亀夫君問題

そして誰もいなくなった。

作者: KUZUHARA




中山真美「娘が引きこもりがちになった理由を調査してほしいの」

(スープパートナー:松神さん
 テストプレイ:みんさん
 ご協力ありがとうございました)

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

娘さんは何歳ですか?

中山真美「22才よ」

娘さんの趣味は何ですか?

中山真美「読書ね」

息子さんはいますか?

中山真美「いいえ」

真美さん、貴方の娘さんを含む家族構成を教えてください。

中山真美「私と、主人の誠司と、娘の咲の3人家族よ」

晩御飯は家族一緒に食べますか?

中山真美「いいえ。咲には私がご飯を持って行ってあげるわ」

引きこもり始めたのはいつからですか?

中山真美「先月ね」

最近、何か変わったことはございましたか?

中山真美「変わったも何も――咲は家出から帰ってきてすぐに、引きこもってしまったわ」

先月は何月ですか?

中山真美「4月よ。ついでに2016年」

誠治さんはどんな方ですか?

中山真美「不動産業を営んでいるわ」

先月大きな出来事はありましたか?

中山真美「家出から帰ってきたことね、それはもう、もちろん」

何で家出してたんですか?

中山真美「さあ、わからないわ」

娘さんは新卒生ですか?

中山真美「いいえ、1年間いなかったから、今もまだ大学生よ。一応ね」

何か月家出してましたか?

中山真美「12ヶ月よ」

咲さんはいつから家出していたんですか?

中山真美「1年前ね」

娘さんと会話はありますか?

中山真美「いいえ。あまりないわ。でも、会話には応じてくれるわよ。もちろん、部屋から出てはくれないけれど」

12 咲さんの大学での交友関係など、御存知でしたら教えてください。

中山真美「私はよく知らないけれど、友達もたくさん居たみたいよ」

咲さんは就職活動はされていたのでしょうか?

中山真美「それなりにしていたんじゃないかしら。スーツ姿もだんだんと様になってきていたのに、ねえ」

家出してる間咲さんとは連絡は取れていましたか?

中山真美「いいえ。取れなかったわ。まったくね」

咲さんを愛していますか?

中山真美「もちろんよ。娘を愛さない親などいないでしょう?」

誠司さんは何時に家を出て何時に帰りますか?

中山真美「そうね。朝の8時に家を出て、夜の11時に帰ってくるわ。今日は休日だから家にいるけどね」

誠治さんのお話を伺うことはできますか?

中山真美「いいわよ」

では誠治さんに。咲さんが家出していた間の真美さんの様子はどうでしたか?

中山誠司「……取り乱していたな……」

誠司さん 奥さんはどんな人ですか?

中山誠司「妻は……妻は、いい妻だよ。家の仕事を良くやってくれている……」

誠治さんに。家出する前の咲さんの様子を教えてください。

中山誠司「咲……咲…………ああ、咲か……。咲は、家出する前、……焦っていたような気がする」

咲さんが家出する前と帰ってきた後で他に変化はありましたか?

中山誠司「咲が帰ってきた時は、……暗くなったな……」

咲さんは大学に入っていないのですか? 休学中?

中山誠司「……休学中、だ」

家族に病気をしている人はいますか?

中山誠司「病気をしている者……は、いない……」

誠司さんはくたびれているように見えますが、なぜですか?

中山誠司「……娘は……娘はもう、死んだのだ――もう、話しかけないでくれ。ああ、許してくれ――愚かな私を――」

ちょっと咲さんの部屋に入らせていただきますね (何としても入らなければ)

中山真美「何よ――。真美は生きています。通せません」

(真美さんに話しかけて)娘さんは亡くなった、と誠司さんがおっしゃっていますが?

中山真美「いいえ! 娘は生きています! ご飯だってちゃんと減っているし、声も聞こえるわ!」

台所に入り普段洗われている皿、箸が何人分か見ます。

あなたは台所に入り、それとなく観察してみた。しかし、すべて綺麗に片付けられ、新たな発見は特になかった。

咲さんとの思い出をいっぱい聞かせてください

中山真美「明るい、いい子よ。ピクニックのとき、私に……」

娘さん、家出前に通院されていましたか?

