ウミガメのスープ

そんなの、あたしが許さない

作者: 彩蓮燈

兎美ちゃんはとっても仕事の早い社会人。
他の人が一つ仕事をこなす間に、三つも四つも仕上げてしまう。
加えて仕事の質も上々。当然、仕事仲間からの信頼も厚い。
けれどある日、兎美ちゃんは仕事を溜め込むようになった。
溜め込んだ仕事が片付いた時、兎美ちゃんは皆から絶賛された。

どうして?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

兎美ちゃんは、意図的に、敢えて仕事を溜め込んだのですか?

Yes。彼女は意図していました。

はい

兎美ちゃんの仕事の特定は必要ですか?

Yes。特定は重要です。

いいえ

仕事を溜めこむことで周りの仕事仲間にメリットがありますか?

No。周りには迷惑をかけるでしょう。

はい

兎美ちゃん以外に重要キャラはいますか?

Yes。少なくとも一人、不可欠なキャラが。

いいえ

2より。兎美ちゃんの仕事につくには、必要不可欠な資格がありますか?

No。少なくとも、私は知りません。(あったらごめんなさい…)

はい

その仕事は兎美以外には出来ませんでしたか?

Yes。ミスリード注意!

いいえ

4登場人物は兎美ちゃんの上司ですか?

No。上司は登場しません。

いいえ

何か不正が関わっていますか?

No。不正はなかったのです。

いいえ

千羽鶴折ってますか?

No。あれって人数いないと大変ですよね。

はい

仕事をため込んだことは兎美ちゃんの意図によるものですか?

Yes。1参照です。

はい

兎美ちゃんは、溜め込んでおいた仕事を、数日で一気に片付けたものとして、成立しますか?

Yes。成立します。

いいえ

非現実要素はありますか?

No。マジカルやSFの要素はありません。

兎美ちゃんは教師・先生の立場ですか?

YesNo。そうともいえます。

いいえ

仕事を溜めることによりうさみちゃん以外の重要キャラにメリットはありますか?

No。ありません。

いいえ

仕事を溜め込んだのは休暇によるものですか?

No。休暇ではありません。

はい

兎美ちゃんは、何かを作る仕事をしていますか?

Yes。

はい

兎美ちゃんはの仕事内容はデスクワークですか?

Yes。

はい

4の重要キャラは、兎美ちゃんの仕事のお客様ですか?

Yes。ミスリード注意。

いいえ

うさみちゃんは公務員ですか?

No。

兎美ちゃんの仕事は内部的なものでしたか?(たとえば社内広報の作成や社屋の掃除など)

YesNo。内部、といえばそうでしょう。

いいえ

人に言えない仕事をしていますか?

No。

いいえ

皆が絶賛したのはたまった仕事を一気に片付けた兎美ちゃんの能力に対してですか?

No。

絶賛されたのは仕事仲間からですか?

YesNo。仕事仲間も絶賛しました。

いいえ

兎美ちゃんは医者、もう1人は患者ですか?

No。

いいえ

重要キャラはきらきーちゃんですよね?

No。それでもいいのですが、今回はある事情で違いますw

4のキャラはその会社にとって上客ですか?

YesNo。上客、といえるかもしれません。

いいえ

13と18より 兎美ちゃんはスクールの先生で重要人物は生徒ですか?

No。

いいえ

兎美ちゃんが仕事を溜め込んだ季節がいつなのかは、重要ですか?

No。季節は重要ではありません、が…

いいえ

この間兎美ちゃんは労基法ぶっちぎる勢いの時間働いていますか?

No。労働基準法に反してはいません。

いいえ

25より。重要キャラの性別は重要ですか?

No。性別は重要ではありません。

はい

18より。お客様ではなく、依頼人や、患者など、兎美ちゃんの仕事の対象者として、もっと相応しい言い方がありますか?

Yes。相応しい言い方はあります。しかしこの質問の中にはありませんね。

いいえ

年齢が関係しますか?

No。年齢はそこまで重要ではありません。

いいえ

貯めた理由は効率よく仕事を消費するためですか?

