ウミガメのスープ

父親失格

作者: しおまる

ある秋晴れの日
今日は、夫と嫁の三男、カメオの運動会

次は、カメオの出場するかけっこの種目だ

夫と嫁は、カメラをカメオの方に向け、いまかいまかと待っていた

カメオがかけっこで走りだしたが、1番早い子になかなか追い付けない
嫁は2番のカメオを応援していたが、その時なぜか、夫は心の中で、4番を応援していた

結果、嫁の応援もあり、カメオは1位になった
対して、夫が応援していた4番は、3位だったという

嫁は結果に大満足!
そしてなぜか、夫も結果に大満足だったという

一体なぜだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

核心夫はラジオで競馬の中継を聞いていて、大穴が当たったので大満足でしたか?

おわー!ナイススナイプ!

かけっこはリレーでしたか?

関係ありませんでした~

夫が満足したのは四番の結果ですか?

そうなんです~

カメオの兄弟は重要ですか?

関係ないです~

夫と4番の子は知り合いでしたか?

関係ないんです~

4番の子が、カメオのゴールの瞬間に被ってしまいそうな位置に居ましたか?

おー、なるほど

答え

今日は三男のカメオの運動会
三男ということもあり、息子の運動会にはあまり興味のない夫
そんな夫の興味は、スマホに向いている
スマホの画面には、競馬の中継が映っていた

そう...今日は競馬のラテシン賞
大きなレースのため、絶対に当てたいと思っていた

カメオのかけっこが始まるとき、ちょうど夫の見ていたレースも、出走準備を迎えた

隣で嫁が、カメラをカメオに向けている
夫はスマホのカメラをカメオの方に向け、画面を食い入るように見つめた
もちろん、カメラのアプリなど起動させるはずもなく、画面には競馬中継が映っていた

かけっこが始まると同時に、レースも始まった
嫁の声援を隣で聞きながら、夫は心の中で4番を応援していた

(俺の買った馬券は、2-3-4!いま2番の馬が1位、3番の馬が2位だから...4位の4番が3位になれば...大当たり!)

「カメオー!がんばれー!」
「(うおぉぉ、4番頑張れ頑張れ頑張れ...)」

応援の結果、夫の応援してた4番は3位に
馬券2-3-4は、見事大当たりしたのだ

「パパー!ママー!みてた!?僕一番だったよー!」

「みてた!カメオすごいね~!」
嫁に誉められて嬉しそうなカメオ

上機嫌の夫もカメオを誉めた
「よく...頑張った...‼ 今日は帰りに、寿司でも食べにいくか!」

「わーい(*´▽`*)♪パパ大好きー!」

こうして、父親としては失格だが、父親としての威厳は保った夫であった
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