ウミガメのスープ

【ラテクエ58リサイクル】枯れ葉が彼をクビにした

作者: ツォン

と
ある豪邸に住む大金持ちのラ・テラール34世。
自慢の広大な花畑の花が庭師のせいで全て枯れてしまったところ、彼は何故か料理長にクビを言い渡した。

一体なぜ?

【ラテクエ58選考会 シチテンバットーさんの作品】

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

?

料理長に非があったので首にしましたか?

イエス!

?

花が枯れたのは庭師のミスですか?

ノーです

?

庭師兼料理長でしたか?

ノーです

?

料理長は、ラ・テラール34世の使用人ですか?

イエス

?

料理長にクビを言い渡したのは、ラ・テラール34世ですか?

イエス

?

料理のごみは重要ですか?

ノーです。

?

燻製用の煙のせいで、花が全滅しましたか?

ノーです

?

庭師はラ・テラール34世の使用人ですか?

イエスです。

?

2 庭師が忠実に職務を全うした結果、花は枯れましたか?

イエスノー、庭師の行動は普段どおりです。

?

花は料理長に摘み取られましたか?

ノーです

?

1 料理長が首になったのは花が枯れたからですか?

イエス

?

問題文の「花」は植物の花のことですか?

イエスです。

?

11 料理長は枯らせるつもりがありましたか?

ノーです。

?

料理長が料理したということと花が枯れたことは関係ありますか?

イエス!が、ミスリード注意ですね。

?

花が枯れた理由は水不足ですか?

ノーです

?

花が枯れた理由は、日光が当たらないからですか?

ノーです

?

温度が関係しますか?

ノーです

?

料理、またはゴミによってくる虫のせいで花が枯れましたか?

ノーです。

?

14 花が枯れるときに料理長が料理をする工程に花が枯れた原因がありましたか?

ある意味イエス、ミスリード注意!

?

料理長が庭師の食事に何かしましたか?

ノー、庭師の食事には、何もしていません

?

花が枯れてしまったのは、花に悪影響を与える何かのせいですか?

イエス!塩分です。GJ!

?

料理長が料理の際に発生する不要な何かを花畑に作用させましたか?

ノーです。

?

庭師がまく水が入った水瓶に、誤って料理長が廃油を入れてしまいましたか?を

ノーです。が、庭師が使うべきものに、余計なことをしました。

?

料理長は、塩と何かを取り違えましたか?

ノーです。が、ある意味取り違えました。言い換えると勘違いしました。

?

21 庭師が水まきに使う水に塩が含まれていましたか?

ノーです。塩が混ざったのは水ではありません

?

庭師は水やりのときホース(水道)を使いますか?

水遣りは重要ではありません

?

肥料に塩を混ぜてしまいましたか?

イエス!肥料です!何故混ぜてしまったのでしょう?

?

27 塩と石灰を間違えて肥料に練りこんでしまいましたか?

ノーです

?

肥料を何かと勘違いしましたか?

イエス!

?

この家で肥料に使われているものは、肥料以外の用途でも使うものですか?

イエスノー、間違いなく肥料です。が、その材料はそれ以外の用途で使われますね。

?

灰を肥料に使いますか?

ノーです。

?

その肥料の元となるものは、食べ物でしたか?

イエス!食品を使った有機肥料を作っていました!

?

油かすに塩を混ぜてしまいましたか?

ノーです

?

核心ぬか床を作ろうと塩を入れましたか?

コレが近いかな?

★
?

核心庭師が肥料にしようと置いておいた糠をみつけた料理長が、糠漬けを作ろうと塩を混ぜましたか?

コレが近いかな?

★
?

野菜くずを塩漬けにしましたか?