No。

はい

4の重要人物は人間ですか?

Yes。

兎美ちゃんは漫画家ですか?

YesNo!ほぼその通りです!

いいえ

兎美ちゃんは研究員ですか?

No。

いいえ

4のキャラは編集者ですか?

No。編集は今回の重要人物ではありません。

いいえ

兎美ちゃんは広報ブログを作成していますか?

No。

いいえ

36より。兎美ちゃんは、〆切を守る範囲で仕事を溜め込んでいますか?

No。〆切りをぶっちぎる勢いで溜め込んでいます。

はい

重要キャラは、兎美ちゃんの作品の読者ですか?

Yes!

いいえ

兎美ちゃんは漫画を連載していますが、病気のため休止しがちになっていたところ、まとめて簡潔まで書き上げたため、賞賛されますか?

No。彼女は健康です。

いいえ

うさみちゃんは漫画家のアシスタントで背景などを任されていましたか?

No。

いいえ

兎美ちゃんが仕事を溜め込んだのは、複数の漫画を手がけている中で、その中の一つの漫画を集中して描きあげたかったからですか?

No。

はい

40の読者は健康ですか?

Yes。ミスリード注意。

いいえ

溜めた前と後ではうさみちゃんの画力に違いがありましたか?

No。そもそも兎美ちゃんは絵をかけません。

いいえ

うさみちゃんは不当な扱いを受けていましたか?

No。

40の読者と兎美ちゃんは、個人的に知り合いですか?

YesNo。面識はありませんが、お互いに知っています。

いいえ

うさみちゃんはシナリオ担当ですか?

No。彼女は小説家です。

いいえ

47の理由はファンレターからですか?

No。ですがファンレターは重要です!

いいえ

兎美ちゃんは入院しましたか?

No。彼女は健康です。

いいえ

49 小説家の兎美ちゃん、たまったファンレターを全て返したのち執筆に戻りましたか?

No。返事はできないけど全部読んでます!

はい

49より。兎美ちゃんが仕事を溜め込むようになったきっかけは、重要キャラのファンからの、ファンレターですか?

Yes。

はい

復讐要素ありますか?

Yes!

はい

人死にますか?

Yes。広い意味では。

いいえ

兎美ちゃんは、誰かのゴーストライターをしていますか?

No。

いいえ

兎美ちゃんは読者の手紙による要望で執筆を中止していたところその読者が死亡したため執筆を再開しますか?

No!

はい

53より。兎美ちゃんは、重要キャラのファンに対して復讐しようとしてますか?

Yes!これはそろそろ解かれそう…

いいえ

4のキャラのファンレターにより煽られて、その腹いせに意図的に仕事を溜めた。 4のキャラからまたファンレターがきて「そういう風な手段をとるのね。そんなのあたしが許さない!」風な手紙が来て、作戦通りの手紙が来たため喜びいつも以上にスピードを上げ仕事を片付けましたか?

No。ファンレターは一通だけでした。

いいえ

キャラを作中で死なせたところファンが発狂して殺害予告が送られてきて、一時的に身を隠したものの、隠れている間も執筆を続けていて称賛されますか?

No。リアルでありそうですね、それ…。

いいえ

兎美ちゃんの作品の中で、人気キャラが死ぬ展開になっているためファンから「そんなの、あたしが許さない」と手紙で言われ、ストライキのようなかたちで執筆をとめておいたところそのファンに対する批判が高まったため、執筆を再開し、めでたく人気キャラを死なせましたか?

No。ですけどそれもありだったか!と思い良質ですw

はい

ファンは兎美ちゃんのことをお互いに知っている相手だとわかっていますか?

Yes。ですが、そこまで重要ではありません。

いいえ

作中で4のキャラの好きな人物が居なくなる展開への抗議のファンレターがきた。 うさみちゃんはどうにかしようと暫く執筆活動を休止して展開を考えた。 必死に考え、そして辿り着いた結論はみんなから絶賛される展開になったからですか?

