ウミガメのスープ

やらない善よりやる偽善?

作者: 目

男は審判の間で天国行きか地獄行きかを待っていた。

男の人生のスタートは恵まれていなかった。
酒浸りの父に幾度となく手を挙げられ

それでも男は父が好きだった。
男は常日頃から父より言われていた事がある。

男が行った小さな善行が人に賞賛された事があった。その日から父は男に「人助け」をしろと言われていた。

男は唯一、父から貰ったその言葉を胸に数多くの人助けを行い人々から感謝された。

彼の死後、彼の偉業に敬して銅像まで建てられた。

審判の時、神は言った。

「地獄行き」

男は何故、地獄行きだったのだろうか。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

男のやったことで、幸福になった人と不幸になった人の数は、不幸になった人のほうが多いですか?

NO。過程では不幸でしたが結果としては幸福だっと皆言っています。

はい

天国・地獄は我々が普通にイメージする通りのもの、と解釈して問題ないですか?

YESです。

いいえ

男の人助けで命を落とす人はいましたか?

NO。いませんでした。

いいえ

男は男自身の罪で地獄に落とされましたか?

NO。自身の罪で落ちてはいません。

はい

『その日から父は男に「人助け」をしろと言われていた。』に間違いはありませんか?

YES。間違いありません。

はい

善行と悪行を比べて、善行のほうが多く、大きければ、天国。悪行のほうが多く、大きければ地獄行き。大枠でこういったシステムということで、間違いないですか?

YES。そうです。天秤と同じくです。

いいえ

男の救った人々のせいで男は地獄に落とされましたか?

NO。救った人々はむしろ天国へと祈っていました。

いいえ

地獄の人々を助けるように言われましたか?

NO。男の人助けは強制されたものではありません。

はい

男の父親は重要ですか?

YES。父の「人助けをしろ」の言葉は男にとって最も大切なものでした。

はい

悪いことをすると地獄行き、というシステムですか?

YES。そうです。

いいえ

要知識問題ですか?

NO。特に必要ないかと思います。

男の父が天国・地獄どちらにいるかは、重要ですか?

YESNO。男が父の居場所を知る事はないでしょう。

はい

男は自分の意思で地獄に行くことを望みましたか?

YES。最大限のYESです。

いいえ

男が「地獄へ行きたい」と願えば地獄に行けるシステムですか?

NO。善行と悪業の天秤システムです。

男の職業は聖職者ですか?

YESNO。あまり職業には意味がないかと思います。

男は地獄の人々を救うため、自分の意思で地獄行きを望み、それが審判の神に認められましたか?

一部YES。システム上望んではいけません。

はい

天国の人間は助けを必要としていないので地獄の人々を助けに行きますか?

YES。男の考えはまさにそうでした。

いいえ

男は地獄に行くため、その場で悪行を行いましたか?

NO。その場では悪業を働いていません。

いいえ

男は神に反抗しましたか?

NO。反抗はしていません。

いいえ

男は悪人の替え玉として審判を受けたので地獄に落とされそれは人助けがしたい男の望みに叶いましたか?

NO。替え玉はありませんでした。

いいえ

神は人ではないので神に対し不敬なことを生前行っていましたか?

NO。神に対して不敬は働いていません。

いいえ

男は死ぬときに自殺し、自殺は何物にも勝る悪行なので地獄行きになりましたか?

NO。死因は自殺ではありません。一応老衰という事でお願い致します。

父に命令された『人助けをしろ』という言葉に基づいて人助けをしていたので、偽善であるとみなされ地獄行きですか?

YESNO。偽善でも相手に対しては善が働いていると神は判断しました。しかし、、、

はい

男は父にもう一度会いたいと思っていましたか?

YES。男は会えるなら会いたいでしょう。

はい

男は人間ですか?

YES。人間です。

いいえ

神の息子である男は救えるはずの人間を地獄に行かせている、つまり全人類を救済できなかったという悪行(!)により地獄行き、死後は人類によって聖人として偶像化されたので銅像が作られましたか?

