コッペパンの行進(亀夫)
え?変な名前?いやいや、皆様も食べたことあるんじゃあありませんか?コッペパン。
……そうそう!その通りです!私は文字通り、食べ物の『コッペパン』ですよ!
今回私が皆様にお願いしたいのは、私がご主人の皿の上へ乗りにいく手伝いをしてほしいのです。
私が出来るのは、まずは待つこと(時間を大幅に経過させられます)、次にジャンプ(私の高さより高くは跳べません)による移動、壁に捕まること、そしてそれらを応用して壁づたいに移動、後は視覚と聴覚を使って情報提供くらいですね。
……コッペパンが動けるはずない?ファンタジーやメルヘンじゃあない?
そんなことはありません。コッペパンたる私はしっかり先程の動作をこなせますし、ここはきっと、皆様のおっしゃるファンタジーやメルヘンの世界なんですよ!
最近は物騒なもので、私をご主人の皿へ運んでくれる執事もことごとく屋敷からいなくなっていることが多くて……。
何はともあれ、お願いしますね!答えられることにはお答えいたしますし!
(本来は亀夫君形式ですが、質問数制限のために新形式に変更しております)
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
周りの様子はどんな感じでしょうか?
私は袋に入っています。 音は、特に立っていません。
執事がいない理由に心当たりはありますか?
さぁ…… 私はたはだのコッペパン。特にわかりません。
ご主人の皿はどこにありますか?
ご主人の部屋の場所は、この部屋を出て突き当たりを右に曲がった後、廊下をひたすら真っ直ぐ行ったところです。
袋から出られそうですか?出られそうなら出てください
はい! 簡単ですね。すぐ脱出できました。
コッペパンさんがいるその部屋はどういう部屋なのでしょう。何か障害になりそうなものや目立つものはありますか?
ここは、もしかすると食物貯蔵庫か何かではないかと思います。 袋から出たのでわかったのですが、私以外にも食パンや揚げパンのような他の種類のパンもここにあるみたいですね。
その屋敷には今、誰(人、動物など)がいるかわかりますか?
今はご主人と、その部下の中でも選りすぐりの数人位しかいませんね……。 前にご主人が飼っていたペットは殺されてしまいました。
ペットが殺されてしまったのですか? 死因は何でしょう?
わかりません……。 そもそもペットの死も、執事が他のパンを運ぶときにそう言っていたのを盗み聞きしたのと、夜の遠吠えが聞こえなくなったことから確認したことですから……。
ご主人の部屋に行くまでに、扉が閉まっている、高くて届かないなど、クリアしなければならない課題はありますか?
ドアノブを回す必要はありそうですが、ロックは掛かっていないようですので、楽に出られるかもしれません。
今は西暦何年ですか?
西暦……? 私にはその概念はよくわかりかねます……。
ドアを開けて向こうの様子を確認し、問題が無いところまでご主人の部屋目指して歩いて下さい。
そのためには結構色々なことをせねばなりませんね……。 どうしましょう、床に落ちたら汚れてしまいますし、ノブを回すためにもやはり壁から行く方がいいでしょうか?
布か何かにくるまれば汚れてしまうことはないのではないでしょうか。近くに体を包めそうな布とかありますか?
近くにある布と言えばクロスのようなものばかりで、巻いていると、重くて到底動けません……。
壁伝いにドアまで移動して下さい。途中、問題があれば障害物について詳しく教えてもらえると助かります。
わかりました! よっ……ほっ……。 ……よし、着きましたね。ノブを回して……っと。 はい、開きました!
ノブを回してドアを開けて下さい。外に出られそうですか?
はい、かしこまりました。 えい……。よいしょっと。 ガチャリ。 無事開きました!
廊下に出て待機させます。
ノブに捕まっていると疲れてしまいますので、とりあえずは、きれいに手入れされた像の手の上に待機しています。
廊下には像があるのですね? ほかにはなにか目立つようなものや、障害になりそうなものはあるのでしょうか?
私の乗っている同じ形の像がいくつも等間隔に並んでいますね。 燭台も、その間に各一つずつ置いてあります。 床はピカピカに磨かれているのか、きれいに光を反射していますね。ホコリは落ちていますが……。
どん音でしたか?音のした方向に何か変化はありましたか?