No。彼女は書きたいものを書く作家です。周囲の意見は気にしません。

はい

57より。兎美ちゃんは、重要キャラのファンが自分の作品を読めないように嫌がらせしましたか?

Yes。ミスリード注意。

いいえ

うさみちゃんにとって復讐とは作中のキャラを死んだままにすることですか?にする

No。

兎美ちゃんにとって重要キャラのファンは、迷惑なファンでしたか?

YesNo。ファンとしては迷惑、というほどではありませんでした。

いいえ

過去にも4のキャラはうさみちゃんに対し似たような文面のファンレターを送りましたか?

No。今回が初めてです。そしてそれが切っ掛けで、彼女は筆を止めました。

はい

うさみちゃんにとっての復讐とは暫く連載しないでそのファンに続きを読ませないようにすることですか?

Yes。

いいえ

ファンレターは批判的な内容でしたか?

No。作品べた褒めでした。

いいえ

4のキャラがうさみちゃんの小説に対し批判的内容を書いたため、うさみちゃんは筆を止め執筆活動をしばらくやめた。 頃合いを見計らい溜まっていた仕事を片付けると皆から絶賛されたからですか?

No。

いいえ

剽窃されていることが分かり、執筆を止め、盗作した作者の信用が無くなった頃再開しましたか?

No。盗作はされていません。

はい

4の重要キャラの職業は重要ですか?

Yes。重要です。ミスリード注意。

はい

ファンレターの内容はうさみちゃんにとって気に入りませんでしたか?

Yes。気にいりませんでした。

いいえ

ファンは作品を無断で翻訳していましたか?

No。

いいえ

4のキャラの職業は小説家に近いですか?(編集者とか)

No。そもそも職業とはいえませんね。

いいえ

ファンに今後の展開を完全に読みきられていましたか?

No。

いいえ

4のキャラは自称批評家的な感じですか?

No。純粋に読者です。

いいえ

自殺願望があったけどこの小説が終わるまでは死なない的な内容でしたか?

No!しかし『死』は重要なキーです。

いいえ

作家の書く作品のジャンルは重要ですか?

No。そこまで重要ではありません。

はい

うさみちゃんは相手の職業も分かっているのですか?

Yes。ミスリード注意。

いいえ

71より。4の重要キャラは、学生ですか?

No。学生ではありません。社会人でもありません。

はい

4の重要キャラは、犯罪者ですか?

Yes!

いいえ

小説が面白すぎて仕事辞めた的なニートに社会復帰させるべく執筆やめましたか?

No。普通にいそうで怖い…

いいえ

81と77より。4の重要キャラは、殺し屋ですか?

No。もっと大規模なものです。

はい

83より。テロリストですか?

Yes。ファンはテロリストでした。

いいえ

4のキャラのファンレターの内容は何かを要求するものでしたか?

No。純粋なファンレターでした。

重要キャラがテロリストで、そこに重要キャラが巻き込まれ死にましたか・

この言い方ですと、No。

はい

復讐のために仕事を溜めましたか?

Yes。

いいえ

4のテロリストは今事件を起こしていますか?

No。今は起こしていません。

はい

うまみちゃんは4がテロリストと知っていますか?

Yes。知っています。

いいえ

うさみちゃんは4がテロを起こさないことを不満に思っていますか?

No。むしろ…

うさみちゃんは4がテロを起こさないことを喜んでいますか?

この質問だと、No。

いいえ

うさみちゃんが小説家になる前はテロリストでしたか?

No。彼女はずっと作家一筋です。

はい

ファンは余命いくばくもありませんか?

Yes。ミスリード注意。

核心テロリストだったファンは癌で余命一年と宣告された。ファンは連載が続けば後半年ほどで完結するウサミの小説を心の支えにしており、ウサミにその旨を告げたファンレターを書いた。しかしファンが自分の両親を殺したテロリストであった事を知ったウサミは、彼が結末を読めないように連載を1年休載にし、ファンが死ぬのを待って完結させますか?

復讐の動機、方法を共に抑えているのでこれで正解とします!

