なぜか。
【ウミガメ】【闇スープ】

ウミコは「私のこと好き?」と聞きましたか?

NO もっと当たり前のことです。

カメオは健康ですか?

NO [良い質問]

カメオに当たり前のことを確認しても答えが帰ってこないので、悲しみましたか? [編集済]

NO カメオは返答しました。

ウミコは「いつまでも一緒にいてくれるわよね」と言いましたか?

NO

カメオが男だよね?と確認したらなんと女でしたか?

NO

カメオは病気で当たり前のことを忘れてしまったのですか?

YES カメオは記憶喪失になりました。 [良い質問]

当たり前のことを確認したら、当たり前じゃない答えが帰ってきたので悲しみましたか?

YES 当たり前じゃない答えではあります。カメオは当たり前のことを覚えていませんでした。[編集済] [良い質問]

カメオのお墓に向かって元気か訊いたけれど当然返事がありませんでしたか?

NO

ウミコのことなんて全然覚えていないからですか?

YES [良い質問]

結婚記念日を聞いたら覚えてなくて、それさえ忘れてしまったのかと悲しみましたか?

NO そもそも……。 [良い質問]

カメオは自分自身のことすら忘れていたので悲しかったですか?

NO 自分自身ではなく、ウミコとカメオの関係に関することでした。

カメオの記憶が戻ってきていないので悲しみましたか?

NO 「戻ってきていないので」というわけではありません。

カメオは、カメコのことを忘れてしまっていたので、もう愛されてはいないと思って悲しみましたか? [編集済]

NO

夫であることを忘れているからですか?

正解です。 [正解]
「カメオ! 事故にあったって本当なの!?」
「うん。でもまぁ命には支障はなかったし、大丈夫だよ」
カメオはベッドに横たわり、頭に包帯を巻いていたが、どうやら元気そうだ。
「よかった……あなたが死ななくて……」
ウミコは安堵し、覆いかぶさるようにカメオを抱きしめた。
「ところで、君はだれ?」
「えっ……? なにを言ってるの? 私はウミコよ」
ウミコは驚いて、まっすぐカメオの目を見た。ウミコはこんなよそよそしいカメオの目は見たことがないと思った。
「ウミコ? 悪いけど、どこかで会ったかな?」
カメオは繕うように苦笑を浮かべた。
「とぼけないでよ、私はあなたの妻よ?」
ウミコは言ってみて、変な言葉だと思った。こんな当たり前の言葉を自分が口にしているのが信じられなかった。
「君が……ぼくの妻……?」
訝しげな夫の返答で、ウミコはすべてを理解した。湧き上がる悲しみが、遅れて彼女を満たした。