嫌なものは嫌!
「嫌だってば、絶対に」
「楽しいってば、絶対に。確かに一人でも楽しいけど二人の方がもっと楽しいよ」
「嘘つけ。だったら一人ででもいいじゃん、十分楽しいだろ」
「光明じゃないとダメなんだよ。それに寂しい女だって思われたくない」
「めんどくさい!とにかく俺は断る」
光明はほっとしている。
陽子はぶつぶつ文句を言っているが、寂しい女問題は解決してるのでそのことではない。
では陽子は何が不満だったのだろうか?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
ふたりの関係は重要ですか?
はい。ただし…?
ふたりの関係は兄弟ですか?
はい。その方が自然です。ただし…?
陽子はひとりで出かけると寂しい女だと思われるのが嫌で、光明に彼氏役を頼んだ。そうすることによって、別の不満が生まれましたか?
いいえ。光明が陽子の頼みを引き受けたなら、陽子は全てを満足します。
光明が断ってからホッとするまでに何かありましたか?
光明は断ることができたので安堵しました。そして何かありました。
陽子はどこかに出掛けたがっていますか?
いいえ。すでに出掛けた先でのことです。
出掛けた先は重要ですか?
はい。
陽子は通常2人以上でやることをしたがりましたか?
いいえ。一人でもいいのですが陽子は嫌だったようです。
寂しい女問題が解決したのは、他に誰かがいたからですか?
その通りです。
出掛けた先は娯楽関係の施設ですか?
はい。特定すればかなり進みます。
8の誰かは陽子の知人女性ですか?
知人女性でも成り立ちます。一応解答では男ですがどちらでも構わないですね。
9より、遊園地ですか?
その通り、遊園地です。
陽子はアトラクションに1人で乗るのが嫌ですか?
寂しい女問題を気にしないなら、別に嫌ではありません。でも光明と乗りたかった。
カップル特典がありましたか?
いいえ。
アトラクションはコーヒーカップですか?
いいえ。
光明が断ったのは、アトラクションに乗ることですか?
はい。とあるアトラクションに乗りたくありませんでした。
光明は高い場所を怖がる人ですか?
はい、でしょうね。15と合わせて。
陽子はひとりでアトラクションに乗るのが寂しいという理由で光明を無理矢理絶叫マシン乗せたかったけれど、陽子と一緒に乗ってくる人が現れたので、光明はホッとして、陽子は不満が残りましたか?
光明は無理矢理乗せられそうだった、代わりが乗ったので光明はほっとした、はYES。他はNO。
陽子は光明に特別な感情を持っていますか?
いいえ。2にもありますが兄弟です。
アトラクションは観覧車ですか?
いいえ。
光明の代わりに絶叫マシンに乗った知人は、光明と陽子の共通の知り合いですか?
知り合いというより……
他人ですか?
いいえ、間逆です。ものすごーく身近です。
陽子と一緒に絶叫マシンに乗ったのは家族ですか?
はい。三人兄弟です。誰かが何番目かは気にしなくていいです。
光明と陽子でないもう一人の兄弟は光明の代理を快諾したのですか?
はい、光明が断ったので代わりに乗りました。でも陽子は是非とも光明と乗りたかった。
光明じゃないとダメなのは、見た目の問題ですか?
はい、光明の見た目です。ミスリード注意
もう1人の兄弟と乗ると窮屈ですか?
いいえ。
陽子が実際に乗ったのは、乗りたがっていたアトラクションと同じですか?
はい。
光明のイケてる容姿が陽子の鼻を高くしてましたか?
いいえ、三人の容姿は関係ありません。
24より。普通、男性でなければその見た目にはなりませんか?
女性でも成り立ちます、が、光明が男だからいいのです!
陽子は目立つことを嫌がっていましたか?
いいえ、特に目立ちたがりではありません。
陽子たちの乗ったアトラクションは、絶叫マシン以上の特定が必要ですか?
はい、あれです。
それはスカイサイクルですか?
絶叫マシンと言ったらあれですよ!
絶叫マシンと言ったら……、ジェットコースターですか?
はい。
光明と代わりに乗った兄弟の外見上の違いは重要ですか?
いいえ。外見ではなく内面がカギです。三人全員の!
陽子は絶叫マシンで怖がっている人を間近で見たいのですか?
キターー!!そうなんです!あとは陽子の文句です!
核心代わりに乗った兄弟は絶叫マシンを怖がらなかったので、光明の怖がる表情が見れなかったのが陽子の不満ですか?
これでほぼ正解です。「光明の代わりが怖がらないのが不満」でした。
答え
「光明の代わりとなった私がつまらない奴だから」
場所は、遊園地のジェットコースター。
前半の会話はジェットコースターの前で、後半は並んでる列の中である。
登場人物は、
絶叫マシンが好きで人の怖がる顔を見たい、陽子
絶叫マシンが嫌いな、光明
絶叫マシンに耐性のある、私
の三人である。二人のやりとりを見てたのは私で、安堵している光明を見てるのも私、陽子の文句を聞いているのも私だ。
陽子は人の怖がってる顔を見たかった。
だから光明を乗せようとした。
だが光明は頑なに拒んだ。
陽子ひとりで乗ればいいのに嫌だと言う。
仕方ないので光明の代わりに私が乗ることになった。
私は呆れられるほどに絶叫マシンが怖くない。
陽子の文句の矛先がなぜか光明でなく私に向いた。
ジェットコースターは大抵の場合、二人掛け。隣の人の顔しか見えない。他のアトラクションなら陽子も他人の怖がる顔を見に、一人で乗ったかもしれない。
二人には落ち着いてもらい、私の視点も加えた問題を置いておきます。
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トイレからもどったら二人がなにやら揉めている。何かあったのか。
「光明、いっしょに乗ろうよ。前から楽しみだったんだこれ」
「嫌だってば、絶対に。俺が絶叫マシン嫌いなの知ってるだろ」
陽子は光明をジェットコースターに乗せようとしていたらしい。理由は勿論、光明の怖がってる顔を見たいのだろう。
「楽しいってば、絶対に。確かに一人でも楽しいけど二人の方がもっと楽しいよ」
「嘘つけ、絶対俺は楽しくない。それにその理論なら一人ででもいいし、そもそも"私"が代わりに乗ればいい。十分楽しめる」
「光明じゃないとダメなんだよ。それに一人でジェットコースターに乗るような寂しい女だって思われたくない」
「だからそれ俺が怖がってるところ見たいだけだろ。後半は知らん。自意識過剰だ、めんどくさい奴だな。とにかく俺は断る」
そう言えば前に「彼氏を作る!」とか宣言してた気がするがそれっきりだ。さては作れずにこじらせたな。一人で乗る人もたくさんいるだろうってのに。
「もう、いい。"私"、いっしょに乗ろう」
列に並びながら光明の方を見た。ベンチに座ってほっとしている。おまけにジュース飲みながら。
陽子はさっきからぶつぶつ文句を言っているが何が不満だ。私がいるからもうお一人様ではないのだが、そんなにも光明の顔を見れないのが残念だったのか。
「遊園地といばジェットコースターでしょ。なんであそこまで嫌がるかな。こいつは眉ひとつ動かさないだろうし。あんたが人並みに怖がればいいのに、なんなの。顔面筋無いの。それともあるけど神経つながってないの」
なんと。私の事だった。
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