ウミガメのスープ

仲がいい仲たがい

作者: タカスガタイキ

ウミオとカメオは、仲のよい友人同士だったが、その日は互いをひどく罵り合っていた。
そんな二人を、周囲は止めるどころか大声で囃し立てた。
かと思えば、数分後にはウミオとカメオは肩を組んでけろっとしていた。

※状況を補完してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

ただの酔っぱらいどもですか?

いいえ。でも、酒は入っていたかもしれません。

?

性別は重用ですか?

性別によらず成立しますが、ウミコとカメコよりはウミオとカメオの方が自然という意味で、はいいいえ。

はい

登場する生物は人間のみですか?

はい。

いいえ

そういう劇ですか?

いいえ。劇ではありませんでした。

?

肩を組んでけろっとしていた

仲直りといえるのか判断が難しいですが、ここははいにしておきます。

△

周囲の人達は二人の知り合いですか?

はいいいえ。知り合いもいたかもしれませんが、初見の人もいたと思います。

いいえ

罵り合っていた時、心からお互いを罵倒していましたか?

いいえ。二人は心から罵倒してはいませんでした。

いいえ

罵り合いはそもそも喧嘩ですか?

いいえ。喧嘩目的でおこなわれる場合もありますが、出題ケースでは喧嘩ではありませんでした。

?

核心ラップバトルですか?

スナイプ…されるだと…。

★

答え

ライブ会場でラップバトル大会をしていた。

----
※以下、特におさえる必然性はない詳細。


個人出場しているため、同じラテシンサイファー組のウミオとカメオが三回戦で当たった。
ライミング主体のウミオと、フロウ重視のカメオ。
両者のスタイルは好対照で、二人の対戦に観客は大いに沸いた。

8小節3本勝負で、後攻をカメオがとった。

不利な先攻からスタートすることになったウミオ。
しかも同門対決でワードチョイスが難しい。
厳しい幕開けだったが、そこはさすがの実力だ、コンスタントな押韻でうまく口火を切る。

一方、にもかかわらず、場の流れは、むしろカメオが掴んでいた。
うねるようなフロウが、観客を惹きこんでいく。

両者の実力は拮抗していたが、決め手は3本目先攻ウミオの3~4小節目。

「お前なんざウミガメのスープ、俺が皿そっくり食べます」

のくだりは、まさにパンチラインだった。

最終ジャッジで、観客はウミオを選んだ。
バトルの後、ウミオとカメオは肩を組んでお互いの健闘をたたえた。

結局ウミオはその後も勝ち進み、大会を優勝した。
賞金の使い道はまだ決めていないが、今年二人はクルーを組み、春には8曲収録のミニアルバムをリリースする予定とのこと。
そちらも期待が持てる好勝負だった。

(文責・週刊ラテシンラップ編集部)
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