ウミガメのスープ

Mystery1:特別なメニュー

作者: サイショウ

◆物語の前に:
※問題となる部分は、「謎解きの時間」です。ご注意ください。
◇この問題は、甘木さんの監修を受けて作成されています。



……さて、この謎を解き明かして見せるよ、シンディ君。



◆前半の物語:
ーーカランコロン……。

「いらっしゃいませ。」

夕食のため、とあるレストランにやって来た、ライナーとシンディ。

不思議な街の一角にある、不思議なレストラン。

ここには、そんな噂が流れていたのである。
いや、この街自体が不思議な事だらけなのだが。

「うん、良い所だね。ちょっと今日は、風が強くて寒かったし。」
「もう、外は夜だからな。これから冷え込む時間帯だ。丁度良かったんじゃないか?」
「だね。さて、そこに座ろっか。」

シンディが席を指差し、2人は、すぐにその席へと座った。窓際の席で、外の景色を見るにはもってこいの場所であった。

「で、何食べる?ライナー君。」

シンディは、席に着くなり、早速メニューを広げて注文を決め始める。

「やけにワクワクしてる気がするのだが……、気のせいか?」
「いや、してるよ?だって……ほら、これ!」
「……?なんだ、これは。シークレットディナー?」

シンディが指差したメニュー。それは、写真がシルエットになっていたのである。
更に、1日の数量と提供時間が限定されている旨と、ある注意書きが記載されていた。

「ん?何か書いてあるな。えーと……、『特別なお客様に限らせていただきます』……?」
「へぇー……。特別って、なんの事だろうね?」

そんな話をしている時だった。
店員がやってくると同時に、こんな事を言ってきたのである。

「お客様、残念ですが……、そのメニューは、ご注文を受け付ける事ができません。」
「え!?どういう事なの?」

いきなりの事に、シンディは驚く。

「ええ、お客様は、もう既に……やってはいけない事をしてますから。」
「……はい?どういう事です?」

今度はライナーが問い質す。それに対し、店員は、不思議な事を言い放った。

「……失礼ですが。お客様は、ディナータイム時の入店マナーをご存知ないと見なしております。」
「入店マナー?」
「……すみません、確かに知りませんでした。それで、そのマナーというのは、なんでしょう?」
「それにつきましては、入り口の看板にある注意書きをお読みになればわかりますが……。」
「え、そんなのあったの?」
「そもそも、そんな注意書き、どこにも見当たらなかったような……。」
「看板なら、ちゃんと見たよ?でも、メニューの一覧しか書かれてなかった。」
「他にそれらしき物なんて、あったか……?」

どうやら、2人は、何も知らなかったようである。
この店に入店マナーがある事も。
その事についての注意書きがある事も。

「……すみません。一度、外に出ますね。」
「かしこまりました。」
「え?もう帰っちゃうの?」
「シンディ……、『帰る』なんて一言も言ってないぞ?」

ライナーは、一度店の外に出て、店員の言う事を確かめようと思ったのである。
2人は、一度店の外に出て、入口付近を調べる事にした。



◆謎解きの時間:
不思議な街の一角にある不思議なレストランには、シークレットディナーという、特別なお客様限定のメニューがあった。
実は、このメニューを注文するに当たって、ディナータイム時の入店マナーが関係しているようなのだが、それについての注意書きがあった。
次のようなものである。

***

シークレットディナーをご注文のお客様へ……
インターホンを通じて店員を呼び出し、お客様の手でドア・チャイムを鳴らさないようにしてご入店ください。

***

その注意書きが、店の入口の看板に書かれているようなのだが、2人は、看板をしっかりと見たにも関わらず、それがある事を全く知らなかったという。

これは、一体どういう事なのだろうか。



◆質疑応答について:
◇今回も特にありません。「ウミガメのスープ」のルールに沿って返答していきます。
◇推理や回答としての質問も、今回からは通常通りに記述してもらって大丈夫です。(廃止しました)
◇仕事や就寝等で、返答できない時間帯もありますので、ご了承ください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

「注意書き」は,二人の理解できない言語で書かれていましたか?

