ウミガメのスープ

【スペーストラベラーミツル第211話】アイ星にて

作者: SoMR

その星の頂点捕食者は地球人とさして変わりはないが、
唯一異なるのは目が2個よりも多くついている点である。
地球の感覚では若干のグロテスクな印象を受けるが、
旅人である私にも非常に友好的で穏やかな人々であった。

ほっとしながら調査を行う。
興味深い事に、単純に沢山あると思っていたアイ星人の目の個数には規則があるらしい。
街を歩くアイ星人を遠目から観察すると、
1...2...3.......頭の裏側に回って8...9...その数12個。
男女関係なく12個、子供らしきアイ星人も12個。

その後、広範囲に及ぶ調査を行ったが、アイ星人は全員12個の目を持っているようだった。

これは良い調査結果を得た、と満足しながら異星の夜を楽しむ。
仲良くなったアイ星人のゼイラと酒を酌み交わした。


「いやあ、素晴らしい星ですね。」
「ありがとうございます。小さい星ですけど、自慢の星です。」
「それにしても、目が12個あるというのは素晴らしいですね。地球人みたいに2個じゃ自分の後ろは見えないですから。」
「えっ…あっ、はい、そうですね。」
私は単純にお世辞を言ったつもりだったのだが、
どうも歯切れが悪い返事。
少し小声になってゼイラが続ける。
「あの…そういう事はあまり皆の前で言わない方がいいです。コンプレックスに思っている人もいるので…。地球人は皆、目が2個あるのですか?」
「ええ、そうです。」
「それは、羨ましいです。」


私は何故コンプレックスに思う必要があるのかと疑問だったが、その後ゼイラは私にそっと理由を教えてくれた。

一体どういうことだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

アイ星人の12個の目は,12個全てがそれぞれ視力を備えていますか?

NO

アイ星人の目は、本当に全員12個ですか?

YESNO

12個の目の間隔は全員ほぼ同じですか?

どちらでも構いません

はい

本来コンプレックスとは比較対象がいて生じるものと思います。アイ星人には用紙を比較する対象がいたのですか?

YES ミスリード注意

はい

私以外が観察しても、アイ星人の目は12個に見えますか?

YES

いいえ

アイ星人は実は盲目ですか?

NO

アイ星人の眼球は、地球人に比べて大きいですか?

関係ありません

核心アイ星人が持つ目の数には1~12の個人差が有り、コンプレックスなどによる差別をなくすため、義眼を含めて全員12個で外見を統一していますか?

解説はNOですが、本質部分は正解です!皆で差別を無くそうという意識では無かったようですが。

いいえ

コンプレックスなのは目が多いことですか?

NO

いいえ

アイ星人は目が1個しかないのをコンプレックスにしており,偽物の目を11個くっつけていましたか?

NO

4 昔アイ星人の目は12個ありましたか?

昔と変わりありません

いいえ

アイ星人はいつもほかの人と目が合ってしまって目のやり場に困りますか?

NO

いいえ

アイ星人は半透明なため、目が後ろからでも12箇所から見えるのを気にしていますか?

NO

いいえ

アイ星人のコンプレックスは地球人と比べたものですか?

NO

生まれた直後のアイ星人の目は12個ありますか?

YESNO

いいえ

アイ星人は何かをきっかけに目が増える性質がありますか?

NO

答え

アイ星人の目は12個または13個であり、種族によって異なっている。
13個目の目は禍々しいほどの真っ赤なものであり、「悪魔の目」と呼ばれ、13個の目を持つ種族は迫害されてきた歴史があった。

今でも13個目の目を持つ事がバレると差別され、過激派から攻撃を受ける事もある。

そのため、近年では13個の種族も一つの目は自分の髪や帽子等の衣服、または特殊なテープで隠すようにし、見た目は12個の目を持っているように装っていたのだった。

私はゼイラに「沢山目を持っている」事を褒めたつもりで「12個あるのは素晴らしい」との発言をしたつもりだったのだが、
この星であの様な発言をすると「12個ある」という事が素晴らしいとの意味で捉えられてしまうらしい。

そしてゼイラは「地球人は皆、目が2個あるのですか?」と私に聞いたが、これは『皆』同じ目の個数である、というのが羨ましいという意味だったようだ。



私は非礼を詫びた。
すると、ゼイラはその長い髪をかき分けて、肌の色と同じ色のテープを剥がし、私にだけそっと13個目の目を見せてくれた。

それは、黒みがかった深い赤い色で、瞳の奥が何処までも広がっていそうなくらい澄んでいた。
今まで見たどんな宝石よりも美しいその悲哀に満ちた瞳と、私は言葉も忘れて見つめ合っていた。



要約:アイ星人は12個目を持つ種族と13個目を持つ種族がいる。13個目を持つアイ星人は差別されてしまうため、13個目の目は普段は隠している。
私が沢山目があって素晴らしいという意味で言ったつもりの、「12個の目があるのは素晴らしい」というのは「13個でなく12個あるのが素晴らしい」という差別的な発言に捉えられてしまった。

— 大人気シリーズ久々の復活!

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