中山真美「いいえ、娘は元気でした」

咲さんが家出から帰ってきた時のこと、聞かせていただけますか。どんな服装だったかとか。

中山真美「そうね……。服はボロボロだったわ。少し、泥っぽかった」

誠治さんの部屋って、入れますか?

中山真美「ええ」

一年前と同じ服を着ていましたか?

中山真美「ええ。同じ格好だったわ」

ピクニックで何かありましたか?

中山真美「サンドイッチを分けてくれたの」

体に傷はついていなかったですか?

中山真美「ところどころかすり傷はあったわ」

咲さんが生まれた時のことを聞かせてください。

あなたは中山真美の話を聞いた。しかし、思い出話だけで、特に手がかりはなさそうだ……

24 とのことですが、真美さん、心当たりはありますか?

中山真美「ええ。確かに真美は焦っていたわ。そもそも、焦っているみたいだったって、私が夫に言ったのよ」

16 咲さんに恋人はいらっしゃいましたか?

中山真美「いいえ。娘に恋人はいないわ。きっと。門限だってきっちりと守っていたし、家出したときも家にボーイフレンドからの電話はなかったもの」

誠治さんはなぜ娘さんが死んだと思っていると思いますか?

中山真美「知らないわ――知らない。まったくわからないわ!」

…そういえば。娘さんは1年も家出されていたのですよね。当然かとは思いますが捜索願などは出されましたよね?

中山真美「もちろんよ。でもまあ、結局自分で帰ってきたけど……」

誠治さん、真美さんは記憶喪失ですか?

中山誠司は依然として気絶したままだ。この様子だと中山誠司が起きることはないだろう。

咲さんと、私で、ちょっとお話できますでしょうか?

中山真美「――何よ! そんな、執拗に、私が嘘つきだとでもいいの!? いいわ! 咲の姿を、見せてあげます――!」

咲さんから家出の理由って聞きました?

中山真美「いいえ。聞いていないわ。教えてくれないもの」

娘さんは一年前何で出かけましたか? バス? 自転車?

中山真美「さあ? 交通手段はわからないわ」

咲さん、真美さんについてどう思いますか?

中山咲「お母さん……は、いい人、だよ……」

あなたは本物の咲さんじゃないでしょ?

中山咲「……わたしは……中山咲……だよ……。あなた、誰なの……?」

部屋の様子を見ます。

あなたは中山咲の部屋を見渡した。ピンクの壁紙に覆われたファンシーな部屋で、とても女の子らしい部屋だ。特に収穫はありそうもない。

<娘さんが死亡したかどうかを、役所や近所の人の話などを聞いて調べる>

あなたは中山咲について調べた。中山咲の死亡届は出されていない。

あなたは死んだ咲さんの代わりにここにとらわれていませんか?

中山咲「……知らない。違う。ここは私の部屋だもの」

ふーむ、マミさんに確認ですが、貴女は引きこもりの咲さんを、外に出して、社会に再び関わらせたい、という考えで良いのでしょうか?

中山真美「いいえ。真美がどうして引きこもっているのか、その原因を知りたいのよ」

中山さん、あなた娘さん殺害したこと覚えてないでしょ?

中山真美「失礼ね――! 私は、娘を、殺してなんていません! 元にここに咲はいます!」

咲さんはなぜここに引きこもっているのですか?

中山咲「……いや……泣き声が、甲高い泣き声が、夜、泣き声が……怖い、怖い、怖い……」

咲さんこんな話でごめんね、昔ピクニック行った時お母さんにサンドイッチ分けてあげたの覚えてる?

中山咲「ええ……覚えているわ……」

私達の前に、咲さんについて調べに来た方はいますか?

中山真美「いいえ。いません」

この「咲」と名乗る女性はアンドロイドですかね?

中山真美「何よ……娘はちゃんと、血の通った人間よ!」

<中山咲が生存しているかどうか(生まれているかどうか)を、役所や近所の人の話などを聞いて調べる>

あなたは中山家の戸籍を調べてみた。中山咲は存在していた。

55 真美さんはその声を聞いたことがありますか?