No! ちゃんと理解できる言語で書かれています!

いいえ

看板にはメニューの一覧しか書かれていませんか?

No! メニュー一覧にも書かれているものはあります!

2人は特別なお客様ですか?

Yesかもしれないし、Noかもしれません。 ※ミスリード注意!

いいえ

2人は確かに注意書きを見ましたか?

No! 実は、注意書きは一切見ていません!

いいえ

注意書きが看板に書かれてないからこそのシークレットディナーですか?

No! 注意書きは看板に書かれてます……。(「謎解きの時間」より)

何を売りにしているレストランであるかは重要ですか?

解答にはあまり関係ありませんが、質問としては「Yes」です!

参加します

了解ですー。では、次の回答といきましょう←

いいえ

看板の正面に注意書きは書かれているのですか?

No! 注意書きは、別のところに書かれています! ※ミスリード注意!

入店準備に時間がかかるので忍者の様にカラクリ扉がありますか?

忍者!?← 店員さんの正体は、忍者でありましたか……(( (「No」です←)

いいえ

二人は看板の側面や裏面もしっかり見ましたか?

No! メニュー一覧はしっかりと見ましたが、それだけです!

注意書きとメニューは同じ色で書かれていましたか?

それぞれの文字の色は、関係ありません!

いいえ

看板は一つですか?

No! 実は、他にも看板がありました!

いいえ

夜暗くならないと見えない仕掛けがありますか?

No! そのような仕掛けはありません!

二人が通ったドアは実は裏口でしたか?

……不法侵入で逮捕されます← (「No」です!)

いいえ

店員は嘘をついていますか?

No! 店員さんは、正直です。

赤外線または紫外線が見える特別なお客様限定の注意書きでしたか?

そのお客様の目は、何で出来ているのでしょうか、教えてください← (「No」ですよー((汗)

いいえ

ドアや位置繰りなどの目線の高さは重要ですか?

No! それらは重要ではありません!

いいえ

服装などのテーブルマナーは関係ありますか?

No! テーブルマナーは関係ありません!

いいえ

店内には人間以外の生き物がいますか?

No! 現実で有り得る事でしょうが、このお店には居ません。

いいえ

特別のとは日時や季節に関係ありますか?

No! 「特別」とは何の関係もありません!

いいえ

二人に色覚異常はありますか?

No! 2人の色覚は正常です。

注意書きは回転やスクロールするので2人が来た時には見えませんでしたか?

YesNo! 2人が来た時には、見えなくなってました!……何故?

はい

レストランの立地は重要ですか?

Yes! 2人が注意書きを見逃した原因の1つです!

ディナータイム以外でも成立しますか?

基本的にNo! ……なんですが、実は成立してしまう事があります。

いいえ

特別なお客様とは小さなお子様のことで、看板の下に書かれた、視線が低くないと見れない注意書きだったのですか?

No! 2人は、看板の下もしっかりと見ました!

シークレットディナーには食事以外のサービスがありますか?

回答に関係ない上、食事以外のサービスもございません。

はい

看板は後一つありますか?

Yes! もう1つ看板があります!

いいえ

別の看板は店の中にありますか?

No! 店の中にはありません。

いいえ

入り口が2つありますか?

No! 入口は1ヶ所だけです!

いいえ

22と23 日当たりが良くないと見づらいような暗い文字で書かれていましたか?

No! 実は入口には灯りがありますよ。

22 外が夜なのは関係しますか?

YesNo! ディナータイムという意味では、関係しています。

いいえ

見せはその時まだ準備中でしたか?

No! 既に営業しています。

いいえ

電光掲示板メッセージは関係ありますか?

No! 電光掲示板メッセージは関係ありません。

いいえ

騒音や音楽は関係ありますか?

No! それらも関係ありません。

いいえ

メニューの一覧が書かれている看板は重要ですか?

No! その看板の重要性はありません!

洋食レストランですか?

回答には関係ありませんが、洋食レストランです。

いいえ

自動車で来るかどうかは関係しますか?

No! 関係しません。

注意書きの書かれた看板は目線の位置で読めるか読めないかを判別してますか?

