無駄なんかじゃない
県立いぐあな高校が廃校の危機に直面している。
生徒会長が中心となり、廃校反対の署名への協力を呼び掛けた結果、集まった署名はなんと2万人分!
喜んだ生徒会長は、署名の数を実際より数人分減らして発表することにした。
どういうことだろう?
生徒会長が中心となり、廃校反対の署名への協力を呼び掛けた結果、集まった署名はなんと2万人分!
喜んだ生徒会長は、署名の数を実際より数人分減らして発表することにした。
どういうことだろう?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
はい
★
核心丁度2万だと嘘くさいからですか?
YESw スナイプありがとうございます!
いいえ
2万人分集まるわけないですか?
NO 数が大きすぎるというわけではありません!
はい
★
核心ぴったり2万は不自然ですか?
YES! 簡単すぎましたかねw
いいえ
減らした分を書いた人達がどんななのかは重要ですか?
NO 誰でもOKです
答え
生徒会室に駆け込んできた1年生は、興奮した様子で生徒会長に告げた。
「会長! 署名、2万人集まりました!」
それを聞いた会長は一瞬呆気に取られた表情になったが、すぐさま満面の笑顔に変わった。
「2万人! それはすごい!」
「はい! 卒業生の先輩方や、地域の方々のおかげです!」
「それにしても、ごく普通の県立高校のために2万人とは……で、具体的には何人なんだ?」
「え? 2万人ですけど……」
1年生が首をかしげる。生徒会長は、再度驚く。
「え? 2万人ぴったりなの?」
「はい、ぴったりでした」
2万なんていう数でぴったりなんて、なかなかないことだろう。
「そうか……じゃあ書類上は数人分減らしておいてくれ」
「はい! ……え? な、なぜですか!?」
「2万人ぴったりなんて、なかなかないだろ? もし僕らが『2万人の署名が集まりました!』と言ったら、ほとんどの人が『約2万人なんだろうな』と思うよ」
「まあ、確かに、ぴったり2万人なんて出来過ぎだとは思いますね……」
「うん。『2万人ぴったりの署名』と言っても、やっぱり普通じゃ考えにくいから、その数ぴったりにするために無理に署名を集めたりしたんじゃないかという印象を持たれるかもしれない。それよりは、『1万9997人の署名が集まりました!』と言った方が、実際に1万9997人分の署名なんだろうとわかる。半端な数の方が、『本当っぽい』んだよ」
「なるほど。じゃあ逆に増やせばいいんじゃないですか?」
「もちろん増やすのもアリだが、実際より多く言うのはアンフェアだろう? もしバレたら信用を失ってしまう。少なく言う分には、不利なのはこちらなのだから問題あるまい」
「そ、そうか……わかりました、じゃあ3人分くらい減らしておきますね」
1年生は納得した様子で頷いた。
「でも会長……本当に、どうにかなるのでしょうか? その、廃校は……」
「さあ」
即座に出された返答に、1年生は思わず先輩相手なことを忘れ、口をとがらせる。
「さあ……って、なんですかそれ! 会長が言い出したんじゃないですか!」
「だって、僕にもわからないもの」
生徒会長は、こともなげに言い放つ。
「僕は所詮、高校の生徒会長だよ。大人達の決めたことを変えられるほどの力があるとは思えない」
「でも、でも署名活動の中心になって頑張ってきたじゃないですか!」
「うん、だって何もしないのは悔しいから」
「悔しいって……廃校になったら悔しいという話ではなく?」
「もちろんそれも悔しいけどさ。大人から言われたことを、嫌なのにそのまま受け入れてしまったら、絶対後悔するから。悪あがきでもいいんだ。もし、もしいぐあな高校が廃校になってしまったとしても」
1年生を見ながら、しかし自分に言い聞かせるように。
「こうやって皆でこの学校を守ろうとしていたことは、無駄なんかじゃないよな?」
END
2万人ぴったりだと約2万人だと思われるなど、実際の数とは違うと思われてしまうかもしれないため、数人分減らして半端な数にしたかったら。
「会長! 署名、2万人集まりました!」
それを聞いた会長は一瞬呆気に取られた表情になったが、すぐさま満面の笑顔に変わった。
「2万人! それはすごい!」
「はい! 卒業生の先輩方や、地域の方々のおかげです!」
「それにしても、ごく普通の県立高校のために2万人とは……で、具体的には何人なんだ?」
「え? 2万人ですけど……」
1年生が首をかしげる。生徒会長は、再度驚く。
「え? 2万人ぴったりなの?」
「はい、ぴったりでした」
2万なんていう数でぴったりなんて、なかなかないことだろう。
「そうか……じゃあ書類上は数人分減らしておいてくれ」
「はい! ……え? な、なぜですか!?」
「2万人ぴったりなんて、なかなかないだろ? もし僕らが『2万人の署名が集まりました!』と言ったら、ほとんどの人が『約2万人なんだろうな』と思うよ」
「まあ、確かに、ぴったり2万人なんて出来過ぎだとは思いますね……」
「うん。『2万人ぴったりの署名』と言っても、やっぱり普通じゃ考えにくいから、その数ぴったりにするために無理に署名を集めたりしたんじゃないかという印象を持たれるかもしれない。それよりは、『1万9997人の署名が集まりました!』と言った方が、実際に1万9997人分の署名なんだろうとわかる。半端な数の方が、『本当っぽい』んだよ」
「なるほど。じゃあ逆に増やせばいいんじゃないですか?」
「もちろん増やすのもアリだが、実際より多く言うのはアンフェアだろう? もしバレたら信用を失ってしまう。少なく言う分には、不利なのはこちらなのだから問題あるまい」
「そ、そうか……わかりました、じゃあ3人分くらい減らしておきますね」
1年生は納得した様子で頷いた。
「でも会長……本当に、どうにかなるのでしょうか? その、廃校は……」
「さあ」
即座に出された返答に、1年生は思わず先輩相手なことを忘れ、口をとがらせる。
「さあ……って、なんですかそれ! 会長が言い出したんじゃないですか!」
「だって、僕にもわからないもの」
生徒会長は、こともなげに言い放つ。
「僕は所詮、高校の生徒会長だよ。大人達の決めたことを変えられるほどの力があるとは思えない」
「でも、でも署名活動の中心になって頑張ってきたじゃないですか!」
「うん、だって何もしないのは悔しいから」
「悔しいって……廃校になったら悔しいという話ではなく?」
「もちろんそれも悔しいけどさ。大人から言われたことを、嫌なのにそのまま受け入れてしまったら、絶対後悔するから。悪あがきでもいいんだ。もし、もしいぐあな高校が廃校になってしまったとしても」
1年生を見ながら、しかし自分に言い聞かせるように。
「こうやって皆でこの学校を守ろうとしていたことは、無駄なんかじゃないよな?」
END
2万人ぴったりだと約2万人だと思われるなど、実際の数とは違うと思われてしまうかもしれないため、数人分減らして半端な数にしたかったら。
— 廃スープ反対!
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