ちょうどご主人のいる部屋の辺りからです……! それと、何か重たいものが剥がされるような音も聞こえた気がします。もしかしたらご主人の部屋のドアが壊れたかもしれません!
足音や話し声など人のいる気配はありますか?
むむむ……。何と申し上げればよいのでしょうか、何かこう、かたいものが激しくぶつかるような音が聞こえてきます・・・・・・。 ご主人の声らしきものも聞こえる気がします。
こんな状況になりましたが、あなたの目的は変わっていますか?
目的、は特に変わっておりません。ご主人が危ないなら、それは困りますが……。 私の目的は元より変わらず、ご主人の皿の上を目指すだけです。
とりあえず進めるところまで進んでください。何か障害物があるようであれば教えてください。
わかりました。とりあえず、最低でも三つ質問が経過するまでは動き続けていると思ってください。 えっ……ほっ……
人に見つかっても踏み潰されたりしませんか?
それはわかりません……。怪しまれるかもしれませんし、素無視なさるかもしれませんし……。 少なくとも屋敷の者なら問題ないはずですが、外から来た者ならどうでしょう……。 えい……ほっ……。
最近あった出来事を教えていただけますか?
そうですね……。 一昨日、執事が全員顔を出さなくなりました。 袋越しの影どころか、話し声すら聞こえませんでしたよ。 えっ……ほっ……。
コッペパンさんの事を知りたいので鏡であなたの姿を確認して形や大きさを教えていただけますか?
鏡……。は近くにはなそうですね……。 ホコリだらけにならないように床に近づいて、その光の反射でなら見れそうですが、どうしますか?
貴方は屋敷で作られたごく普通のパンですか?他のパンも貴方と同じ様に動けましたか?
屋敷……では作られていないのではないかと思いますが、私自身、そこのところは曖昧なのではっきりとは答えられません……。 あ、でも他のパンも動けますよ!執事がいた内は動く必要がなかったから動いていないだけで。
あなたはご主人に食べられたいんですか?
そうですよ。 お皿の上に乗ったらそのあとはパンの宿命を果たして終わりです。
主人の部屋までを観察して変わった箇所あるいは誰かいたり何か聞こえたりしたら教えて下さい。
やはり、ドアは壊れて開いているようですね。廊下も所々に崩れた柱等が散乱しています。 しかしここからでは、ドアと同様に崩れてきた瓦礫もあって中まではよく見えません……。恐らく行けば私の体はゆうにはいる隙間はありますが、この距離で様子をうかがうのは難しそうです。
ご主人の事を中心に屋敷の人間について分かっている事を詳しく教えて下さい。
ご主人はこの屋敷のみならず、絶大な力で覇権を握る、言うなれば時の権力者でしょうか。 世界中の方から慕われ、尊敬されています。 あ、あと、ご主人は厳密に言えば人間ではありませんよ。
物騒と感じたのは何故ですか?あなたが屋敷にいる間ずっとそうですか?
聞いたところによれば、最近この世界中のあらゆる方々が戦地に赴き、そして敵共に殺されているのだそうです。
パンの他にも喋ったり動いたりするものを知っていますか?
大抵のものはしゃべるのではないでしょうか。 元々私の近くに独り言がうるさい奴もいましたし、それに執事もなにも感じていなさそうでしたから。 まぁその時はそれがパン仲間だとは知りませんでしたが……。
26 人間ではない?具体的にどのような存在なのでしょう?
なんと言えばいいのか……。 私も的確な表現が見つかりませんが、とにかく人事を越えた存在なのです。
近くに助けてくれそうな存在がいるかもしれないので呼び掛けてもらえませんか?
近く……。あの部屋の中のご主人と敵(?)以外、誰もいないと思いますが……。 おーーい!
28,30より、屋敷で喋る物に会った事があるという事ではないのですか?あなたより大きい何かに助けて貰えれば色々楽になるかと思ったのですが。
すみません、今日以前の話です……。 パン仲間に声をかけるのであれば、またあの貯蔵庫まで戻る必要がありそうですが、いかがしましょう?