答え

水平兎美。25歳。
ペンネーム、水神亀夫。
職業、小説家。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

子供の頃から、物語を考えることが好きだった。
自分ではよく覚えていないけど、父が言うにはあたしは幼稚園に通っていた時分から、お絵かき帳を自家製の絵本にしていたらしい。
それだけなら、割とよくある夢見がちな少女だったんだろうけど…初めてサンタに頼んだクリスマスプレゼントが『原稿用紙』というのだから笑えない。
叶うならその時の父の顔を、是非ともみてみたいものだ。さぞやいいネタになる、味のある笑みだったのだろう。
そんなあたしは当然のように物語を書き続け、当然のように投稿を続け、当然のように作家になった。
特に疑問もなく、葛藤もなく、作家として食べていけなくなったら、それは死ぬ時だと腹をくくって。
思うにあたしにとって物語を書くというのは、肉食獣が肉を食べるようなものなんだろう。

自然なことで。
当然のことで。
生きることで。
尽くすことだ。

稀に、あたしみたいな作家は現れるらしい。
尤もその多くは才能に恵まれた代わりに、どこか変人気質なところがある。というのが編集の弁なのだけど。
ちなみにこの話、勿論あたしもその例にもれず、なかなかの変人だとぬかすオチがつく。失礼な。知ってるわよ。

まあ、ともあれ。
あたしの小説は幸か不幸かそれなりに人気を博し、その分野では水神亀夫の名前も、有名なものになった。
これからも思いつくままに、生きるままに、書き続けると…そんな風に、思ってた。
あの手紙を見るまでは。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それがあたしの手元に届いたのは、全くの偶然だった。
多くのファンレターに紛れ込んだ一通の手紙。
…いや、こういうと編集部の怠慢みたいに聞こえてしまうだろうから弁護をしておくと、それも確かにあたしに…水神亀夫に充てたファンレターだった。
ただ、送り主のファンというのが、あたしにとっては問題だった。

「この名前って…まさか…」

それはあたしにとっては忘れられない名前だった。
かつて大規模テロを引き起こし、何十人という犠牲者を生み出した女……乙姫兎美。
奇しくも、あたしの本名と同じ名前のテロリスト。
そして――あたしの親友を殺した、憎き仇。
でも、あいつは既に死刑が確定されて、刑務所に収監されている。こんな手紙を出せるわけがない。
そんな疑問はすぐに氷解した。どうやらこの手紙、文面を考えたのこそは他ならぬ乙姫兎美だが、実際に書いて投函したのは母親らしい。
社会的には大量殺人鬼のテロリストでも、親にとっては守るべき娘ということなのだろう。
十数枚に及ぶ文面を逐一記憶して、書きだして、そこまでする価値があの女にあるのだろうか。

決して絆されたわけではない。
だけど…あたしはこのまま手紙を破り捨てるよりも、目を通すことを選んだ。
それは作家としての好奇心も否定できない。だけど…僅かな期待もあったから。
もしかしたらあの女が、水神亀夫の正体に気づいて…あたしに、水平兎美に、一言でも謝罪を述べたいのではないかと。
そのために、不自由な獄中からこんな手段で手紙を出したのではないかと。
あたしは、期待して。そして。

――裏切られた。

『亀夫先生、初めまして!私は先生の大ファンです!いつも新作を楽しみにしてるんですよ』

――なんだ、これは。

『私、今は警察に捕まってるんですよ。悪いこと何にもしてないのに、理不尽ですよね。あ、でもここでも先生の作品は読めるし、別にいいかなって』

――なんでこの女は、こんな――。

『私はもうすぐ死刑になっちゃうんですけど、先生の作品を思い出に天国に行きますね。そうだ。私の事件とか、小説に使ってくれてもいいですよ』

――何もなかったかのように、平然と――!

