ウミガメのスープ

【ラテクエ61】ウミガメ・フーのスープ

作者: 黒井由紀

「首をはねておしまい!」
ハートの女王が叫ぶと、トランプの兵士がアリスを取り囲んだ。
トランプ兵は沢山、アリスは一人。トランプ兵は武器を持っているけど、アリスは何も持ってない。
でも、アリスは無事にトランプ兵から逃れることができた。
いったいどうして? あ、一応言っておくけど、夢オチじゃないからね。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

非現実要素はありますか?

あってもなくても成立します!

いいえ

何も持ってない故に逃げることが出来ましたか?

NO 何か得物を持っていれば、もっと簡単に逃れられたかもしれません。

犯罪は関係ありますか?

YESNO 一般的に見れば犯罪になるようなことでしたが、今回は罪には問われていません(ただし、違法性阻却事由とか、ややこしい法律の話は絡んできません)。

いいえ

トランプの兵は味方でしたか?

NO 見方ではありません。

いいえ

ウミガメのスープは重要ですか?

NO ですが、タイトルには一応ヒントが隠れています。

はい

ゲームの話ですか?

YES ただし、それだけでは謎の解明とは言えません。

いいえ

米大統領選は関係しますか?

NO 関係ありません。

いいえ

問題文に出てきていない重要な登場キャラはいますか?

NO 謎の解明には、問題文に出てきているだけで十分です。

いいえ

トランプ兵の材質は重要ですか?

NO 6よりゲームでの話なので

はい

登場人物は女王、アリス、トランプ兵達だけで成立しますか?

YES 成立します。

はい

言葉遊びはありますか?

YES! あります!

女王はアリスに殺意がありますか?

YESNO なんとも言えません……

アリスは人間ですか?

YESNO 6よりゲームのプレイヤーキャラクターです。

いいえ

アリスとトランプ兵の間に著しいサイズの違いはありますか?

NO トランプ兵は、アリスにとって十分に脅威になる大きさでしたし、トランプ兵の方が大きすぎるということもありませんでした。

いいえ

女王はアリスの首をはねるよう命令しましたか?

NO! それ以外の重要な意味があります!

トランプ兵は女王の命令を聞こうとしましたか?

YESNO 15よりかなり微妙なところです。ただし、アリスを害する気はあります。

いいえ

劇中劇でしたか?

NO お芝居ではなく、ゲームです。

はい

アリスは戦闘力を持っていますか?

YES! と言っても、トランプ兵一人とならなんとか渡り合える程度で、沢山のトランプ兵を相手にしきれるレベルではありません。

いいえ

ババ抜きですか?

NO トランプゲームは関係ありません。

TVゲームますか?

それでも成立します。

いいえ

アリスを解雇しますか?

NO 「首をはねて」は比喩ではありません。

いいえ

撥ねるとはのけるですか?

NO それでも成立しなくはありませんが、今回の肝はそこではありません。

はい

トランプ兵を利用しますか・

YES! アリスは、トランプ兵の一人にあることをしました。

いいえ

目隠しなど行動を制限しますか?

NO 行動制限は関係しません。

身代わりますか?

YESNO! ある意味ではそう言えます……

はい

トランプ兵の武器を奪いましたか?

YES 武器を奪って利用しました。

いいえ

勝利条件はアリスの死か逃亡ですか?

NO そのどちらも、勝利条件ではありません。

はい

核心「首をはねてお終い!」ですか?

YES! そういうことです!

いいえ

椅子取りゲームをやっていますか?

NO アナログゲームではありません。

トランプ兵はアリスを知っていますか?

関係ありません。

はい

核心アリスがトランプ兵の首をはねる事がゲームの終了条件ですか?

YES! そういうことでした。

いいえ

アリスがタッチするとアリス役が変わりますか?

NO 28 31が勝利条件でした。

クビオは寝てお仕舞ですか?

新たな登場人物の存在……! ですが、夢オチではないので、寝てしまってはダメなのです。

答え

「首をはねておしまい!」
その言葉を聞いたアリスは、違和感を覚えた。何かがおかしいような気がする。
首をはねておしまい、首をはねておしまい、そう呟きながら違和感の原因を検証していると、トランプ兵はどんどんアリスの方へと距離を詰めてくる。やがて、トランプ兵の頭が作る影が、アリスの視界を暗くした――。
あっ、そういうことね!
アリスは閃いた。女王の言葉は、確かに変だったのだ。
普通、命令形で「~おしまい」と言う時、語尾は上がる。
だが、今回ハートの女王は、「スペード」や「ウミガメ」と同じように、2番目の音が高くなるように、「おしまい」を発音していた。
要するに、ハートの女王が言いたかったことは、「首をはねろ!」ではなく、「首をはねたら、この物語はお終い」ということなのではないだろうか?
アリスは、一か八か、最も近くにいたトランプ兵の持っていた手斧をひったくり、そのままトランプ兵の首を水平に薙ぎ払った。
花火のように上がったトランプ兵の首は、空中で大量のトランプカードに変化すると、アリスの頭上に勢いよく降り注いだ。血を示そうとしてでもいるのか、全てのカードのスートは、ハートかダイヤだった。

「これにてゲームクリアです、お疲れ様でした。そちらのドアが出口になります」
アリスの頭上から、無感情な音声が降ってきた。バーチャルリアリティーが解除され、不思議の国は、真っ白い殺風景な部屋に戻った。
「ゲームっていうか……マジで死ぬとこだったわ」
アリスは、足元に転がる手斧を拾い上げて呟いた。これだけがバーチャルリアリティーでないなんて、かなり悪趣味なゲームだ。アリスは、手斧をスピーカーに投げつけると、大声で叫んだ。
「待ってなさいよ、ゲームマスター。いつかそこに行って、ぶっ殺してやるわ」
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