これは……「No」ですね。看板に判別の機能(?)は全くありません。

いいえ

特別なお客様の条件は重要ですか?

No! 直接の回答に対しては、重要ではありません。

いいえ

注意書き通りに入店した場合、シークレットディナーを注文できる以外何かが変わりますか?

No! 変わるのはそれだけです!

いいえ

二人はレストラン開店後に一番初めに入ったお客様ですか?

No! 既に何人か来店しています。

はい

注意書きの看板の場所は重要ですか?

Yes! 重要なのは、それだけではないんです!

いいえ

看板を照らしている光に蛾などが集まってもう一つの看板が見えませんでしたか?

No! どちらもちゃんと見えます!

店は移動しますか?

……移動するレストラン?? (「No」です←)

はい

2人は徒歩で来ましたか?

Yes! ですが、解答には関係ありません。

いいえ

逆光は重要ですか?

No! 重要ではありません。

いいえ

初めて客はもう一つの看板を見逃しやすいですか?

No! 実は、2人は、もう1つの看板にはちゃんと気付いてました!

いいえ

47 視界に入っていて認識はしていたけれども、二人は看板として認識しませんでしたか?

No! ちゃんと看板と認識しました!

はい

47 看板を看板だと認識していましたか?

Yes! しっかりと認識しました!←

いいえ

隣の店の看板だと思ってしまいましたか?

No! ちゃんとその店の看板だと思いました。

はい

「OPEN」という看板ですか?

Yes! 「OPEN」の看板です……が!? ※ミスリード注意!

店の中にありましたか?

28の質疑応答と同じです。(No!)

看板に書いてる文字の色は重要ですか?

11の回答と同じです。(関係ありません。)

いいえ

雪降っていましたか?

No! 雪は降っていません!

はい

見逃したというのは文字を見ていないということですか?

Yes! そういう事です!

レストランの立地ですが、高いところにあったりしますか?

YesNo! 高さに関しては、高くても低くても解答が成立します。

看板は風などで移動していますか?

ある意味Yes! ※ミスリード注意!

いいえ

店が角にあるのでライナーたちが歩いてきていないところにあった看板を気にしませんでしたか?

No! 看板は2つとも店の入口にあります!

「OPEN」という看板はドアノブに掛かってましたか?

ドアノブではないですが、回答としては「Yes」です!

いいえ

看板は見たけど、雪が積もっていて文字が見えませんでしたか?

No! 54の回答と同じです。

核心51,57 看板がひっくり返ってましたか?

正解! 風でひっくり返ってしまっていたんです!

ライナーたちは看板に書いてあることをやり直せば特別な客になれますか?

「ただやり直しただけ」では、特別な客になれる訳ではありません。ですが、シークレットディナーを口にした時……。(続きは、解説にて!)

看板がひっくり返したと言う事ですが、裏面は「Closed」でしたか?

これなんですが、こういう事です!「『OPEN』の文字と、店長が描いたお洒落な絵」←→「ディナータイムをご注文のお客様への注意書き」

答え

◆後半の物語:
店の外に出た2人は、入口を調べていた。
しかし、注意書きの書かれた看板は、やっぱりどこにも見当たらない。
店の外は、相変わらず風が強く、ずっと外に居ると凍えてしまいそうな程だった。

「しかし、相変わらず風強いねー。」
「風が強くても動揺してない君が言う事かい?」
「うわー、風強いー、ライナー助けてー!」
(……言わなきゃ良かった……。)

そんな会話をしている時であった。
突然、勢いよく風が吹いてきたのである。

ーービュォォォ……!
「うわっ!」
「風は吹くよー、もっと吹く……およ?」
ーーカタンコトン……。

突然の風によって、入口に掛けてある掛け看板がひっくり返る。その時、2人は、ようやく店員の言っていた事を理解したのである。

「……ライナー君。見つけたよ、注意書き。」
「え?……そうか、こういう事だったんだな……。」
「うん。この掛け看板、強風でひっくり返っていたんだね。」
「つまり、この時間帯は、この注意書きが見えるようにして掛けられていたって訳だ。」