NO。男は人間です。

はい

銅像の存在は重要ですか?

YES。重要です。只の一般人が少しの善行をしただけでは銅像まで立ちません。

いいえ

自殺したからですか?

NOです。

はい

男は特定の職に就く事で人助けをしようとしましたか?

YES。そのような努力もしたでしょう。

いいえ

戦争で相手の兵を多く倒すことで英雄となりましたか?

NO。男は一般の市民でした。なぜそんな男の像が、、、

いいえ

男は犯罪を犯しましたか?

NO。犯罪行為はしていません。犯罪行為は

いいえ

男は教育者でしたか?

NO。

いいえ

男は生前に地獄へ行きたいと思っていたから意図的に悪行を積みましたか?

NO。天国地獄の概念すら無かった様です。

いいえ

銅像がどこに建てられたかは重要ですか?

NO。場所は重要ではありません。

男の銅像はいくつもの数が建てられましたか?

YESNO。銅像の数はあまり関係がないです。

いいえ

1より、結果とは男の死後のことを表しますか?

NO。死後の事ではありません。しかし1は重要な記述をさせて頂きました。

いいえ

男は相手に何かをさせる事でその相手を助けましたか?

NO。男が自らの何かさせる事はありませんでした。寧ろしなさすぎた事があります。

はい

14 善行と悪業の天秤システムで、男は悪業の方が重いと判断されたため、地獄行きになりましたか?

YES。男は悪業に天秤が傾いた為地獄行きになりました。

いいえ

非現実的要素は有りますか?

NO。天国地獄で非現実的ですが、超能力や不思議パワーはありません。

はい

1より 過程における不幸が重要ですか?

YES。とても重要です。答えの最後のピースになります。

いいえ

地獄の人々を救いたいと願うのは、悪いことですか?

NO。悪い事と神は判断しません。

いいえ

男の生前、善行と悪業の天秤システムを使った場合、善行に傾きますか?

NO。悪業に傾きます。

はい

銅像が立った理由は、男の生前の行いに敬して、ですか?

YES。男の生前の善行のみに注目した人々より建てられました。

いいえ

40 過程の不幸を、善行と悪業の天秤は悪行だと判断しますか?

NO。判断しません。あくまで不幸であり男が用意した悪業ではありません。核心に必要な回答です。

いいえ

男は戦争を起こしましたか?

NOです。

いいえ

1 43 男は人を救うために、善行も行ったが、善行と悪業の天秤では悪行と判断されることも沢山行った。男に救われた人々は、善行のみに注目して銅像まで立てたが、死後、善行と悪業の天秤システムによって悪行の方が多いと判断され、男は地獄行きになった、ですか?

NO。男が行った人助けは全て善行と判断されました。人助けは、、、

いいえ

4 男は他の人々の罪も背負いますか?

NOです。

46 男は、善行も行ったが、悪行も沢山行った。男に救われた人々は、善行のみに注目して銅像まで立てたが、死後、善行と悪業の天秤システムによって悪行の方が多いと判断され、男は地獄行きになった、ですか?

ほぼほぼ正解です。大筋はそうなのですが悪業についての説明をお願い致します。

いいえ

男は善人悪人問わず全ての人を助けていたが、結果的に悪人を助けることのほうが多かったから悪行が多いと判断されてしまいましたか?

NO。男は沢山の人を救いました。救った人の性質は善の行為には関係がありません。

いいえ

男は人以外の生き物に被害を与えましたか?

NOです。

いいえ

4 男は他者の罪で地獄に落とされましたか?

NOです。

父は悪行に関係しますか?

YESNO。父親と言うよりは父が男に与えたものが

はい

ヒントより 強運だと思われている事が、悪行に関わりますか?

YES。大いに関わります。非常に重要です。

いいえ

男が救った人は、その前に男が不幸にした人ですか?

NO。男は不幸にはさせていません。直接的な行為は一つもありませんでした。

はい

52 父が与えたものは、「人助けをしろ」の言葉ですか?