中山真美「いいえ……そんな声は、聞いたことないわ」

わかりました。咲さんは恐らく一年の家出の間に怖い目に会い、安全な家でしばらく過ごしたい、という考えなのでしょう。心配することはありません。そっとしておいてあげましょう

中山真美「そもそもどうして家出したのかが分からなくっちゃ、また咲が家出してしまうかもしれないじゃない。まだ娘が何故怖い思いをしているのか、それが解明されていません」

真美さん、咲さんが精神障害ではないのでしょうか?

中山真美「咲が精神障害……? 1年前はあんなに正常だったのに……」

真美さん、咲さんは過去に妊娠していたことがありましたか?

中山真美「まさか――妊娠なんて――!」

<中山家の戸籍を祖父や祖母なども含めて調べた>

中山家に怪しいところはない。

誠治さんの言う「咲」さんとは咲さんが妊娠していて流産した子供の名前だと思うのですが。

中山真美「……何よ……咲が妊娠していたっていうの……」

誠治さんと咲さんの関係(家出前の様子)を真美さんに聞きます。

中山真美「主人と咲はとても仲が良くて……部屋で二人で遊んでいたりしていたわ……」

真美さんは家出ではなく、駆け落ちをしたのではないですか?

中山真美「……わからないわ……」

核心中山誠司と関係を持ち、妊娠。逃げるように家を出た後、出産したが、生まれた子は死亡。家に帰宅後、再度中山誠司と関係を持たないように引きこもる、という所で如何でしょうか?

中山真美「そ、そんな……主人と娘が……。だ、だったら、咲が怖いといっていたのは……何?」

咲さんは今、失神した誠治さんに対しどんな様子か観察します。

中山咲は部屋でぐったりとしており、中山誠司のいる部屋まで辿り着けるような気力がないようだ。

誠治さんと咲さんの間にできた娘がなくなってしまったのではないですか?

中山真美「そう……なの?」

誠治さんはもしかして咲さんをれいーぷしたのかな・・・・ガクガクブルブル

中山真美「……主人は、そんなことはしません。するとしたら、二人の合意があって――」

(真美さんが咲さんに怒りを見せるようであれば、取り押える準備)

中山真美は呆然としており、暴れる気力もないようだ

ちなみに、引きこもりがち、ということは、咲さんはたまに外に出るのですか?

中山真美「トイレとお風呂くらいにはいくわ……」

核心咲さんは亡くなった赤ちゃんの聞こえるはずのない声が聞こえて苦しんでいるのではないでしょうか?

中山真美「そう……だったの……」

核心ふーむ、生まれた子を死なせてしまったことについて、何かしら、負い目や後悔が、咲さんを恐怖させているのではないでしょうか?

中山真美「………………」

核心28より咲さんの娘さんは恐らく亡くなってしまっているのでしょう。そのことを後悔している咲さんは、赤ちゃんの声が幻聴として聞こえて苦しんでいるのではないでしょうか?

中山真美「………………」

答え





♪One little Indian boy and two little Indian girls went out to dine;
(1人のインディアンの少年と2人のインディアンの少女が食事に出かけた)
♪One run away herself and then there were two.
(1人が抜けだして、2人になった)
♪One little Indian girl travelling in Devon;
(1人のインディアンの少女がデボンを旅していた)
♪Little girl said he'd I'm breed my baby then there were two.
(1人のインディアンの少女は子供を生むといい、2人になった)
♪One little Indian girl going out to lake,
(インディアンの少女は湖に出かけていった)
♪Little girl kills her baby then there were one.
(少女は赤ん坊を殺し、1人になった)
♪Two Little Indians sitting in the dining;
(2人のインディアンは、ダイニングに座っていた)
♪Little girl join two then there were as before.
(少女が2人に加わって、元通りになった)
♪Three little Indians going out to lake.
(3人のインディアンたちは湖に出かけていった)
♪Little girl and little boy suicide in lake then there were one.
(少年と少女は湖に身を投げて、1人になった)
♪Her went out and hanged herself
(彼女は首をくくり、)






and then there were none.
そして誰もいなくなった。

— 最後の一行

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