怪異:トモカヅキについての考察
セーマンと呼ばれる星型の印と、ドーマンと呼ばれる格子状の印。
セーマンとは安倍晴明、ドーマンは芦屋道満が名の由来とされており、それぞれのマークは陰陽道に関連した魔除けと言われている。
海女が遭う様々な怪異から身を守る為であるとされているがその中でも「トモカヅキ」という妖怪に着目してみた。
トモカヅキ:共潜き
三重県の鳥羽市や志摩市の海女に恐れられている海の妖怪。名の由来は漢字で書いた通り、共に海に潜る者。
姿は潜水者自身にそっくりな姿であるとされる。ドッペルゲンガーの様なモノと考えれば想像し易い。
曇天の日に遭遇すると言われており、海女を暗い場所に誘ったりアワビを差し出したりする。
この怪異に遭遇し誘いに乗ると命を奪われるという。
トモカヅキに遭った海女はその後海に潜る仕事をしなくなり、
その話を聞いただけの海女も数日間海に潜るのを控えるほど恐れられている。
逸話としてトモカヅキに遭った女性が船に戻り夫へ報告した際、
「馬鹿な事を言うな」と一蹴され再度潜った所死亡してしまったという話がある。
一体なぜこの様な怪異が存在すると考えられるか。
※注意
この問題の解説は定説ではありません。
あくまでも私が見聞きした結果の考察であり、ひとつの解釈に過ぎませんのでご注意下さい。
(一応筋道だった解釈ではあると思います)
また、この考察においてwikiやその他サイトにて同様の解釈が散見されているので、「トモカヅキ」に関する検索はなるべく控えていただきますようお願い致します。
(同様にトモカヅキを知っていてその解釈を最初からお持ちの方はすみませんが、雑談欄の出題者のみにてお伝えくださると助かります)
こちらが想定する流れの後半部分において、ある分野に知識が無いと進行が鈍りますので「トモカヅキ」以外についてでしたら検索はご自由にどうぞ。
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
疲れて幻覚を見るような人が仕事休むのと、聞いた人の方は飛行機墜落事故みたいに動揺して連発するのを防ぐためですか?
幻覚YES 当問題は教訓とは違うニュアンスかと。
潜水病による幻覚説。暫く海に潜るのを控えないと死ぬ。ですか?
幻覚と後半YES 潜水病は若干NO?
アワビが大量に採られたり密猟されたりするのを防ぐためですか?
NO ですがその着眼点はその先に必要になるかと。
ドーマンセーマンは[共潜き]と仲間の海女を見分けるマークですか?
NO? 当問題においての解釈だとそれは見分けるマークにならないと想像出来ます。
陰陽師は関係ありますか?
NO 単純に魔除けでしょう。
「この様な怪異」は実際に存在しますか?
ある事象について妖怪という形を借りて存在した、という意味でしたらYES 妖怪が存在したかという意味でしたらNOです(当問題においてはですが)
「一体なぜこの様な怪異が存在すると考えられるか。」とは、そのような伝承が存在する社会的背景(有益な教訓、経験則が含まれているとか、そのような現象と誤認する自然現象が存在するなど)を考察するという意味ですか?
YES
非現実的要素は解説に含まれますか?
NO 少なくとも当問題の解説においては非現実的要素は一切ありません
あまさんに降りかかる怪異の起きた時期は重要ですか?
ある意味YES? 漁期という意味です。
曇天の日に遭遇することは重要ですか?
NO? 当問題では特に触れていません。(もしかしたらそこにも考察するべき余地があるかも知れませんが私はしていません)
本当にトモカヅキに遭ったと思っている女性は実在しますか?(単なる言い伝え等ではなく)
YES
海女さんのオカルト行動は経験則で言えば正しい行動ですか?
オカルト行動とは「トモカヅキに遭った海女~」でしょうか? 一部YES一部YESNO
三重県の一部地方の地理的条件は関係ありますか?
NO (解説で触れますが似た妖怪は各地にいるとされています)
幻覚を引き起こす海洋生物の存在は関係ありますか?
NO
一度幻覚を見たものは脳に不可逆的なダメージが加わっていますか?
YES! その後海に潜る仕事をしなくなるのはそれがあったからだと思われます。
何らかの自然現象をトモカヅキと誤認していますか?
NO 自然現象という区分ではないと思われます。
曇りの日に多発。――海中で「上」がわからずに無呼吸状態が長く続きますか?
前半NO(10にて触れていますがその解釈も面白いですね) 無呼吸~以降はYESです!
加齢、過労等で潜水に耐えられない状態になると潜水時に幻覚を見ることとなり、トモカヅキの伝承を知っているが故に無意識的にその幻覚を見てしまう そうなったらリタイアした方がいいよという経験則に基づく伝承ですか?
1の回答にある通り教訓とは違う背景で良いかと。過労はある意味YES
感覚遮断は関係しますか?
NO?
核心酸欠で幻覚を見てトモカヅキがいると勘違いし、脳に障害が残って死亡or以後潜れないですか?
YES! 概ね発端となる部分は合っています!
核心より深くより長く。一つでも多くのアワビを、と自分の能力を過信して長時間潜り続けた結果、脳に酸素が行き渡らない状態が長く続きますか?
YES! 概ね発端となる部分は合っています!
酸欠で水面に写る自分の姿を見てトモカヅキがいると勘違いし、死亡or脳に障害が残って以後潜れないですか?
YESNO 水面というよりは幻覚説で良いかと(解説にも出てきますが別の姿を取っている妖怪もおります)
トモカヅキは低酸素脳症に陥り頭がおかしくなった海女が仲間の海女を海中深く引きずり込んだという故事に由来しますか?