31,それが分かれば充分です。取り敢えず主人の部屋まで進んで下さい。
わかりました! 二質問も経過しない内に着くはずです! えっ……ほっ……!
あなたはいつから屋敷にいるんでしょうか?一番古い記憶は思い出せますか?
む、古い記憶ですか……。 今まで通ってきた道をたどってあの部屋、貯蔵庫に運ばれた……ような気がするのですが……。 そのぼやけた記憶だけが私のもっとも古い記憶ですね……。
部屋の中の様子を伺える限り教えて下さい。
ご主人が敵と戦っております。 今はご主人が優勢ですね。しかしやはり疲弊はしているようです……。 特に剣を持った人間が一番強そうです。この男の攻撃はご主人にも堪えるようですね……。
26 29 34 もしや、あなたのご主人は魔王ではありませんか?その剣を持った敵とやらは勇者で、ご主人を倒しに来たのではないでしょうか?
! そう!その言葉ですよ!その表現を忘れていた! はい!ご主人は『魔王』なのです!
周囲の状況を報告して下さい。部屋から音は聴こえますか?その通路しかありませんか?
今瓦礫が崩れて入り口を塞いでしましまいました! 音くらいなら、ギリギリ聞こえます……! 通れるような道は……もうありません。
取り敢えずその場で変化を感じ取れるまで待機して下さい。
かしこまりました。 ……。…………。 幾分か時間が経過しましたが、戦闘は続いています。
部屋からどんな音が聴こえますか?
聞こえたものをそのままお伝えしますね。 ご主人『ふん、少しはやるようだな。 よかろう。力を40%開放してくれよう。』 敵の誰か『な、何ぃ!?』 敵の誰か『まだ本気じゃなかったというの!?』
ここに居ても出来ることが無さそうなので貯蔵庫へ戻ってみて下さい。
かしこまりました。 最低でも5質問経つ間は移動しています。
独り言が多いやつはどんな事言ってたか覚えてますか?
覚えている範囲で申しますと……。 『やつらの進行がこの世界に入って急に早くなった』 『次々部下が倒されていく。 このままでは我々のような側近すら倒されかねない』 等の台詞を多くこぼしていた気がします。
がれきを何とか出来そうな仲間はいそうですか?
仲間、そもそも私に仲間は一人もいませんが……。 いるのは、こうして指示をくださる皆さま方だけです。
魔王はこれからどこへ向かうのだと思います?
やつらを倒した後は、たぶんこの世界の再興に従事なさるのでしょう……。
核心あなたが元々人間だったって事はないですか?
え、え!? いや、私にはそれはないと思っていたのですが……。 でも、パンの癖に焼かれた後の記憶がないことといい、パンを作るような部屋でないご主人の部屋から連れて来られたことといい……。可能性はありますね……。
コッペパンさんはここではない別の世界の存在を聞いたことがありますか?
別世界の存在そのものは、あまり話にも上がっていなかったように思いますが、それを考慮せねばわからない内容のことは言っていた気がします
魔王が殺されて食べてもらえない場合どうしましょうか?
む、それはまた難しい質問です……。 今の私はパン。それ以上でもそれ以下でもなく、まして人間として生きた記憶もそのとき感じた感情も、私は知らないわけですから……。 しかしまぁ、何とも言いがたいですが、人間なら食べられたくないでしょうし、諦めるかもしれませんね。
あなたが魔法で呼び出されたか、パンに変化させられたかを疑っているですが、その辺の記憶はありますか?魔方陣の真ん中に立ってたとか
全く記憶にありません……。 お役にたてず申し訳ないです……。
貯蔵庫の中にパン以外の物で話せそう使えそうな物はないですか?その辺のパンにも手伝わせましょう。食べてくれる人のピンチですから
かしこまりました! しかしパン以外と言いましても、ここにはパンの類いしかおりませんが……。
同じく魔王の部屋から来たパンはいますか?いたら一番古い記憶を思い出してもらって下さい
少し聞いて回ってみます。少々お待ちください……。 ……。 …………。 眠っている様子の者が多かったので、起きている五つのパンに聞いてみましたが、全員ご主人の部屋から運ばれた記憶があるといっています。 話を聞いたパンを具体的に言いますと、コロネ、食パン、クロワッサン、あんパン、揚げパンです。
今からパンの皆さんを起こして集めて魔王の部屋に行きませんか?敵が負けてパンにされるところを見られるかもしれませんよ?