「う…ぐ、ぇ…!」

吐いた。
こみ上げる不快感に耐え切れずに、何度も喉を震わせて。
強烈な臭気が部屋を満たす。頭がガンガンする。体中を虫が這いまわるような悪寒。
吐き出すものが胃酸だけになって、訳も分からず涙がこぼれはじめて…ようやく、まともに思考が動き始めた。

「…こんな、奴が」

あたしの親友を、殺したのか。
なんの後悔も、罪悪感もなく、自分の命もどうでもよく思う、こんな頭のおかしい奴が。
許せなかった。

こんな奴がまだ生きている事実が。

こんな奴が親友を殺した事実が。

そして何より――こんな奴に、少しでも喜びを与えていたあたし自身が許せなかった。

「なにが…作品を思い出に天国に…よ…!」

手紙を握りつぶし、吐瀉物の海に叩き付けようと振り上げ――。
その時だった。
あたしの中でまた…ひとつの物語が生まれた。

「……作品を、思い出に……」

それは、あたしにしか書けない復讐の物語。
一度生み出されたそれは、もう私の手を離れて勝手に成長し始める。
どうすれば、どう動くのか。どの因果がどう絡むのか。
どうすれば登場人物のこの女に、最高の絶望をくれてやれるのか。

「…いいわ。楽しみにしてるっていうのなら、私の作品をそんなに大事に思っているのなら、書いてあげようじゃない。貴女の為の物語を――!」

永遠に終わらない物語。
たっぷり楽しみなさい、乙姫兎美。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

時は流れて、ある番組でのインタビュー。

司会「いやー、しかし高名な水神先生が女性だったとは、驚きましたね」
兎美「ふふ。よく言われます。亀夫なんてペンネームですから、仕方ないんですけどね」

――本名は、二度と使いたくなかったから。

司会「そんな水神先生ですが、先日にはロングセラー作品である海亀探偵シリーズの完結作を発表されたました。世間では最高傑作と評判ですが、先生はいかがお考えですか?」
兎美「いえ、そんな…まだまだ未熟な作品です。精進を重ねていかなければ、と気持ちを新たにしているところですよ。〆切も過ぎて、随分お待たせしてしまいましたし」

――あの女の、死刑が終えられるまで。

司会「そういえば先生は速筆で有名ですが…今作に限っては、随分と難産だったとか。上巻が出てから1年以上でしたか?」
兎美「はい。編集さんや出版に携わる沢山の人に迷惑をかけてしまって…本当に、申し訳ない気持ちでいっぱいです」

――どれだけ迷惑をかけても、これだけは譲れなかった。

司会「しかしその甲斐はあって、素晴らしいものに仕上がりましたね。実は私も先生の作品のファンなのですが…上巻が本当にいい所で終わってしまっただけに生殺しでしたよ。下巻を読むまで死ねない!って、一年待ち侘びていました」
兎美「それは…司会者さんにも、悪いことをしてしまいましたね」

――そう思ってくれたなら、この物語は大団円。

司会「ところで先生。この作品は特別な人にあてたものだ…という噂が一部で流れているのですが、その辺について一言お願いしてもいいでしょうか?」
兎美「特別な人に…ですか。そうですね、確かにこの作品は、特別な人のために書いたものです」

――そう。馬鹿な女へのプレゼント。幸せなまま死のうなんて――。

司会「おお!これはすごい発言が飛び出してきましたね」
兎美「そんな色っぽいものじゃないですよ。一人のファンに充てた作品です」

――そんなの、あたしが許さない。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【簡易解説】
兎美ちゃんは有名な小説家。
ある日、自分のファンである元テロリストの死刑囚からファンレターを受け取る。
かつて彼女の起こしたテロで親友を亡くしていた兎美ちゃんは、まるで後悔の念を感じない手紙に怒り、復讐を決意。
『作品が最高の盛り上げたところで、彼女の死刑が執行されるまで執筆を止める』という、ファンにとっては絶望的な放置プレイを実行した。
その後、兎美ちゃんは何事もなく執筆を再開し、過去最高傑作と呼ばれる作品を書き上げた。

※この作品は過去作の『R.O.D』のリンク作品として作成しました。
細部で矛盾があるのは平行世界的なものということで勘弁してください。m(_ _)m

— お久しぶりです。仕事の出来る女って憧れます。

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