NO
トモカヅキの「暗い場所に誘う」とは海のより深い場所、「アワビを差し出す」とは漁の目的そのものであり、自分の理想像を幻覚として見てしまうのですか?
NO
仲間の海女はトモカヅキに遭った(幻覚を見てしまった)海女が禁を破り漁に出て、溺れるか狂気に陥り、海中に引きずり込まれて溺死するのを恐れ、数日間休みますか?
NO
トモカヅキを見た海女はパニクって溺れますか?
YESNO 溺れる人もいたでしょうが、むしろ全員溺れて死んでいたら違う怪異が発生していたでしょうね。
トモカヅキを見るのは海中ですか?
YES (前半部分なら良質マークでした)
臨死体験の内容が国や信仰によって異なるのと同じように、トモカヅキという民間伝承に影響を受ける海女という集団は海中で狂気に陥ると、トモカヅキという幻影を見てしまう。でしょうか。
YES (解説に付けた補足の部分ですが私も同じように考えています)
何らかの実体あるものをトモカヅキに誤認するのですか?
NO
潜水者自身にそっくりなのは関係がありますか?
NO
妖怪=設定をこじつけられるため、陸では襲われない、潜らなければ安全だ、と信じるためですか?
NO
教訓的な理由ですか?
NO! (1と違って今ならはっきり言えます)
身体に異常をきたした海女さんが、自分の能力がもう限界であるということを認めたくないために外的要因(妖怪)のせいにした、とかですか?
NO
幻覚を妖怪の形にしたのは、身を守ることに繋がりますか?
結果的にはYES 実際それでも仕事したら死んじゃいますから
海女たちの間で自然発生的に「妖怪の仕業にしたほうが集団全体の利益になる」という意思が働いたのですか?
結果的にはYES
ドッペルゲンガーが本物に成り代わったと考えましたか?
NO
怪談で誰かを脅しますか?
NO
トモカヅキを見た本人が海女を止めることよりも、「その話を聞いただけの海女も数日間海に潜るのを控える」ほうの効果が重要ですか?
NO
獲物の幻覚を見て漁を続行しないようにですか?
NO
宗教は関係しますか?
ある意味YES ミスリード注意 宗教というか?
海がお怒りだ!漁はやめておけ!ですか?
ある意味YES ミスリード注意
妖怪という設定にすることで、漁獲高の調整に役立っていますか?
NO
海女の死者たち=トモカヅキですか?
NO
昔は男尊女卑が激しくて無理矢理働かされるけど、同時に昔は伝承の類を強く信じていたので、強制的に仕事させられなくて済むようにですか?
NO
漁業権は関係しますか?
NO
自分たちの負うべき業を妖怪に押し付けていますか?
ある意味YES 業ではありませんが
漁に出るのがめんどくさいので、立証不可能なオカルトのせいにしてサボりたいですか?
前半とサボるNO それ以外YES!
防げた事故が起こった時の罪悪感を軽減するために生み出された知恵ですか?
NO! そもそも…
死因を妖怪のせいにしておけば対外的に丸く収まりますか?
NO むしろ妖怪のせいにしてはいけませんでした(46の回答と同義)
無理やりアワビを取りに行かせ、死んだら「トモカヅキに連れ去られた」と妖怪のせいにしますか?
NO
殺人ますか?
NO
昔は年老いた海女は不要で、よぶんな食い扶持にもなるので、妖怪のせいにして始末するためですか?
NO なんという結婚。
他の海女が妖怪を恐れて漁をやめているうちに、自分が独占してやる!ですか?
NO
52下 妖怪が出るとなると人が寄り付かないからですか?
NO
海女が海に出ない理由になる、ということが重要ですか?
NO
妖怪が出るかもしれないというスリルを楽しんでいますか?
NO!
核心当時は低酸素脳症という医学的知識がなかったので、妖怪のせいとしか解釈しようがなかったからですか?
YES その通りです!解説に参りますね。
アワビ漁以外に観光スポットとしての付加価値をつけますか?
NO
答え
低酸素脳症により幻覚を見たり死を遂げる物が頻発した昔の時代において、
原因不明で死ぬ=妖怪の仕業
となり、未知なる死への恐怖が妖怪という形を借りて発生したと推察される。
詳細
海女という仕事は様々な観点からボンベは使用されておらずもちろん昔の時代においてはボンベ自体が無い。
そうなると必然的に素潜りにて漁を行う必要があるのだが、1分~2分と長時間息を止めて何度も潜っている為その際とある弊害が起きる。
息が出来ない為に脳へ酸素の供給が行われない事による低酸素脳症。
低酸素脳症にはせん妄を引き起こすというものがあり、せん妄の症状には幻覚が含まれる。
トモカヅキの正体とは、自身と同一の姿という形を借りて現れていた酸素不足の海女が見た幻覚だったと考察される。
その後仕事をしなくなるのは脳に後遺症が残ったからだろうか。
話を聞いた物も、働き過ぎと悟り控えたと想像もできる。
現代であれば酸素不足の為障害が起きたと解るが医学が発達していない時代においてそれが原因と分からない。
そんな原因で死んでいった者たち、あるいは錯乱した者たちを見た人々は
原因不明で死んだ者はなぜ死んだか分からないがきっと妖怪に殺された、と結論付けるようになり、それがトモカヅキの形を成したと思われる。
他の地方の海女に伝わる怪異にも「ニイギョ」「ウミアマ」など似たようなモノがあり、
それらは時に海女の姿をしていたり別の姿で現れているが、これらも同様の起源と考察できる。
姿の方向性が地域によって決まっているのは最初に見た人からの伝聞により先入観があったからその後見た人も同じモノを見てしまったと思われる。
— 要知識部分終わりました。怖い話が極端に苦手な人はご遠慮ください?
参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。
💬 参加者チャット
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