ノーです。

答え

*庭師が台所で作っていた花用栄養剤を、料理長が無許可で美味しいスープに加工したせいで、かえって塩分で花が枯れてしまったから。


-----

野菜や香草などの自然由来の植物を使って、花の栄養剤を作っていた庭師。

台所を借りて精製していたのだが、煮込みの過程で手洗いに席をはずした。

何を作っているのか気にしていた料理長は、野菜スープだと思い込み味見。

「…ブイヨンの味自体は良いけど、味薄いな。仕方ない。整えてやるか。」

岩塩を加えてさらに香り付けのブーケガルニを入れて数十秒。

ブーケガルニだけを引き上げて味見をした。

「よし、良いだろ。」

そのまま料理長は場を離れた。

「そろそろいいかねぇ。」

庭師が不思議な動き(鳩の歩き方みたいな)でキッチンに戻ってきた。

「大丈夫だな。よし、漉すか。」

バケツにざるをかけて汁を漉す。

冷ましたそれを霧吹きで花に吹きかけてやると、より美しく長持ちするんだそうだ。

が、数日後、自体は一変した。

庭師が泣き崩れていて、足が悪いはずのラ・テラールが怒りのあまりに杖を折って文字通り地団駄を踏んでいた。

「わしの娘が大好きな花畑をからしたのはどこのどいつだ!!!」

「私が子供同様に育てた花が…。主様。どうやら私特製の栄養剤に塩入れた者がいるようです…。」

もはや極上のスープと化した栄養剤を差し出す庭師。

「…なんだと!?」

ラ・テラールは怪訝そうな顔をする。

「私の栄養剤は、材料だけ見れば辛味のある野菜スープなんです。でも、塩分なんて入れないし、アツアツのときは気付かなかったのですが、どうやらブーケガルニか何かで香り付けを加えられているっぽんです。こんなもん味見なんてしないから、今頃気づきましたが…」

読みやすさからこうしたが、庭師の泣きっぷりはそれはそれは壮絶で、すべての言葉に濁音が付きかつ途切れ途切れになって聞き取れそうにないほどだ。

「落ち着け。お前がこのスープ…じゃなくて栄養剤を作ったのはどこだ?」

「屋敷の台所です…」

「栄養剤から目を離したか?」

「…そういえば一度、お手洗いに席をはずしました。10分ほどかと。」

「料理人どもが怪しい。行くぞ庭師。」

15名ほどいる料理人が一堂に集められた。

「お前たちのなかで、3日ほど前にこの庭師が台所で調理していたことを知っている者は挙手せよ。」

その日勤務だった5名ほどが手を挙げた。

「庭師が何を作っていたか知っているものは挙手せよ。」

料理長だけが手を挙げた。

「…何を作っていたか、申してみよ」

「は、野菜スープにございました。」

庭師はハッと気付く。

ラ・テラールに目配せすると、彼も気付いているようで目が合いうなずき返してきた。

そして続ける。

「…その鍋に、何か手を加えたか?」

「ハイ。味見をいたしまして、その後味付けが足りないようでしたので塩と、あと風味も物足りなかったのでブーケガルニを加えて味を調えました。」

「お前かアアアアアア!!!」

瞬間湯沸かし器のごとく、突然顔を真っ赤にして怒声を浴びせるラ・テラール。

「え、えっ!?(ビクッ)」

「あの鍋はスープじゃなくて、花の栄養剤作ってたんだよおおおおおお!!!!」

庭師もまた号泣しながら、料理長の襟元をつかんだ。

「えええ!?」

「ブーケガルニだけならまだしも、塩なんて入れたら枯れるに決まってんだろバカー!!!」

「お前クビな。庭の花畑、全滅。その保障代金はお前の退職金からあてがうからな。」

「うっそおおおお!!!」

-----
いつも、他の料理人の料理にけちをつけて、勝手に味を変えてしまっていた。

腕は良いので誰も文句は言えなかったが、さすがに直接許可を取らなかったのはまずかったのだ。

キッチンで作るものが料理だとは限らない。
まさに水平思考のような誤解が、この事態を引き起こしたのだった。
保存しました

参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。


💬 参加者チャット

この問題、気に入りましたか?

📺 配信・対面での出題にご利用いただけます。ご利用のルール(出典・改変について)

DEBONO この感覚を一人で味わうなら DEBONO 一人でウミガメのスープを遊べる。無料・登録不要