ウミガメのスープ

電気椅子なら回避死体!

作者: 黒井由紀

男は、へとへとだった。
歩きに歩いて、既に足は棒のようだし、重い荷物で腕も痛い。
それでも必死に歩いていると、男は椅子を見つけた。
その椅子は、クッションが効いていて座り心地が良さそうだったし、何より、男が数歩進めば座り込めるくらい近くにあった。幸い、誰かが座っている訳でも、男と椅子の間に、へとへとの男が歩くのを諦めてしまうような何かもなく、椅子に座りさえすれば、ゆっくりと休める。
ところが、男は椅子に座らなかった。
一体なぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

登場人物は男以外にいますか?

NO 男だけで問題は解けます。

その椅子の現状を見れば、男でなくても座らない可能性が高いですか?

YESNO 男と同じ境遇なら、座らない人も結構いるでしょう。また、「現状」という表現だとちょっとそぐわない気がします。

いいえ

男は、椅子に座ると命が危ないと考えましたか?

NO タイトルはミスリードです☆

いいえ

男が持っていた「重い荷物」の特定は必要ですか?

NO ただ、シチュエーションの特定には、微妙に役立つかもしれません。

はい

椅子は、何かの付属品ですか?

YES! 重要です!

いいえ

タクシーは重要ですか?

NO ですが、交通機関は重要です!

男の目的地はすでに近く、公共交通機関を利用すると逆に遠ざかってしまいますか?

YESNO! かなりYESですが、男は公共交通機関を使う気はあります。

核心椅子は、男の目的地とは逆方向行く電車でしたか?

それでも成立します! 正解です!

はい

椅子は動いていますか?

YES 公共交通機関内の椅子です。

男は登山中ですか?

関係ありません。

登頂目前でリフトがありましたか?

リフトは関係ありません。

答え

外回りの営業でへとへとになりながら、帰路につく男。
歩き過ぎで痛む足と重い荷物を引きずりながら、どうにか駅まで辿り着いた。
男の家は、各駅停車で五駅後の、急行が止まらない小さな駅のそばにある。電車で座れれば、少しだけ休めるだろう。
ところが、男の目の前で停車した電車には、赤枠の中に白抜きで書かれた「急行」の文字。これに乗っても、男は家に帰れない。時間帯のせいなのか、席はガラガラで、横になることさえできそうだったが、男は泣く泣く見送った。
そうして、男はホームに佇み、各駅停車を待つのだった。
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