ウミガメのスープ

命題「愛の起源」は真か偽か

作者: tosh

男は死んだ。

人並み以上に豊かで恵まれた男だったが逝くときはあっけなく、しかし満足して死んだ。

そんな男の遺品を整理していた妻は書斎の引き出しから、男がいつも大切にしていたノートを見つけた。
ノートを開くと、使い込まれた紙とインクの匂いが香る。
そのノートには何気ないものから、男の人生を左右するような重大なものに至るまで
過去、男の身に訪れた様々な幸福がびっしりと記されていたが
その中に妻と男の馴れ初めや、大恋愛の末の結婚についての記述が一切無いことに気付いた妻は
自分と夫がまさに真実の愛で結ばれていたのだと理解してさめざめと涙をこぼしたという。

はてさて、これはいったいどういう事だろうか。

Soup Partner by Dr.松神

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

ノートに記されていたことは男が書きましたか?

yes

いいえ

記憶喪失は関係しますか?

no

はい

馴れ初めや大恋愛は実際にありましたか?

yes

いいえ

1 ノートは男が幸せだと感じた事柄を書き残したノートですか?

no

いいえ

男は幸せすぎてノートにかき込む余裕すらなかったのですか?

no

いいえ

認知症などの記憶障害があった夫は忘れないようにあらゆることを書き留めていたが、書いていなかったという事は妻のことだけは忘れていなかったという事なので、真実の愛で結ばれていたのだと思いましたか?

no 本懐より良さげな別解なので良質つけておきます。

いいえ

犯罪が関係しますか?

no

いいえ

妻に関係することだけは忘れないからですか?

no メモとしての機能ではありません

はい

「男」と「妻」は人間ですか?

yes

はい

ノートに記していた理由は重要ですか?

yes?

いいえ

ノートにはネガテイブな事ばかり書かれていましたか?

no ノートに書かれているのは実際に起きた出来事です

はい

男が満足して死んだのは、自分が人並み以上に恵まれていたからですか?

yes

△

妻はノートを自由に書ける状態にありましたか?

yesno 重要ではありません。

いいえ

男は自分に幸福が訪れることを嫌がっていて、嫌だと感じた幸福を書き連ねていましたか?

no

いいえ

妻と出会ってからは記入をやめましたか?

no

はい

非現実ますか?

yes!

△

二人は家族から、結婚を反対されていましたか?

yesno重要ではありません

はい

現代日本社会でも成り立ちますか?

yes 16の非現実要素を覗けば

いいえ

ノートは男の一生の設計図的な、これから男に起こることが書いてある不思議なノートで、妻との恋愛が書かれていなかったということは本来二人は結ばれる運命ではなかったのに結ばれたということですか?

no うーん惜しい!ノートに記入したのは男自身ですよ

いいえ

男はノートに書いてある占いに従って生きてきたが、妻との結婚だけは占いではなく自分の意思で選んだ結果幸せな結婚生活を送れたので、真実の愛で結ばれていたのだと思いましたか?

no ですがほとんど正解です。1を組み込んでみてください。

いいえ

男が死んだ理由は重要ですか?

no

△

家族に関する記入は無かったのですか?

yesno重要ではありません

いいえ

男と妻以外に重要なキャラはいますか?

noいません

はい

未来日記ですか?

yes?

いいえ

19 ノートは男が書いた、こうすれば幸せになれるという人生の予定表で、そこに書いてなかったということは妻との結婚は予定外の選択だったのだと分かったからですか?

noそうではありません

はい

核心19より、そのノートは、書いた事が実際に起きるノートで、男はそれによって幸せな人生を歩んできたが、妻との恋愛については一切不正をせず自分の力で妻との結婚生活を営んでいたので、その結果幸せな結婚生活だったのは本当に運命で結ばれていたからなのだと思いましたか?

yes!正解です!

★
いいえ

男は妻と結婚することが運命と信じていたから幸福ではない、当たり前だと思っていましたか?

no

はい

核心ノートは書いたことが本当になる不思議なノートで、でも男は妻との結婚だけはノートに頼らず自分の力で勝ち取ったということが分かったからですか?

yes!正解です!

★
?

死んだライオン!

よくわかんねぇ!

答え

そのノートには使用者の願いを叶える不思議な力があった。
このノートを使っていた男は、ある日それに気付きノートに自らの願いを記すようになった。
地位と金を手に入れるために願ったこともあった。
身に訪れた病苦を克服するために願うこともあった。
健やかに穏やかに過ごせるよう願ったこともあった。
しかし、彼は、自らの伴侶に関することだけは願わなかった。
人並みに欲深い彼であったが心をまでを思い通りにしようとは思わなかったのだ。
彼は直に結婚した。絶世の美女では無かったが、彼にとっては愛らしく、また彼を深く愛してくれた女性だった。

そうして月日が流れたある日、夫は死んだ。子に孫に囲まれ、傍らの寄り添う最愛の妻に看取られて天寿を全うした。
不老不死を願うことも出来たが、男は願わなかった。男はすでに人生に満足していたから。

残された妻は喪失感に包まれながらも、夫の残した遺品のノートに目を通しはじめた。
妻はノートについて知っていたが、びっしりと書き込まれたノートにはすでに書き込むスペースは無いし、欲の無い妻にとっては願いを叶えるノートというよりも、夫の半生が詰まった備忘録のようなものだ。そして、一通りノートに目を通した時、妻は気づいた。ノートのどこにも妻と夫の関係に関する記述が無いことに。不安はあったのだ。もしかしたら夫を想う気持ちは夫の願いによって齎されたものなのかもしれないと。もしかしたら、夫は願いによって簡単に手に入れた自分を都合よく扱っているだけなのかもしれないと。しかし、夫のノートにはどこにもそれに関する記述はない。
妻は、自らの愛と夫の愛がまさしく本物であったことを確信し、静かに涙をこぼした。

一行解説
願いを叶えるノートに愛に関する記述が無かったため、妻は自らの愛が作られたものではなく本物であると確信した。
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