『今日はお前の日だろ?俺はまだ食われたくねー』 『眠い……』 『そもそも俺らパンだろ? 主人が何してよーが問題ないじゃん』 などなど消極的なパンが多い中、クロワッサンさんだけは 『乗った!』 と言ってくれました。他の方にももう一度声をかけてみましょうか?
いっときましょう。やっとまともに会話出来る相手がいたので何でもいいから話を聞いておきたいです。
わかりました! ……。 …………。 食べられることを嫌がるコロネさんと、半寝の揚げパンさんは反応が変わりませんでしたが、食パンさんには『自分の生まれが気にならないのか』と言ってみると割りと食いついてくれました。 来てくれるそうです。 あんパンさんは揚げパンさんが行かないなら行かない、と言っています……。
ではパーティも組めた事ですし魔王の部屋に再挑戦しに行きましょう
かしこまりました! また5質問ほど移動します。
パンさんの中で、以前にも襲撃があったなどの記憶を持った方はいませんか? もしいたのなら、その後に貯蔵庫にパンが増えた~とか、変わったことがあったか教えていただきたいです。
食パン「……特に覚えてねーな。 襲撃の話は聞いたが、全部城の外の話だったはず だぞ」 クロワッサン「うんうん。俺もそうだったと思う。 つーかさ、俺らの大抵は回りにパンがいたって 事実すら知らなかったし。」 食パン「俺は知っていたぞ。」 クロワッサン「『耳があるから』ね? なんちって」
新しくお仲間になった二人(?)は何が出来るのでしょう。コッペパンさんと変わらないのでしょうか。三人そろったことで新しくできるようになったことかありますか?
三人で出来ることですか……。 これだけ集まれば、多少の瓦礫なら押しのけられ…… クロワッサン「それは絶対にごめんだ! 体が粉まみれになっちまうだろ!」 ……だそうです。特にできることに変わりはありませんね……。
全員ご主人の部屋から来たと言っていましたが、その人が魔王と分かったのはいつ?どうして?魔王でも驚かない?
┏だ」 全員「「「魔王特有の禍々しいオーラ┫ですね」 ┗だね」
最初に主人の部屋から運ばれてから何日経ったか分かりますか?体感的なものでもいいです
そうですね……。 大体25ぺノンは経過していると思われますが……。 あ、日にちで言った方がよろしいでしょうか? およそ125日です。
パンの皆さんにお願いがあるのですが、それぞれの姿を観察して教えてくれませんか?
食パンについて クロワッサン「食パンとは言っても、一切れだね。 イカス耳と対照的に真っ白い断面がイケメンの象徴ってや つ!?♪」 ……要するに普通ということです(汗) コッペパンについて 食パン「なんの変鉄もない、背面のきれいに焼けた色と腹部の鮮やかな 色のコッペパンだ。」 クロワッサン「守ってあげたくなっちゃう、可愛い子系の子!」 こら!可愛いなんて言わないでください!(*`エ´)
屋敷にはパンしか食べ物がありませんか? 他の食べ物の存在を見たり聞いたりしていたら教えて下さい。
クロワッサンについて 食パン「表面にパリサク感がありそうな見た目だな。 節と節の繋ぎ目部分を見るに中はふわふわなんだろうと想像がつく。」 つまり普通のクロワッサンですね。 クロワッサン「なんだよー、面白くねーの」 他の食べ物ですか? クロワッサン「そういや前……」
前の時と比べて変化はありますか?まだ先では戦闘が続いているようですか?
……! 『ぐおッ!こんなことが!』 『ぜぇ……はぁ……』 敵もご主人も疲弊しているようです……!もうすぐ終わるかもしれません!
もうすぐ、なら歌でも唄って待ちましょうか。さぁマイクをどうぞ
え、ま、マイク……? それが何だかよくわかりませんが、とにかく歌うのに必要なものなのですね。 歌えば、いいんですか……?では……。 ♪青空に~『ぐワァァァァアァァ!!』
そう言えば今日がコッペパンの番だと知ったのは何故ですか?
