捨てられ、せいぜい3時間半しか睡眠を与えられない生活。
下流階級の人々は、肉体も精神も限界だった。


やがて彼らの不満は爆発し、クーデターを引き起こす。


王は侮っていた。
貧民街に落ちた人間がどれだけ多いかを。
彼らの団結力の強さを。
命を投げ出すほどの覚悟の強さを。


クーデターは成功し、王は捕えられた。
絶対王政は崩れ、同時に階級制度も崩れた。
彼らは晴れて自由の身となり、重労働をする必要も無くなったのだ。

悲劇の歴史を語り継ぐためのシンボルとして、時計塔は取り壊されず残されたが
当然、鐘を鳴らす絡繰は永遠にその動きを止められたのだった。


朝、とある男が目を覚まし時計塔を見ると、時計は午前9時を示していた。
つい先日まで午前5時に起こされ強制労働させられていた事を考え、『自由』という名の幸せを噛み締める。
同様に、他の人々も自由を実感し笑顔をこぼした。

人々は思った。


「願わくば、あの鐘が二度とその音を鳴らさぬ事を」



【簡潔なまとめ】
この「とある国」では、貴族・平民・貧民で住む土地がエリア分けされている。
時計塔は、強制労働をさせられていた貧民街の人々の起床時刻・終業時刻を知らせるためのもの。
町の人々はクーデターを起こし、それに成功したため晴れて自由の身となり、強制労働をする必要が無くなったため時計塔の鐘が鳴る事は無くなった。
やがて人々が朝起きて時計塔を見ると、つい先日まで無理矢理起こされていた起床時刻を過ぎており、自らの自由を噛み締め笑顔をこぼした。

— 今回もこってり風味かも?

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