YES。その言葉のみを与えてしまいした。

自らの命を蔑ろにすることは、悪行ですか?

YESNO。悪業でしょうが男は命を蔑ろにした事はありません。

いいえ

男は地位の高い人間ですか?

NO。一般人です。

はい

「奇跡的な救出劇」は、例えば、燃え盛る家屋に飛び込み、幼子を救った、などの行為が当てはまりますか?

YES。当てはまります。他にもベランダから転落した幼児を奇跡にキャッチしたり事故車両からの救出など数多くを行っています。

いいえ

男は人助けをするために、放火などで人を窮地に追い込み、それから救出する、というような行為をしましたか?

NO。自らの手で人を落とし入れる行為はしていません。しかし、火災から人を救出した事はあります。

いいえ

はたから見ると幸運のように見えるが、実際は他人を犠牲にしていましたか?

NO。自らの手で人の命を奪う事はないです。

男が作為的に人を助けるように仕組んだとしても、奇跡的に助けたと片付けられてしまいますか?

YESNO。男は寧ろ作為的になにもしませんでした。(作為的行為が物理的な場合ですが)非常に重要です。

はい

男がその気になれば、事件を未然に防ぐことも出来るのに、「人を助ける」ために、わざわざ事態の悪化を傍観していたことが、悪行と判断されましたか?

YES。男は非常に優れた分析能力があった様で事件を未然に防ぐことは簡単に出来た筈です。

核心父からの「人助けをしろ」という言葉を信念の根底に持つ男は、人助けをするために事件の発生・悪化を傍観し、ぎりぎりになってから助けに入った。それは審判の神には悪行と判断されたが、地獄の人々に救いを与えることを望む男にとっては、むしろ望むべきことだった。ということですか?

ほぼ正解です。解答を提示致します。

いいえ

男に人助けをさせるために父が事件を起こす。つまり共犯のような関係でしたか?

NOです。

答え

神は男に問うた。

「汝は人々から感謝され、死後天国へ行けるように祈りも多い、しかし偶然にしては異常なほどに人の窮地に出会えたのは汝の故意によるものだな?」

男は「はい」と頷いた。

「本来ならばその様な事をすれば地獄行きだが、自らの策以外での人助けも多く見られる。またその行為も父への愛に対する渇望から起きた悲しき事。よって汝は天国行きとする。」

神は男にそう言い天国の門を開いた。
しかし、男は首を横に振り天国行きの門へは歩き出さなかった。

「恐れながら神様、私は地獄行きが妥当な人間です。私を地獄に送り地獄行きの誰かをお救いください」

涙ぐみながら言う男を見ながら神は男の心の声を聞いた。



「天国にいったら人助けできないじゃないか」



ある男は思った。

「ベランダから身を乗り出して子供が遊んでいるな。」

先週も見た光景だ。どうやら両親の目は子供に向いていない様で全く注意をしていない様だ。

「しばらくはここかな」

またある時、男は思った。

「あの車、毎朝猛スピードでこの道を行くな」

寝坊癖のあるドライバーなのかいつも猛スピードで住宅地を走っていた。
男は知っていたこの時間帯は通学に遅れた学生が車と同じ道を通る事を。

「どちらも寝坊助だね」

またある時、男は考えた。

「連続放火犯にはパターンがある。次はこの辺りだな」

男の目の前を不審な人物が通り過ぎた。不審な人物からは僅かなガソリン臭がした。

「邪魔しない様に後をつけないとな」


男は父に人助けをしろと言われた。
しかし、人々を救済しろとは言われなかった。

男は今日も人助けというエゴを懸命に行う。

見て見ぬ振りは善なのか悪なのか、判断はしないままに


男にとって人助けは自らの「欲」でした。
神も最初は父の愛を求めた男の健気な行為と判断しましたが、男の心にあるのは「欲」のみでした。
人助けは確かに善行でしたがそれがただの欲ならば悪意に相違ないと神は審判を下しました。
善悪の判断、とても難しく感じます。

— ありがとうございました。

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