強風でひっくり返った掛け看板には、確かに、店員の言っていた注意書きが、しっかりと書かれていたのである。
そして、もう一度辺りを見回すと、すぐ近くの壁にインターホンも見つかった。

「なるほど、これで店員を呼び出せば良いのか。」
「そういう事だね。じゃ、ライナー君よろしく!」
(なんか、妙にテンション高いな……。いや、いつもの事か。)

ライナーは、そんな事を考えつつ、インターホンを鳴らした。

ーーピーンポーン。
『少々お待ちくださいませ。』

やがて、先程の店員が入口にやってきて、扉を開けた。

ーーカランコロン……。
「いらっしゃいませ。どうぞ、お入りください。」
「はーい!」
「……。」

シンディのわざとらしい返事に対し、ライナーは呆れるように溜め息を吐いた。
そして、前回と同じ席に着く。

「では、ご注文を……。」
「もちろん!シークレットディナーを2つで!」
「……かしこまりました。」

店員は、シークレットディナーの注文を受け付けた。2人は、また1つ、謎を見事に解き明かしたのである。

「お待たせしました。シークレットディナー2つでございます。」
「ありがとうございます。」
「よーし、いただきまーす!」

謎を解き明かした御褒美とも言えるそのメニューは、とても美味しく、2人は、すっかりシークレットディナーが好きになった。

「ふー、美味しかった!また食べたいね、ライナー君?」
「そうだね。これは……気に入ったよ。」

2人は、会計を済ませると、満足そうに笑みを浮かべながら、お店を出たのであった。

ーーカランコロン……。
「ありがとうございました。またお越しくださいませーー」



◆物語の真相:
店の入口には、メニューの一覧が記載された立て看板の他に、そのレストランの店長が描いた絵がある掛け看板が掛けてあった。
ディナータイム時の入店マナーについての注意書きは、この裏側の面に書かれていたのである。

この掛け看板は、普段は絵が描かれている方を来客側に向けるのだが、ディナータイムになるとこれを裏返し、注意書きを来客側に向けて、シークレットディナーを食べに来たお客様を出迎える準備をするのである。

ところが、その店の立地条件と、2人がやって来たタイミングがいけなかった。

実は、店の入口は、風が当たりやすい場所に位置していたのである。

ライナーとシンディがこの店に来た時には、強風の影響で掛け看板がひっくり返ってしまっていた。
「店長が描いたお洒落な絵のある掛け看板」としか見て取れなかった2人は、その裏側に注意書きがある事を知る由がなかった。

よって、シンディが自身の手で扉を開けてドア・チャイムを鳴らして入店し、ディナータイム時の入店マナーを守らなかったと見なされたのであった。

ちなみに、この入店マナーがあるのには、店長のこだわりがあった。

シークレットディナーは、この店の中でも特に高価なものであり、「特に、このお店をご愛顧されるお客様に召し上がって戴きたい」と、店長は願っていた。
これが、特別なお客様に込められた意味なのである。

この特別なメニューを口にした時、ライナーとシンディも、この店を何度でも利用したくなった事は、間違いないであろう。



……という事で!
さん、FAおめでとうございます!
そして、参加してくださった人の方々、お疲れさまでした!

今回の物語、どうでしたか?
こんな感じで、次回からもストーリーを交えて出題していこうと思います!

そして、この問題を監修してくださった、スープパートナー・甘木さん!
本当にありがとうございました!
これからも、楽しい物語・そして謎解きで、楽しい出題にしていこうと思います(^^)

そして、5周年おめでとうございます!
この場を借りて、お祝いさせていただきます!
まだまだ不慣れなところのある私ですが、これからもよろしくお願いします!



……では、そろそろ次回予告で締めましょう。



◆次回予告:
とあるイベント会場にやって来た、ライナーとシンディ。
そこで、2人は、1人の女性清掃員を見かける。
ゴミ袋がいっぱいになって困っていたところであり、そのゴミ袋で、シンディがちょっとした手品を披露するようだが……?

Mystery2:清掃員のゴミ袋

さあ、謎解きの時間だよ、ライナー君?

— 物語の謎は、また1つ、解き明かされた。

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