実は昨日、執事が 『明日はお前だな』 といって私の袋を触っていたので、それで判断したのです。 『うおぉぉぉぉぉぉぉぉッ!』 あ!ご主人の叫び声が……!
答え
た、助かった……のか。
魔王に捕らえられ、檻に入れられたと思
ったら、何か呪文を喰らったみたいで……
そこから記憶がない……。
いつの間に檻から出されたのかわかんね
ーけど……。
まぁ、勇者様ご一行が魔王を倒している
し……。いっかな!』(37歳男)
元食パン『あうぅ……。
ビェェエエエエエエン!怖゙がっだでずゥ゙ゥ゙
ゥ゙ゥ゙ヴ勇゙者゙様゙あぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!
ヽ(;゚;Д;゚;; )』(27歳女)
元クロワッサン『……しかし不思議じゃ。
なんだか、若返っておった気がするぞ
よ。』(76歳男)
正解:
本当の目的は人間に戻ることだが、コッペパン化した人間はそれに気づいていない。そこで、コッペパンは元人間であることを理解し(これを満たしていない場合は1を満たしてもクリアにはならない)、
1. 主人(魔王)が勇者に倒されるまで皿に乗らずひたすら待つ(『待つ』という質問×5回か75質問経過。併用する場合は一回につき15質問経過)
2. 勇者パーティが魔王の食べ物化攻撃を受けた後(勇者VS魔王の戦闘が始まるのが15質問目。それから35質問目までに魔王のいる大広間に侵入し、『待つ』という質問×1回か50質問目を迎えるとイベント発生)、僧侶が回復魔法を撃った瞬間突撃する。
上記1. や2. といった方法を使い人間に戻す。
(1. の場合はパンの正体が人間だと見抜いた質問に、2. の場合はパンを回復魔法に当たりにいかせる質問に正解を付与)
設定:
このファンタジーワールドには、三つの異なる世界があり、それぞれを隔てる境界線がある。
一つ目は天界。神や天使のみがそこに暮らし、人間はいない。
二つ目は地上界。人間のみが暮らし、この世界を治めるのもまた人間である。勇者一行はこの世界出身。
最後に三つ目は魔王界。今回の舞台はこの世界である。
この世界を統治するのは、魔王(『ご主人』)で、神に近い属性を持っているのだが、住民の9割りは人間(ここで言う人間は「神や天使ではない、知能を持った生物」という意味)で、残りは堕天使というちょっと変わった世界。
領地を広げるため、人間界に戦争を仕掛けたが、逆に魔王界存亡の危機に陥る。
魔王は人間界から人質として幾らかの人間を拉致し、食物に姿を変えて貯蔵庫にて監禁していた。
本来あの貯蔵庫の扉は厳重にロックされており、パン化した人間を魔王は食べるつもりがなかったのだが、勇者の侵攻により農家などの役割を果たした魔王界の住民までも殺され、魔王界での食物の流通がストップしたことで、城の魔王や人間、堕天使(四天王)、そしてペットのケルベルスが十分な食事をとることができなくなった。
なので、ドアのロックを解き、やむなく人質パンを少しずつ皆で分けあって食べることになっていたのだ。
魔王界の食べ物はしゃべるし動くのが当たり前なので、魔王の魔法でパン化した人間にも意思があり、動けた。人間の頃の記憶はほとんど失われており(魔王の部屋がどこかなど一部のみ残っているようだが)、精神状態も人間の頃のそれは一切影響していないため、パンとして過ごした記憶がパンたちのすべてである。なので、食べられることはパンとしての宿命と思い素直に食べられるものもいれば、むしろ喜ぶもの、そして当然嫌がって暴れるものもいた。
なので力の強い四天王が、まるで執事のようにパンを魔王の部屋に運んでいたのである。
今回のお話は、今日食べられる予定となっていたが、運んでくれるはずの四天王が全員戦闘に敗れ、食べられるのを今か今かと待ちわびていたコッペパンが我慢できず外に飛び出した、というお話だったのだ……。
— 不安定の極み、お許しください!
参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。
💬 参加者チャット
まだ発言はありません。
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